SESで「コードを書く以外」に求められたこと
目次
はじめに
SES(システムエンジニアリングサービス)で働き始めた頃、私はかなり単純に考えていました。
「エンジニアなんだから、コードを書ければ評価されるだろう」
と。
もちろん、技術力は重要です。
ただ、実際に現場へ入って感じたのは、SESでは“コードを書く以外”にもかなり多くのことが求められるということでした。
特に実務では、
- コミュニケーション
- 調整
- ドキュメント
- レビュー
- 障害対応
- 運用
- 引き継ぎ
など、想像以上に「人と仕事を進める力」が必要になります。
今回は、実際にSESの現場で経験した「コード以外で求められたこと」について書いてみたいと思います。
コードを書くだけでは仕事が進まない
最初に驚いたのは、「実装だけしていても仕事は終わらない」ということでした。
例えば、新機能を作る場合でも、
- 要件確認
- 仕様認識合わせ
- 影響範囲調査
- 他機能との整合性確認
- レビュー依頼
- リリース調整
など、多くの工程があります。
実際の作業時間で見ると、純粋にコードを書いている時間は思ったより少ないです。
特に大規模案件では、自分だけで完結する作業はほぼありません。
誰かと連携しながら進める必要があります。
私は最初、
「コードを書いてPull Requestを出せば終わり」
くらいの感覚でした。
しかし実際には、
「その変更で他機能に影響ない?」
「運用チームへの連携必要?」
「監視設定変更いる?」
「リリース手順更新した?」
など、周辺作業がかなり多かったです。
「報連相」は想像以上に重要だった
正直、入社前は「報連相」という言葉に少し古臭いイメージを持っていました。
ただ、実務ではかなり重要でした。
例えば、作業遅延が発生した場合。
初心者の頃は、
「なんとか自分で解決してから報告しよう」
と思っていました。
しかしこれ、実務では逆に危険なことがあります。
特に障害やリリースが絡むと、
- いつ気づいたか
- どこまで影響あるか
- 今どういう状態か
を早く共有する方が重要です。
実際、経験のある人ほど、
「まず共有しよう」
という動きが早かったです。
逆に情報共有が遅れると、
- 周囲が動けない
- 別チーム調整できない
- 障害範囲が広がる
など、問題が大きくなりやすいと感じました。
これはかなり実務で学んだ部分です。
ドキュメントを書く力が必要だった
これも意外でした。
私は最初、
「エンジニアはコードで語る仕事」
だと思っていました。
しかし現場では、むしろ文章を書く機会がかなり多いです。
例えば、
- 設計書
- 手順書
- 障害報告
- 調査結果
- レビューコメント
- リリース資料
などです。
特にSESでは、案件途中でメンバーが入れ替わることも多いです。
そのため、
「他人が見て分かる」
ことがかなり重要になります。
実際、自分しか理解できない構成になっていると、後からかなり困ります。
私自身も引き継ぎ時に、
「これ何をしている処理なんだ…」
となった経験が何度もありました。
逆に、分かりやすい資料を書く人はかなり信頼されていました。
障害対応では“冷静さ”が求められる
実務で特に印象に残っているのが障害対応です。
システム障害が起きると、現場の空気が一気に変わります。
- エラー調査
- ログ確認
- 原因切り分け
- 影響範囲確認
- 暫定対応
- 状況報告
などを短時間で進める必要があります。
最初の頃はかなり焦りました。
特に、
「自分の修正が原因だったらどうしよう」
というプレッシャーは大きかったです。
ただ、経験を積む中で感じたのは、
「まず状況整理する」
ことの重要性でした。
慌てて修正すると、逆に悪化することもあります。
実際、冷静にログや監視を確認しながら進める人ほど、結果的に対応が早いことが多かったです。
技術力だけでは評価されない
これはSESに限らずですが、実務では技術力だけで評価が決まるわけではありません。
もちろん技術は大事です。
ただ、それ以外にも、
- 周囲との連携
- 相談しやすさ
- 進捗共有
- レビューの丁寧さ
- ドキュメント品質
- 安定した対応
などもかなり見られています。
実際、現場で信頼されている人は、
「この人に任せれば安心」
と思われている人でした。
逆に、技術力が高くても、
- 連絡が遅い
- 周囲と連携しない
- 属人化する
と、現場全体では動きづらくなります。
このあたりは、実際に現場に入って初めて実感しました。
まとめ
SESで働く前は、
「エンジニア = コードを書く仕事」
というイメージを持っていました。
しかし実際には、
- 調整
- 報告
- ドキュメント
- 障害対応
- 引き継ぎ
- レビュー
など、“コード以外”の仕事がかなり多いです。
最初は戸惑うこともありました。
ただ、これらを経験したことで、
「システムを動かす仕事は、実装だけでは成立しない」
ということを強く感じました。
特にSESでは、様々な会社・立場の人と関わりながら仕事を進めます。
そのため、技術力だけでなく、
「周囲と協力して進める力」
もかなり重要だと思っています。
これからSESへ入る方がいれば、ぜひ「コードを書く力」だけでなく、「仕事を進める力」も意識してみてほしいです。



















