クラウドエンジニアとは？仕事内容や必要なスキル、年収の目安について解説
クラウドエンジニアの仕事の内容を知りたいと思ったことや今の仕事と年収を比べたいと思ったことはないでしょうか。
クラウドエンジニアは、クラウドを利用したインフラの設計から運用・保守まで行う職種です。クラウドエンジニアの仕事内容を正しく理解することで年収アップにつながるキャリア形成が可能になります。
この記事では、クラウドエンジニアの仕事内容や必要なスキルを詳しく解説するとともに、年収の目安やおすすめの資格についても紹介します。
クラウドエンジニアに転職を検討している方や、働き方を見直したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
目次
クラウドエンジニアとは？
クラウドエンジニアとは、クラウドサービスを使って、企業のITインフラを設計・構築・管理するエンジニアです。クラウドとは、インターネットを使用して提供されるコンピュータのリソースやサービスのことです。
例えば、AWSやMicrosoft Azure・Google Cloudなどに代表されるクラウドサービスを利用して企業のビジネスニーズに適した環境を提供していきます。
クラウドエンジニアの仕事内容
クラウドエンジニアはクラウドサービスを使ってインフラを構築するのが特徴です。クラウドエンジニアの主な仕事内容は、次の3つに分類されます。
- インフラの設計
- クラウド環境の構築
- 保守や運用
ここからはクラウドエンジニアの仕事の内容について詳しく解説します。
インフラの設計
クラウドエンジニアで最も重要な仕事はインフラの設計です。クライアントのニーズを聞きだし、必要な条件を満たす適切なクラウドシステムやクラウドサービスを計画します。ヒアリングで確認する主な項目は、次の6点です。
- 利用したいクラウドサービスを聞く
- どのリソースをどのように使うか
- パフォーマンスに問題はないか
- スケーラビリティーは十分であるか
- コスト効率は良好か
- 十分なセキュリティー対策はできているか
さらに、今のシステムを評価し、クラウド移行が必要かどうかを判断することも大切です。
クラウド環境の構築
インフラの設計が完了したらクラウド環境の構築を行います。クラウドの構築は以下のような作業を行います。
- 仮想マシンの構築
- ネットワークの設定
- ストレージの設定
- データベースの構築
- ソフトウェアのインストール
ほかにもクラウドサービスの各種ツールや機能を利用して、業務の自動化や規模の調整などの設定を行い、効率的な運用を実現することが大切です。構築が完了したら、正しく動くか確認する動作テストを行い、問題がなければ作業終了です。
保守や運用
クラウドの運用開始後は、クラウドサービスの稼働状況を監視し、トラブルへの対応や定期的なメンテナンスを実施します。保守や運用で行う作業は以下の5点です。
- パフォーマンスに問題が生じていないか確認
- 障害発生時の復旧対応
- バックアップの取得
- セキュリティー対策の再検討
- コスト管理
さらに、クラウドサービスではしばしば新機能のリリースやアップデートが実施されるため、適宜システムをアップグレードすることが大切です。保守や運用は、設計や構築に比べて必要なスキルがわりと少ないため、経験が浅いクラウドエンジニアが担当することもあります。
クラウドエンジニアに必要なスキル
クラウドエンジニアはクラウド環境の構築・運用を行いますが、どのようなスキルが必要なのか気になる方もいるでしょう。クラウドエンジニアに必要なスキルは以下のとおりです。
- クラウドの知識
- 仮想化技術の知識
- オンプレミスの知識
- ネットワークの知識
- ミドルウェアの知識
- プログラミングスキル
- コミュニケーションスキル
ここからは、クラウドエンジニアに必要なスキルを詳しく解説していくので、今後のキャリア設計の参考にしてみてください。
クラウドの知識
クラウドエンジニアには、クラウドコンピューティングを含むクラウドの知識は必要不可欠です。特に、導入している企業が多いAWSやAzure・Google Cloudに関する特徴を理解しておくことで、幅広い案件に対応することができます。
それぞれのプラットフォームの特徴を理解して効率的に活用するスキルがあれば、クラウドエンジニアとしての需要が高まります。
仮想化技術の知識
クラウドエンジニアには仮想化技術の知識も必須です。仮想化技術とは、サーバーやネットワーク環境を仮想環境に移行する技術のことです。ただ、物理的に構築する必要があったものをクラウド上に構築することも仮想化技術といわれています。
クラウドサービスを扱ってインフラ環境を構築する知識だけではなく、従来の物理インフラを知っておくことが効率的な仮想化環境を構築するうえで重要になります。仮想化技術の知識を持っておくことで、物理環境からクラウド環境に移行させるような仕事にも対応が可能です。
オンプレミスの知識
クラウドエンジニアにはクラウド環境の知識以外にオンプレミスの知識も必要となります。オンプレミスとは、サーバーやネットワークを自社で所有して使用する形態のことです。
従来のオンプレミスからクラウドへの移行を行う案件が多くあり、移行を計画・実施するときにオンプレミスの構成や管理に関する知識が必要となります。
ネットワークの知識
クラウド上でインフラ環境の構築を行うためには、ネットワークの知識が重要です。ネットワークの知識は効率的な環境を構築するために必要で、ネットワーク構成やスペックの選定などの知識を身に付けておきましょう。
現場にネットワークエンジニアがいるときでも、クラウドエンジニアがネットワークの知識を保有していることで、円滑にコミュニケーションを取れます。
ミドルウェアの知識
クラウドエンジニアにはアプリケーションを運用するための土台となるミドルウェアの知識も必要です。ミドルウェアとは、OSと各種アプリケーションの間にあるソフトウェアで、アプリケーションサーバーやデータベース管理サーバーなどが挙げられます。
ミドルウェアはクラウド環境で頻繁に使われるため、適切に管理や設定できるスキルを身につけましょう。
プログラミングスキル
クラウドエンジニアにはプログラミングスキルが必要です。プログラミングスキルがあることで参加できる開発の案件の種類を広げられます。Python・Ruby・Javaなどのプログラミング言語を習得することで、システムを自分でプログラミングし、作業を自動化できます。
一度自動化することで、類似した開発を行うときにコードを再利用できるため、作業の効率化を図ることができます。
コミュニケーションスキル
クラウドエンジニアにはコミュニケーションスキルが必須です。クラウドエンジニアとしてのコミュニケーションスキルとは、クライアントの要望を適切に情報収集してぴったりな設計を提案することや、プロジェクトのチームメンバーと円滑にプロジェクトを進行させる必要があることです。
エンジニアの単価に対する還元率が高いSES企業である私たちテクニケーションでは、案件選択制を採用していて、エンジニア一人ひとりがスキルやキャリアを考えて仕事を選べます。チーム制を導入しているため、経験豊富なベテランエンジニアから手厚いサポートが受けられ、成長できる環境が整っています。
さらに、単価給与連動制を採用していて仕事で貢献した分が報酬となって還元されるため、高収入を得ることが可能です。
キャリアに不安のある方は、ぜひテクニケーションのカジュアル面談でお気軽にご相談ください。
クラウドエンジニアにおすすめの資格
ここまでクラウドエンジニアに必要なスキルを詳しく解説しましたが、クラウドエンジニアに必要な資格があるのか気になる方もいるでしょう。
結論として、必須の資格はありません。ただ、取っておくことで案件獲得やキャリアアップなどに有利な資格は以下の3つです。
- Google Cloud認定資格
- Microsoft Azure認定資格
- AWS認定資格
ここからはクラウドエンジニアにおすすめの資格を詳しく解説します。
Google Cloud認定資格
Google Cloud認定資格とは、Google Cloudに搭載されている設計・構築・運用・セキュリティーに関するスキルを認定する資格です。Google Cloud認定資格の試験は全部で11種類あり、難易度が基礎とアソシエイト、プロフェッショナルの3段階で設定されています。
基礎の試験はCloud Digital Leaderという試験で、ビジネスでクラウドコンピューティングを利用する方を対象としています。
アソシエイトの試験は、Cloud Engineerという試験で、環境設定の基礎知識を証明するための試験です。
プロフェッショナルの試験は、Cloud ArchitectやCloud Developerなどがあり、データエンジニアやセキュリティエンジニア向けの試験など特定の職種や業務内容に特化した試験が用意されています。
Microsoft Azure認定資格
Microsoft Azure認定資格とは、Microsoftが認定しているAzureの環境における知識と能力を認める資格です。Microsoft Azure認定資格は、資格取得からの有効期限が1年間で、毎年オンライン評価に合格することで更新可能です。
さらに、Microsoft Azure認定資格は1資格で10,000円以上の受験料がかかります。難易度は初級・中級・上級とあり、難易度によって一般開発者向けやAIエンジニア向け・管理者向けなど対象者が変わってきます。
対象者や難易度・試験内容を確認して自分の現状に合った資格を選んで受験するようにしましょう。
AWS認定資格
AWS認定資格とは、Amazonが運営するAWSの環境の設計・展開・運用に関する知識を保有していることを明示する資格です。AWSは世界中の企業や個人に利用されていて、クラウド市場でトップクラスの占有率を誇ります。
AWS認定資格は初心者向けの基礎レベルの試験と中級者向けのアソシエイトレベルの試験、上級者向けのプロフェッショナルレベルや専門知識の試験があります。基礎レベルの試験はクラウドシステムに関与した経験がない方を対象としていて、AWSとクラウド全般の基礎知識を身につけることが可能です。
中級者向けの試験は、AWSを用いた1年以上の実務経験や開発経験などがある人材が対象です。業務環境でのAWSの運用や問題解決に関連する内容が問われます。
プロフェッショナルレベルの試験は、AWSクラウドを活用したソリューションの構築や障害対応などの実務経験が2年以上ある方が対象で、実務段階の専門的な知識が出題されます。
クラウドエンジニアの年収の目安
クラウドエンジニアの平均年収は5,560,000円です。年齢別にみていくと20代が330,000円〜4,500,000円、30代が5,300,000円〜5,800,000円、40代以上が6,200,000円〜6,700,000円となっています。
クラウドエンジニアとして平均年収よりも経験年数よりも知識とスキルを高めることで年収をより高めることができます。スキルを高めることでサーバーサイドエンジニアやプロジェクトマネージャーなどにキャリアアップが可能です。
サーバーサイドエンジニアの平均年収は6,600,000円前後、プロジェクトマネージャーの平均年収は約6,440,000円などとなっています。
SES企業でクラウドエンジニアとして働くメリット
SES企業では、客先常駐の頻度が比較的少ない傾向にあります。クライアント先に常駐する期間は数ヶ月〜数年とさまざまです。クラウドエンジニアとしてSES企業で働くメリットは以下の5つです。
- いろいろな方とコネクションを得られる
- 残業時間が少ない
- 大手などさまざまな企業で仕事ができる
- さまざまな技術・システムに触れられる
- プロジェクトが終われば人間関係をリセットできる
SES企業ではさまざまな企業でいろいろな案件を受けられます。そのことで、人脈を広げ、多様な技術やシステムに触れる経験を積むことが可能です。
そのなかでも私たちテクニケーションは、エンジニアが案件単価にあった透明性ある報酬を受け取ることができる単価給与連動制を採用しています。
さらに、自分のスキルやキャリアにあった仕事を選べる案件選択制を用いているため、スキルを習得しながら高い報酬を得ることが可能です。
また、大きなプロジェクトにも参加できるチーム制を採用しているため、チームメンバーからスキルを吸収してさらなる成長ができます。
テクニケーションは、高い報酬を獲得しながら成長できる環境が整っている企業です。さらなる成長をするための第一歩として、お気軽にカジュアル面談でご相談ください。
必要スキルや資格を知りクラウドエンジニアとしてのキャリアアップを目指そう
クラウドエンジニアは、クラウドを利用したインフラの設計や構築から運用・保守まで行う仕事です。クラウドや仮想化技術、オンプレミスなどの知識に加え、プログラミングやコミュニケーションスキルが求められます。
クラウドエンジニアとして案件の実績や資格の習得がキャリアアップに有効です。特に、有効になる資格はGoogle Cloud認定資格やMicrosoft Azure認定資格、AWS認定資格です。
クラウドエンジニアとしてキャリアアップを目指すなら、高還元SES企業への転職を視野に入れてみてはいかがでしょうか。
高還元SES企業のなかでも私たちテクニケーションは、エンジニアに対して案件の単価を開示しているため、信頼して案件を受けられます。
さらに、単価給与連動制を採用していてプロジェクトで貢献した分は報酬として返ってくるので、高収入を実現することができます。
また、自分で自由に案件を選べる案件選択制を採用していて、自分の長所を活かせる案件や挑戦したい案件を選択することが可能です。
自身のキャリアやスキルアップを目指す方は、ぜひテクニケーションのカジュアル面談にてお気軽にご相談ください。
