SES企業でキャリアアップするには?必要スキルとキャリアパスについて解説
現在、SESエンジニアとしてのキャリアに満足していますか?
「将来像が見えない」、「今の環境に不満がある」と感じている方は、キャリアパスを見直すタイミングです。
SES企業でのキャリアアップを目指すのであれば、スキルアップと環境選びの両立が重要です。
本記事では、エンジニアがキャリアアップしていくために必要なスキルや、環境選びのポイントを解説します。
SESエンジニアとしての働き方の見直しに役立ててみてください。
目次
SES企業でキャリアアップするには?
日々の業務に忙殺されて、自身の市場価値やキャリアアップにまで目を向ける余裕がないエンジニアも少なくないでしょう。
しかし、転職が一般的な選択肢になっている昨今、キャリアパスは主体的に個々人が意識するべき時代となっています。
SES企業でキャリアアップをするには、まずは自分にとって身に付けたいことは何かを把握したうえでスキルを身に付けましょう。
市場価値を高めることで何を得たいのか、どのような姿になりたいのかは人それぞれ違います。
以下の例を参考に、まずは求めるキャリアアップ像を明確にしましょう。
- 年収が上がる
- 大手企業・有名企業に転職する
- 特定分野の専門性をより高める
- マネジメント職に就く
- ポジションが上がる
求めるキャリアアップ像が確認できたら、それを叶えるための道筋、キャリアパスを確認します。
キャリアパスを実現できるかは環境に大きく依存します。例えば、年功序列の企業に所属するエンジニアは、自分の方向性と異なった案件にアサインされてしまう可能性も考えられるでしょう。そのため、キャリアの選択肢が豊富で、昇進条件が明確であることが望ましいといえます。
次に、キャリアアップを実現するために必要なスキルを確認しましょう。
SESエンジニアのキャリアアップに必要なスキル
エンジニアは専門性が高い職種であるため、より上のポジション、より高い給与を得るためのスキルアップが欠かせません。
しかし、具体的にどのようなスキルがキャリアアップに必要なのか、把握できているでしょうか。
やみくもに目先の業務に取り組んでいるだけでは、必要なスキルが身に付かないリスクがあります。
ここからは、SESエンジニアのキャリアパスに必要なスキルを具体的に解説します。
技術面
開発経験を活かして、適切な成果を出せる技術力が重要です。
エンジニア職に就くこと自体には、専門的な資格は必要とされません。
だからこそ、中途採用のように市場価値を測られる場面では、開発経験が重要視されます。
現在どのような開発経験を持っていて、そこではどのような技術を発揮、または獲得してきたかを振り返ってみましょう。
実績の棚卸しを行うことで、技術力や経験を把握することが重要です。
人的スキル
人的スキルとは、業務を円滑に進めるために良好な人間関係を構築し、コミュニケーションを取ることができる能力のことです。
人的スキルは、ほかの業種や職種に移っても活かすことができる職務遂行上のスキル、ポータブルスキルの一つとされます。
具体的には、以下のようなスキルが該当します。
- 社内で円滑なコミュニケーションができる
- 支持を得る行動が取れる
- 社外とも円滑にコミュニケーションできる
- 利害調整や合意形成ができる
- 報告や改善提案を発信できる
- メンバーの動機付けや育成ができる
- メンバーの強みを活かして業務を割り振れる
特にエンジニアには顧客の要件を聞き取り、プログラムやスケジュールに反映させるスキルが求められます。
社内外で円滑なコミュニケーションが取れるようになると、プロジェクトマネージャーなどを任される可能性が高まるでしょう。
システムにおける業務知識
エンジニアには、複数ジャンルの開発に対応できる業務知識があることが求められます。
プログラミング言語だけでも、開発分野によってさまざまな種類があることは、エンジニアにとっては周知の事実でしょう。以下でその言語の一部を例に挙げます。
- C
- C++
- PHP
- Java
- C#
- Haskell
業務知識とは、単にこれらの言語を使いこなす技術だけでなく、それをどのように業務要件に適用するかの理解も指します。
そのため、業務フローを深く理解したうえで、それに適したシステムを設計・開発できる能力が求められるでしょう。
SESエンジニアのキャリアパス
キャリアパスのイメージを漠然と考えているものの、具体的な選択肢がわからないという方もいるのではないでしょうか。
ここからは、SESエンジニアが目指すべき代表的なキャリアパスを解説します。
具体的な将来設計を行うことで、建設的なキャリアパスを描き、モチベーションを高めましょう。
スペシャリスト
スペシャリストとは、特定の分野において専門性の高い人材です。
膨大で複雑な知識が求められるITシステムにおいて、一つの分野に特化して成果を挙げられる人材のニーズが高まっています。
例えば、データベースに特化したデータベースエンジニア、セキュリティに特化したセキュリティエンジニアなどが活躍しています。
ジェネラリスト
ジェネラリストとは、複数の分野で経験を積み、幅広い業務を担える人材です。
従来型の日本企業が実施してきた、2~3年ごとに複数の部署を経験させるジョブローテーションで育てられてきた人材です。
最終的に管理職となることを想定して、プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーを目指すエンジニアが多いといわれます。
マネージャー
マネージャーとは、開発部門やチーム全体のマネジメントをする管理職です。
具体的には以下のようなマネジメント業務を行います。
- エンジニアの採用活動
- メンバーの評価・目標管理
- エンジニア・チーム全体のパフォーマンス最大化
- 労働環境の整備
- プロジェクトの課題調整
- 経営層とメンバー層の媒介
管理や調整が主な業務となりますが、現場の状況把握や調整のために膨大な業務知識も求められます。
マネージャーとしての実績ができれば、経営層へのキャリアアップも視野に入るでしょう。
独立
フリーランスとして独立するという選択肢もあります。
仕事内容や働き方の自由度が高く、報酬面も期待できる魅力があります。
しかし、雇用形態が不安定であるうえに、営業・スケジュール管理・経理作業まで自分一人で負担することになるため、まだまだ一般的な選択肢ではありません。
また、独立をする場合はスキルがあることが前提とされるため、キャリアアップを考える人にはあまり向いていない選択肢といえるでしょう。
SES企業の正社員だとキャリアアップが難しいとされる理由
多くのSES企業が採用しているシステム下では、スキルを磨いて実績を作っても、キャリアアップが難しい現状があるとされています。
どのようなシステムが、SES企業正社員エンジニアのキャリアアップを妨げているのでしょうか。
ここでは、その具体的な理由を解説します。
所属会社が単価を非公開にしている
多くのSES企業は、業界の慣習にならって単価を非公開としています。
単価調整の余地を残すため、チーム内で給与格差があることを明確にしないためなど、単価非公開にはメリットもあります。
しかし、そこで働くエンジニアにとっては、ブラックボックスでコントロールされるがままの不透明で不利なシステムです。
市場全体の価格相場もわからなくなるため、キャリアパスを立てる際の判断材料に欠け、エンジニアはキャリアパスを立てづらくなります。
透明度の高い給与設定で、納得感を持って働きたい方には、会社間の単価をエンジニアに開示している高還元SES企業をおすすめします。
成果で評価されにくい
従来のSES企業の評価方法は曖昧な部分が大きく、エンジニアの不満が生じやすいポイントとなっています。
その背景には、成果が測りにくかったり、評価する管理職にも専門知識が必要だったりする点が挙げられます。
成果で評価がされなくなると、役職の割り当ても曖昧になってしまい、望んでいるキャリアパスを叶えられない可能性が高いでしょう。
そのため、成果に基づいた評価を求める場合は稼働時間だけでなく、評価体制が整ったSES企業を選ぶことが重要です。
自身で案件を選べない
エンジニアにとってどのような案件に取り組めるかは、自身の納得感やモチベーションだけでなく、キャリア構築に直結する重要な問題です。
希望する分野の案件で経験を積み、実績を得なければ、希望するキャリアパスに沿ったキャリアアップができないためです。
しかし、従来のSES企業では、案件は企業によって割り振られている実情があります。
自分で案件を選びたいのであれば、案件選択制を導入しているSES企業を選びましょう。
案件選択制を積極的に導入している高還元SES企業では、正社員のような雇用の安定性を保ちながら、フリーランスのような自由度と高還元収入を得られます。
私たちテクニケーションは、単価給与連動制・案件選択制を実施しているエンジニアへの報酬還元率が高い高還元SES企業です。テクニケーションでは、会社間の単価をエンジニアに開示しているため、納得したうえでキャリアアップを目指せます。
また、年功序列のような風土もなく、エンジニア一人ひとりのキャリアに寄り添います。
市場価値に見合った収入を得ながらキャリアパスに沿った案件に取り組みたい方は、ぜひテクニケーションのカジュアル面談でお気軽にご相談ください。
SES企業でキャリアアップする方法
SES企業では、従来の慣習や評価体制の課題から、エンジニアのキャリアアップが難しいといわれています。
エンジニアがSES企業でキャリアアップを目指すならば、どのような方法が有効なのでしょうか。
ここでは、キャリアアップを実現する具体的な方法を解説します。
キャリアパスを明確にする
キャリアパスが明確になると、獲得すべき知識やスキル、取り組むべき案件なども明確になります。
これにより、自分の成長の方向性を把握でき、必要なスキルを意識的に習得しやすくなります。
また、それぞれのキャリアパスに応じたスキルセットを身に付けることで、将来の転職や昇進、社内での役割変更などにも柔軟に対応できるでしょう。
もしキャリアパスを考えるのが難しいという方は、リーダーシップの経験を積んだり、ほかのエンジニアにアドバイスをもらったりすると、視座が高まってキャリアパスが明確になりやすいでしょう。
成果を上げる
エンジニアは、成果が周囲からは見えづらいデメリットを抱えています。
そのため、成果を上げて、社内外の評価を得ることでキャリアアップの可能性が高まります。
成果を上げるうえで重要になるのは、単に短期的な目標を達成するだけではなく、品質向上や人材育成といったプロジェクトやチームに長期的な影響をもたらす働きかけをすることです。
こうした取り組みが、キャリアアップにも直結するでしょう。
需要のあるスキルを身に付ける
需要のあるスキルを身に付けることは、活躍のシーンが広がってキャリアアップにつながりやすいといわれています。
エンジニアにおいて、需要のあるスキルは以下のようなものが挙げられます。
- 自動化・仮想化対応スキル
- UI・UX対応スキル
- IoTに関するスキル
- AIや機械学習に関するスキル
これらのように、需要が高く人材が足りていない領域を押さえることで、自身の市場価値を高めることが重要です。
キャリアアップできる環境に身をおく
キャリアアップするための日々の業務に個人で取り組むのは難しいため、指導を受けられる環境に身をおく方が、効率的にスキルアップを目指せます。
そのため、チーム制を導入して、リーダーが先導を行う体制を敷いているSES企業を選びましょう。
高還元SES企業であるテクニケーションでは、チーム制によってキャリアアップを目指すことができます。
エンジニアの希望に沿ってチーム配属を行い、成長やチャレンジのチャンスを生み出しているため、マネジメント経験が欲しいというエンジニアにもおすすめです。
気になる方は、テクニケーションのカジュアル面談でお気軽にご相談ください。
SES企業に将来性はある?
IT関連の市場規模は堅実な拡大傾向にあり、IT人材不足はさらに深刻化していくことが予想されています。
そのため、SES企業の将来性はあり、今後も需要拡大が期待されるといえます。
所属するSES企業の将来性や、企業でのキャリア構築に不安がある場合は、企業内の相談部門を活用するとよいでしょう。
企業にとっても、従業員のキャリアアップ支援は重要な課題と認識されつつあります。
SES企業でのキャリアパスに悩んだら
「今のままでよいのか」とキャリアパスに悩んでいる方は、自身の将来像を見直しましょう。
現在所属しているSES企業で、希望するキャリアパスを実現できるか不安を感じている方は、転職を視野に入れたり他企業との面談を受けたりすることで、自分の将来像を明確にすることができます。
SES企業の体制が、希望するキャリアパスと合わないと感じているのであれば、高還元SES企業への転職を検討するのがよいでしょう。
高還元SES企業であるテクニケーションでは、エンジニアのキャリア構築にも力を入れています。
例えば、案件選択制で希望する分野の経験を積めるよう支援し、チーム制で成長の機会を提供しています。
また、単価を公開して透明性のある評価体制を置き、エンジニアのモチベーションサポートをしています。
納得感のある働き方を目指して、まずはテクニケーションのカジュアル面談で相談してください。