UMTP L1とは?概要や合格するまでに実際にやったことをご紹介します

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あなたは、「UMLモデリング技能認定試験 L1(UMTP L1)に合格したいけど、何をどの程度勉強すればいいのかわからない」と悩んでませんか?

この記事では、2025年1月にUMTP L1に合格したときの勉強方法をご紹介します。

UMTP L1の概要

そもそもUMLモデリング技能認定試験とは、UMTP(UML based Modeling Technologies Promotion = UMLモデリング推進協議会)が実施するUML(Unified Modeling Language)モデリングに関する試験のことです。

レベルはL1~L4の4段階に分かれており、L1はもっとも下のレベルになります。具体的には、UMLモデリングに関する基本的な知識などが問われます。

その他UMTP L1の概要は、以下の通りです。

  • 試験時間は80分
  • 問題数は30問
  • 合格点は24問以上正解
  • 問題は全て選択式

基本情報技術者試験やJava Silverと比べたときの特徴は、合格点の基準が8割以上と高めなことです。30問中6問しか間違えることができないため、プレッシャーはかかると思います。

勉強開始時の私の習熟度

勉強をはじめたときの私の習熟度は、以下の通りです。UMLについてはほとんど知らないレベルでした。

  • 数年前に、基本情報技術者試験の勉強をする中でUMLの概要を学んだことがある
  • プログラミング力はJava Silverに合格した程度。ただしJavaの実務経験はない
  • 他PHPやJavaScriptを学んだこともあるが、開発というよりWebサイト制作の一環で使っていた

勉強した期間

勉強をはじめてから合格するまでに、3、4週間ほどかかりました。1日あたりの勉強時間は長くて8時間程度で、やらない日もおそらくありました。

勉強方法

大きく分けて、以下の手順で勉強しました。

  1. 動画『UMLモデリング技能認定試験L1対策セミナー』で概要をつかむ
  2. 書籍『徹底攻略 UML モデリング技能認定試験問題集 L1(T1/T2)対応』を3周以上やる

それぞれ解説します。

動画『UMLモデリング技能認定試験L1対策セミナー』で概要をつかむ

まずは、UMTPが提供している動画『UMLモデリング技能認定試験L1対策セミナー』でUMLの概要をつかみました。

この動画はYouTubeで公開されており、無料で見ることができます。動画中にサンプル問題もあるため、初心者はもちろんUMLをある程度知ってる方でも見た方がよいでしょう。

書籍『徹底攻略 UML モデリング技能認定試験問題集 L1(T1/T2)対応』を3周以上やる

動画でUMLモデリングとUMTP L1の大枠を知った後は、書籍『徹底攻略 UML モデリング技能認定試験問題集 L1(T1/T2)対応』で勉強しました。

ただし、ここで注意点が二つあります。

  • 『徹底攻略 UML モデリング技能認定試験問題集 L1(T1/T2)対応』は入手困難
  • L1に合格するためには書籍上のL1-T2を主に勉強した方がよい

『徹底攻略 UML モデリング技能認定試験問題集 L1(T1/T2)対応』は入手困難

一つ目の注意点は『徹底攻略 UML モデリング技能認定試験問題集 L1(T1/T2)対応』はおそらく新品では手に入らない、ということです。基本的には定価よりも高い値段で中古品を買うことになるかと存じます。幸いにも、私は古本屋で安く手に入れることができました。

ちなみに現在新品が手に入る試験対策本としては、『【改訂版】UMLモデリング技能認定試験 <入門レベル(L1)>問題集−UML2.0対応』があります。

L1に合格するためには書籍上のL1-T2を主に勉強した方がよい

二つ目の注意点は、L1合格のためにはL1-T2を中心に勉強した方がよい、ということです。

書名にもある「 L1(T1/T2)」というのは過去の区分で、現在は以下のように変更されています。

  • L1-T1→L0(現在は配信されていません)
  • L1-T2→L1

つまり、L1に合格するためには書籍上のL1-T2を主に勉強した方がよい、ということです。ただし私は、L1-T1にあたる部分も勉強しました。UMLに対して馴染みがなかったためです。

具体的には、私は書籍全体を3周〜6周しました。書籍だけで理解できなかった部分については、インターネット上で検索して補いました。

受験直前までには、書籍巻末の総仕上げ問題[L1-T2]に5回取り組み、最終的な正答率は100%になっていました。

つまずいたポイント

UMTP L1の試験対策を進める中でつまずいたポイントの一つは、クラス図における依存関係です。

クラス図において、例えばAからBに向かって点線の矢印が出ている場合、「AがBに依存している」ことを表します。「BがAに依存している」わけではありません。

私はどうにもAからBへ矢印が出ている、したがってAが主でBが従の関係にある、したがってBがAに依存している、と考えてしまい、思い込みを修正するのに時間がかかりました。

まとめ

この記事では、UMTP L1対策として私の体験談をお伝えしました。UMTP L1の勉強を通して、UMLモデルの基本を理解しましょう!