SREエンジニアの年収はどのくらい?年収を上げる方法や取得するべき資格を解説

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SREエンジニアとは、サイト・リライアビリティ・エンジニアの略称でサービスやプロジェクトの信頼性の向上と、安定性が得られるように提案と運用環境の整頓を行う仕事です。

企業のクラウド化が進むなかで、システムの安定性と信頼性の需要は高まっています。また、SREエンジニアは開発の効率化と自動化も担うので企業の負担も減らせます。

しかし、実際にどのような仕事を行っているのか、年収はいくらくらいなのか気になる方も少なくありません。この記事では、仕事内容や年収相場、アップさせる方法などについて詳しく紹介していきます。

SREエンジニアとは

ビジネスウーマン


SREとはサイト・リライアビリティ・エンジニアの略称です。SREエンジニアの目的はリライアビリティ(信頼)という言葉の意味にちなんで、サービスやプロダクトの信頼性の向上です。

システム運用作業を自動化・効率化し、企業の課題を解決する役割があります。以下で詳しい仕事内容とキャリアパスについてご紹介します。

仕事内容

SREエンジニアの仕事は大きく分けて4つです。

  • アプリケーションシステムやクラウドなどの開発と運用サポート
  • サービスの運用業務を自動化する
  • 問題が起きたときの対応
  • 運用環境を整える


まず安定したアプリケーションシステムやクラウド周りの開発と運用のサポートです。SREエンジニアが開発と運用のサポートを行うことで、開発担当者は安定した開発環境で作業ができます。

次に開発の担当者が使用するシステムのツールを構築します。スプレッドシートやログ解析などの作業を自動化する役割です。手作業で行われる作業が自動化されるので、負担の軽減につながります。

またトラブルをいち早く発見するためのモニタリング機能やドキュメントの作成も自動化する役割があるのです。特にトラブルのモニタリング機能は新しいアプリを開発するにあたって重宝されます。

このように、SREエンジニアは開発担当者が負担を少なくした状態で作業できるようにサポートする役割です。次に作成したものを公開する前に、想定できる問題の対処も仕事です。

例えばアプリケーションがバグで落ちやすい状態だったり、サーバーがアクセス集中してしまい回線が遅くなったりなどの問題を解消し、開発に向けて動けるようにサポートします。

つまりサービスを活用できるように、運用環境を整えることが大切です。

キャリアパス

パソコンを使う手元


SREエンジニアのキャリアパスには以下のような選択肢があります。

  • ITコンサルタントやアーキテクト
  • CxOなどの経営
  • フリーランス
  • マネジメントトレイヤー


SREエンジニアはシステム開発についての幅広い知識を持ち、周囲とコミュニケーションを取りながら仕事を行います。そのため、経営に基づきシステム全体を見直したり、設計したりするITコンサルタントやアーキテクトはおすすめです。

またサービスの信頼性向上と自動化をして効率よく動けるようにサポートしながら、リスク管理にも長けているので、Cxoなどの経営職にもむいています。

CxoはChief x Officerの略で、企業において高い位の役員を示します。役割は特定の業務領域において専門性を活かした、迅速な意思決定を行って業務の効率性を上げることです。

さらに、フリーランスとして独立し、業務委託の仕事を請け負う道もあります。また、「マネジメントレイヤー」としてチームのマネージャーを務め、技術的な課題に対応しながらプロジェクトを成功へと導くといった働き方も選択肢の一つです。

SREエンジニアの年収はどのくらい?

ミーティング


SREエンジニアの年収は年齢や経験年数によって変わります。

  • 経験年数1~3年:600〜800万円
  • 経験年数4~7年:800〜1,000万円
  • 経験年数8年以上:1,000〜1,500万円


SREエンジニアの年収は一般的なエンジニアと比べて、100,0000円〜300,0000円程度の違いがあります。

理由としてはほかのエンジニアに比べ、担当する業務が幅広いことや求められるスキルや知識が高いことがあげられます。

これはあくまでも目安で、経験年数だけではなく勤めている会社の規模やその方のスキルなどによって変わります。またこれまでの実績や会社での内部評価の結果なども反映されるのです。

今の年収とほかの企業との差が気になる場合は、求人サイトなどを確認してみるとよいでしょう。

SREエンジニアの年収が高い理由

オフィスにいるスーツ姿の男女


SREエンジニアの年収が高い理由は、専門性の高さや責任の重さなどがあげられます。また会社によっては24時間対応のコールもあることが、年収の高さにつながっているのです。

以下では、なぜSREエンジニアの年収が高いかについて詳しくご紹介します。

クラウド技術の発展により需要が増加しているから

現代社会はデジタル化が進んでいるので、システムの安定性と信頼性が重視されています。そのためSREエンジニアなど、システムの信頼性の向上につながる仕事を担うことの需要が増加しているのです。

多くの企業がオンプレミス環境からクラウド環境へ移行していることも、需要増加へつながっています。

IT技術の進化により豊富な専門知識が求められるから

ミーティングする男女


SREエンジニアはシステム技術だけではなく、設計から運用、リスク管理など豊富な知識が必要です。

開発のための準備や構築から、実際に運用して必要箇所を改善するので、業務範囲の幅がとても広くなります。その分の知識や技術が必要なことが、年収の高さにつながっているのです。

システム運用にあたって影響力があるから

SREエンジニアの仕事はシステムを運用するにあたって、開発チームと運用チームの橋渡しの仕事を担うことになります。

システムを安定して稼働させるため、継続性と成功に直結する仕事です。顧客の信頼と収入源になることから、SREエンジニアの年収は高く設定されています。

SREエンジニアが年収を上げる方法

オフィスで会議をする男女


SREエンジニアの年収を上げる方法は大きく分けて3つあります。主に経験を積んでポジションを上げたり、そもそも働いている企業を大きい場所に変えたりといった手段です。

それぞれの方法について詳しく紹介していきます。

スキルアップして社内でのポジションを上げる

まず第一の方法は、スキルアップをして社内でのポジションを上げることです。高いポジションに就くと仕事の範囲が広がり、周囲への影響力も大きくなり、責任も大きくなることから給与はアップします。

ポジションを上げることは、スキルアップだけではなく周囲とコミュニケーションをとり、チームを成功に導いて貢献することが必要です。

貢献をすると企業側からの評価も上がり、ポジションが高くなることでリーダーシップを発揮できます。日々の業務のみならず、目標を設定し、企業が抱える問題を解消できるように努力する必要があります。

転職をする

メンテナンスするエンジニア


年収を上げる方法の二つ目として、設定された年収が高いところに転職することです。働く企業の大きさや対応している分野の広さによって、年収は変化します。

より大きい企業で、豊富な案件に対応している場所の方が年収は高い傾向にあるので、このようなところに転職を考える方は少なくありません。

ただ、年収の設定が高い企業に転職するには、自分の知識や技術を上げて、実績をつくることが大切です。

また転職をしたい企業に求められている特性をしっかりアピールできるように、履歴書や職務経歴書の作成も必須です。これまで努力してきたことや経験をアピールしていきましょう。

フリーランスとして働く

年収をアップさせる第三の手段は、フリーランスとして働くことです。フリーランスは働き方が自由なのと、さまざまなジャンルの案件にチャレンジできます。

フリーランスのSREエンジニアは、自分でスケジュールをたてて、短期間で多くのプロジェクトに参加するので経験を積めます。企業との直接契約となるため、自分のスキルや実績をダイレクトにアピールでき、高い報酬につながりやすいのが特徴です。

フリーランスへの転職を考えている方は、まず副業からはじめることがおすすめです。理由としては、フリーランスは収入が安定しないので、いきなり始めてしまうと自身が苦しい思いをする可能性があります。

まずは副業として自分のスキルの確認と、市場価値を確かめてから次の工程に進み、フリーランスを目指す方がよいでしょう。

SREエンジニアが年収アップのために取得するべき資格

オフィスで働くビジネスウーマン


SREエンジニアは、スキルがあることを証明ができる資格があると年収アップにつながります。必須ではないですが、資格を取得することは転職にも有利になるので、今後年収が高い企業へ転職したい方はとっておくとよいでしょう。

以下で詳しく資格について紹介します。

EXIN DevOps Professional

EXIN DevOps Professionalは基本的な知識と実践的なスキルを評価する試験です。この分野の知識を学ぶことは、システムの安定性と効率性の向上につながります。

この資格はプロフェッショナルと名がついてることもあり、難易度は高い試験です。DevOpsの導入と改善の技術や知識を持っていると証明することにつながります。受験料は176,000円で、対面やオンラインで実施しています。

Cisco Certified DevNet Associate

Cisco Certified DevNet Associate認定は、開発者向けの資格でネットワークの自動化やプログラミングなどが出題される試験です。

試験の前提条件として1年以上、プログラミングを含むソフトウェアの開発経験が推奨されているほど、難易度が高い試験です。この資格を取得すると、アプリ開発の自動化やプログラミング技術の強化につながります。

AWS(Amazon Web Services)認定資格

机の上のイメージ


AWS認定試験はAmazonのクラウドプラットフォームであるAWSについての知識や技術を評価する試験です。設計や運用に加えて、トラブルシューティングについての知識を証明できます。

クラウドを使用している企業やシステムの運用に関わるエンジニアにとっておすすめの資格です。この資格は基礎から応用までコースがあるので、初心者から経験者まで幅広い方が受験可能です。

テクニケーションでは、資格取得をサポートする資格取得支援制度があり、AWS認定資格を目指すエンジニアを応援しています。

さらに、案件選択制や単価給与連動制により、取得した資格がキャリアにどのように反映されるかを実感できる環境も整っています。

資格取得に向けた支援を受けながら、さらに高い年収とキャリアアップを目指していきませんか?まずはカジュアル面談で、あなたのキャリアプランについて詳しくお聞かせください。

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Azure(Microsoft Azure)認定資格

Azure認定資格はMicrosoftのクラウドプラットフォームであるAzureについての知識や技術が問われます。

多くの企業がクラウド化しているなかで、クラウドプラットフォームの資格を取得することは、知識の証明になるため年収アップにつながります。

この資格は複数の種類があり、試験によって対象者や難易度が変化します。一般開発者からエンジニア、開発者や責任者まで幅広い方が受験可能です。

GCP(Google Cloud Platform)認定資格

予定の調整を行う


GCP認定資格はGoogle Cloudの知識とスキルを評価する資格です。GCPを使用したインフラの設計やデータを処理するスキルを証明します。

試験は中難易度で、ユーザーやアソシエイトとプロフェッショナルに分かれます。Googleのクラウドを利用している企業への転職を考えている方や、テクノロジーに興味関心がある方におすすめです。

SREエンジニアの将来性

会議


SREエンジニアは将来性があります。理由としては、企業のクラウド化が進んでいるのでシステムは複雑で規模が大きくなっています。

そのため特に必要なのは、信頼性と安定性です。パフォーマンスを保ちながら、運用できるように技術が必要です。またSREエンジニアは、サービスの開発や運用スキル、ネットワークのデータベースについての知識が必要となります。

さらにセキュリティの知識やトラブル時の対応、クラウドサーバーの構築などさまざまな技術と知識をもっており、ここまで幅広い知識があるエンジニアは少ないので需要があります。

企業の需要がかなり高いので、その分SREエンジニアの将来性は保たれているといえるでしょう。さらにシステム開発の効率化や自動化を担うので、企業側も負担になるため、将来性は保たれています。

私たちテクニケーションでは、エンジニアとしてスキルを磨きながら成長できる環境を提供しています。

案件選択制や単価給与連動制を導入しており、あなたのスキルやキャリアに合ったプロジェクトを選びながら理想のキャリアを築くことができます。また、資格取得支援制度もあるので、さらなるスキルアップも可能です。

将来性のあるSREエンジニアとしてのキャリアを一緒に築いていきませんか?まずはカジュアル面談で、あなたのキャリアビジョンをお聞かせください。

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SREエンジニアとして年収アップのための転職を考えているなら

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SREエンジニアとして年収アップのための転職を考えている場合は、おすすめなのは資格取得と実績を積むことです。資格取得時は実際に机に向かって暗記をしたり、問題集を解いたりすることも大切ですが、案件に挑戦しながら実技を通して学ぶとより理解が深まります。

テクニケーションでは、案件選択制を導入しており、自分のスキルや目指すキャリアに合ったプロジェクトの選択が可能です。また、資格取得支援制度も整っており、スキルアップを支援しています。

さらに単価給与連動制により、案件単価に応じて収入アップを目指すことのできる環境が整っています。成果が報酬に反映されやすいシステムであるため、年収アップを目指すことが可能です。

年収アップやキャリアアップを実現したい方は、まずはカジュアル面談で自分に合ったキャリアプランを一緒に考えてみませんか?まずはお気軽にご相談ください。

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