システムエンジニア(SE)のやりがいは?仕事内容や大変なこと、平均年収も解説
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このままで自分のキャリアは大丈夫なのかと不安を抱えながら、日々プロジェクトに向き合っていませんか。
SES企業で働くシステムエンジニアにとって、やりがいや将来性、収入面での悩みはつきものです。
しかし、自分の特徴や目指したい将来像、さらには適切な職場環境をしっかりと見つめ直すことで充実したキャリアを築けるでしょう。
そこで本記事では、システムエンジニアの仕事ならではのやりがいと課題、そしてキャリアをよりよくするための具体的な方法などを解説します。
目次
システムエンジニア(SE)の仕事内容

システムエンジニア(SE)は、ITシステムの設計から構築、運用に至るまでプロジェクトの全体に関与する重要な役割を担います。
単に手を動かす技術職にとどまらず、課題解決力やチームとの協働、顧客とのコミュニケーションなど多様なスキルが求められる仕事です。
ここでは、システムエンジニアの代表的な仕事内容を4つの段階に分けて詳しく解説します。
要件定義
プロジェクトの起点となるのが要件定義です。クライアントの課題やニーズをヒアリングし、どのようなシステムを実現すべきかを明確にしていく工程になります。
例えば、「現行業務の無駄を省きたい」「顧客対応のスピードを向上させたい」など、抽象的な要望をITソリューションとして実現可能な仕組みに落とし込みます。
この工程では、業種・業界ごとの業務知識やヒアリング力、顧客と信頼関係を築くコミュニケーション力が欠かせません。
また、利害関係者の意見を調整しながら最終的なゴールを設定する問題解決能力も重視されるでしょう。
設計
要件定義が完了すると、次に行う業務がITシステムの設計です。
ここでは要件定義で定めた内容をもとに、システムの構成や機能、インフラ設計などを具体的な図面や文書にしていきます。
特に基本設計ではシステム全体の構成や画面、処理の流れなどを描き、詳細設計では機能ごとの仕様やデータベース構造までを明確にします。
設計ミスは後工程に大きく影響するため、精度の高い設計とレビューの徹底が重要です。
この段階では設計書の作成やレビューも少なくないため、チームとの調整力が試されるでしょう。
構築

設計が完了すると、実際に手を動かしてシステムを作り上げていく構築の段階へ移行します。
このフェーズではアプリケーションの開発はもちろんのこと、サーバーやネットワークの構築、各種ミドルウェアの設定やセキュリティ対策の実装など多様な技術が用いられます。
この段階では、チーム全体での開発フローの理解や、トラブル時の迅速な切り分け能力が重要です。
また、変更や修正が発生した際には、柔軟かつ迅速に対応できることが求められます。
運用や保守
無事に稼働を迎えた後も、システムの安定稼働を支える運用や保守の業務が必要です。
サーバーやアプリケーションの監視、ログ分析や障害発生時の対応などを通じて、業務への悪影響を最小限にとどめることが求められます。
また、ユーザーからのフィードバックをもとにした改善提案やバージョンアップの設計など、システムをよりよくする視点もSEにとっては欠かせません。
このように、システムエンジニアの仕事は単一ではなく、プロジェクトのフェーズごとに求められる力が異なります。
技術力はもちろんのこと、現場での対話力や柔軟な思考、多様なメンバーと協働するスキルも重要です。
システムエンジニア(SE)のやりがい

システムエンジニアとして働くなかで、日々の業務に追われるあまり、やりがいを見失っている方もいるかもしれません。
しかし、システムエンジニアの業務には、目に見えにくいながらも確かな充実感と誇りを感じられる瞬間があります。
ここでは、システムエンジニアとして働くことのやりがいを5つの視点から掘り下げて紹介します。
達成感を味わえる
システム開発は、要件定義から運用まで多くの工程を経て完成に至る、長期かつ複雑なプロジェクトです。
そのため何ヶ月もかけてチームと協力しながら一つのシステムを作り上げ、それが実際に稼働し始めた瞬間では、言葉にできないほどの達成感を味わえるでしょう。
特にクライアントから「業務が効率化された」「使いやすくなった」などの感謝の言葉をもらえたときは、自分の仕事が誰かの役に立っていることを実感できるはずです。
成長を実感しやすい
SEの仕事は、技術の進化とともに常に新しい知識やスキルが求められます。
最初は理解できなかった設計書やコードも、経験を重ねるうちに自然と読めるようになります。
やがて自分の意見が受け入れられるようになると、成長を実感できるでしょう。
また、プロジェクトごとに異なる課題に向き合うことで、問題解決力やコミュニケーション力も磨かれていきます。
資格取得や技術研修だけでなく、日々の業務そのものが成長の機会となるため、努力がそのまま自分の力として蓄積されていく実感が得られる点はSEの魅力の一つです。
社会貢献ができる

SEの仕事は、社会のITインフラを支えるうえで欠かせません。
なかでも金融機関や医療機関のシステム、公共交通の運行管理やECサイトの決済機能など、私たちの生活のあらゆる場面にITが関わっています。
そのため自分が関わったシステムが多くの方に使われ、日常の利便性を支えていると実感できたとき、SEとしての誇りと責任感が芽生えるでしょう。
直接的な接客やサービス提供ではなくても、裏側から社会を支える存在としての価値を感じられるのは、SEならではのやりがいです。
専門的なスキルが身につく
SEとして働くことで、ネットワーク設計やプログラミング、セキュリティ対策など幅広い専門スキルを習得できます。
これらのスキルは、業界を問わず求められるものであり、将来的な転職や独立にも活かせる武器になります。
また、要件定義や設計などの上流工程に関わることで、業務分析や顧客折衝をはじめとしたビジネススキルも身につけられるでしょう。
こうしたスキルの蓄積は、キャリアの選択肢を広げるだけでなく、自分自身の市場価値を高めることにもつながります。
年収の水準が高い
専門性の高い職種であることから、高い年収水準が期待できる点もSEのメリットです。
厚生労働省の統計によると、SEの平均年収は5,740,000円以上とされており、全職種平均を上回る傾向があります。
さらに、経験やスキルに応じて年収が大きく伸びる可能性もあり、努力が報酬に直結しやすい職種です。
特に上流工程に関わるようになると、プロジェクト全体を俯瞰する力やマネジメントスキルが評価され、年収アップにつながるケースも多く見られます。
システムエンジニア(SE)の業務で大変なこと

システムエンジニアとして働くなかで、業務の負担やストレスに悩む方は少なくありません。
特にSES企業では、プロジェクトやクライアントの都合に左右されやすく、柔軟な働き方が難しい場合があります。
ここからは、SEの仕事で大変と感じやすいポイントを4つの観点から紹介し、それぞれに対する向き合い方も考えていきましょう。
納期に追われることが多い
SEの仕事は、クライアントとの契約に基づいて進行するため、納期が重要な指標になります。
特に開発スケジュールがタイトな場合は、設計や実装に十分な時間が取れず、プレッシャーのなかで作業を進めなければなりません。
また、仕様変更や不具合対応が発生すると、スケジュールが圧迫され精神的な負担が増す要因になります。
このような状況を乗り越えるためには、チーム内での情報共有や進捗管理の徹底が不可欠です。
加えて、見積もり段階でリスクを洗い出し、余裕を持ったスケジュールを提案できるようになると納期に振り回されることも減っていくでしょう。
継続的に技術の学習が必要
IT業界は技術の進化が速く、SEには常に新しい知識の習得が求められます。
クラウドやセキュリティ、AIなど次々と登場する技術に対応するためには、業務時間外にも学習時間の確保が求められます。
効率的な学習のためには、業務と関連性の高い技術から優先的に取り組むことがポイントです。
資格取得や社内勉強会、オンライン講座などを活用し、無理なく継続できる学習スタイルを確立することで成長し続けられるでしょう。
残業や休日出勤が発生しやすい
SEの業務では、納期直前の追い込みや、トラブル対応によって残業や休日出勤が発生する場面もあります。
特にクライアント先常駐型のプロジェクトでは、現場の文化や体制に影響されやすく、自分の裁量で働き方を調整しにくいケースも少なくありません。
しかしその一方で、近年では働き方改革の影響もあり、残業時間の抑制や有給取得の推進が進んでいる企業も増えています。
そのため業務効率化やタスクの前倒し、チームでの役割分担などを意識することで、長時間労働を避ける工夫は十分可能でしょう。
突発的なトラブルへの対応が必要

システムは常に安定して稼働するとは限らず、予期せぬ障害や不具合が発生することもあります。
こうしたトラブルは、深夜や休日に発生することもあり、緊急対応を求められる場面では精神的にも肉体的にも負担が大きくなります。
このような状況に備えるには、日頃からログの監視や障害対応フローの整備、バックアップ体制の構築など予防的な取り組みが重要です。
また、チーム内でのローテーションなどを整えることで、有事の際でも個人への負担を分散できるでしょう。
以上のように、SEの業務では大変なこともいくつかありますが、働く環境次第ではそれらの負担を大きく軽減できます。
突発的なトラブルは、システムエンジニアにとって不可避な課題です。特に深夜や休日の対応では、心身ともに大きな負担を感じやすいでしょう。
私たちテクニケーションはチーム制を導入して、こうした環境を少しでも改善したい方におすすめです。
チーム全体で業務を支え合う体制があるため、緊急時の対応も分担できる安心感があります。
さらに、案件選択制により自身のスキルや希望に合った案件を選べるため、過度なストレスを抱えることなく働くことが可能です。
また、単価給与連動制と単価開示制度によって、対応の重さに見合った報酬をしっかりと受け取れるのも大きな魅力です。
働く環境から見直したい方は、ぜひカジュアル面談でご相談ください。
システムエンジニアの平均年収

システムエンジニア(SE)の平均年収は約5,740,000円とされており、全体の職種と比べて高い水準にあります。
企業規模や担当フェーズ、経験年数によって違いはありますが、スキルや役割に応じて収入が伸びやすい職種です。
クラウドやセキュリティの習得、マネジメント経験や資格取得などが、年収アップの要因となります。
さらに、自分の市場価値を客観的に知るためには業界水準と比較し、転職などの選択肢も視野に入れることが重要です。
システムエンジニア(SE)に求められるスキル

システムエンジニアとして活躍するためには、技術力と人間力の両方が求められます。
まず、要件定義や設計を担うための論理的思考力と設計スキル、そして実装を理解するためのプログラミング知識などは欠かせません。
さらに、システムの安定稼働を支える運用管理の知識やトラブル対応力も重要です。
その一方で、クライアントやチームとの円滑な連携には、ヒアリング力や説明力などのコミュニケーション能力が必要になります。
これらのスキルは一朝一夕で身につくものではありませんが、自分の得意・不得意を見極めて段階的に強化すれば、キャリアの幅も広がります。
システムエンジニアのキャリアパス例

システムエンジニア(SE)のキャリアは多様で、技術を深める道やマネジメントに進む道、ビジネス寄りの道など幅広く存在します。
例としてチームやプロジェクトを統括するプロジェクトマネージャー、業務課題をITで解決するITコンサルタント、自社のIT基盤を支える社内SEなどが挙げられます。
そしてこれらの選択肢のなかから進むべき方向を選ぶためには、自分の得意分野や興味、将来の働き方を見極めることが大切です。
まずは現在の経験を活かせる方向からステップを重ねることで、無理なく将来のキャリアを築いていけるでしょう。
私たちテクニケーションでは、案件選択制により、自分の得意分野や将来像に合った案件を自ら選ぶことができます。
システムエンジニアとしてのキャリアは、技術を磨く道やマネジメント、ITコンサルなど多岐にわたります。
だからこそ、自分に合った道を見極めるには、まず経験を活かしながら柔軟に選択できる環境が重要です。
また、チーム制により先輩エンジニアからのサポートを受けながら、ステップアップしていける環境も整っています。
さらに、単価給与連動制と単価開示制度により、自身のスキルや貢献に応じた納得感のある報酬を得ることが可能です。
自分のペースで着実に将来のキャリアを築きたい方は、ぜひカジュアル面談でご相談ください。
やりがいのあるシステムエンジニア(SE)として活躍するなら

SEとしてのやりがいを求めているなら、まずは働く環境から見直すべきかもしれません。
私たちテクニケーションには、エンジニアが自信をもってスキルを磨き、成長できる仕組みがあります。
例えば、自分の得意分野や学びたい技術にあわせてプロジェクトを選べる案件選択制は、スキルの定着とキャリア形成を両立できる理想的な制度です。
また、報酬面に関しては、会社間の案件単価を開示したうえで還元率の高い給与体系が組まれています。
加えて、日々の業務はチームで進められ、ベテランエンジニアのサポートが受けられる体制も整っている点も魅力の一つです。
そのため、今の職場で可能性を狭める前に、私たちテクニケーションのカジュアル面談で理想の働き方を相談してください。