SEに目標設定は必要?目標設定のメリットやポイント・具体例についても解説

皆さんは、日々の仕事をこなすことを最優先していませんか?
確かに、仕事をして成果物を納品することは重要です。しかし、目標を持たずに仕事を続けていると、いつの間にか「何のために働いているのか」を見失ってしまうことがあります。
そのような時に必要なのが、適切な目標設定です。目標を設定することで、仕事に対するモチベーションが向上し、業務に意欲的に取り組むことができるようになります。目標設定は、仕事をより意味のあるものにするために欠かせないプロセスです。
この記事では、SE(システムエンジニア)として働くうえで、目標設定がもたらす具体的なメリットとその効果的な方法について解説します。この記事を読んで、目標設定のサイクルの実践に役立ててみてください。
目次
SEに目標設定が必要な理由

SEとして目標設定が必要な理由は主に3つあります。
一つ目は、技術の進化が速いIT業界で、自分の成長を計画的に進めるためです。現在もITの技術は頻繁にアップデートし続けています。
それに対応し続けるためには、目標を決めて一歩ずつでも新しい要素により変化した点に対応することが、スキルアップすることに直結します。
二つ目は、キャリアアップや収入向上のためです。目標設定する時間があるのであれば、業務に励んだ方がよいと考える方もいるでしょう。
しかし、実際の作業に移る前に目標設定をすることで、自身がその仕事をするうえで歩むルートや最終的なゴールが明確になります。そのため、無駄な過程を歩むことなく成長でき、早期のスキルアップ・キャリアアップや収入上昇につながります。そのため、急がば回れだと考えて目標設定をするようにしましょう。
三つ目は、チームやプロジェクトにおいて価値を発揮するためです。ほかの方々と協力しなければいけない場面では、連携をとるために、共通の目標やそれぞれの役割が必要です。
そのため、その集団で価値を発揮するためには目標を達成し続けることが欠かせません。
また、集団で価値を発揮し、それを周りにアピールすることができればキャリアアップや収入上昇につながる可能性が高いでしょう。
テクニケーションは、高還元SES企業として、公正な報酬制度である単価給与連動制を採用して会社間の単価を透明性高く開示しています。この仕組みにより、スキルや成果に見合った適正な報酬を得ることができます。
また、案件選択制を導入しており、自分が目指すキャリア目標や習得したいスキルに合った案件を自由に選ぶことが可能です。さらに、チーム制を採用しているため、個人では難しい大規模プロジェクトにも取り組める環境が整っており、目標達成をより現実的にできます。
私たちテクニケーションでは、カジュアル面談やキャリア相談を随時受け付けています。「目標をどう設定すればいいかわからない」「より高度なキャリアに挑戦したい」「SES企業について詳しく知りたい」などのお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。
SEが目標を設定するメリット

SEとして成長し続けるためには、日々の業務に目標を持って取り組むことが欠かせません。目標を設定することで、自分のスキルを効率的に高めるだけでなく、キャリアアップや周囲への貢献にもつながります。また、目標が明確になると、業務への取り組み方や意識が変わり、自然とやる気が湧いてくるものです。
では、目標設定が具体的にどのようなメリットをもたらすのでしょうか?以下では、スキルやキャリア、そして企業や自身のモチベーションに与える影響について詳しく解説します。
スキル・キャリアアップにつながる
先述のとおり、目標を決めるとスキルアップのルートやゴールが明確になります。その目標を達成することで、結果的に目標設定が成長を促進させます。
目標を達成する過程では、新しい知識や技術を習得することでスキルの幅が広がり、成果物の質が向上します。具体的には、これまで時間がかかっていたプログラムを短時間で仕上げられるようになったり、より複雑で高度なシステム設計ができるようになる、といった成長を実感する瞬間が増えるでしょう。
さらに、スキルの向上に伴い、企業からの評価も変わります。例えば、「重要な案件を任されるようになる」「チームリーダーやプロジェクトマネージャーへの抜擢」といった形でキャリアアップのチャンスが巡ってくる可能性が高まります。
企業の成長につながる
SEとしての目標達成をこなし続けていたらチームや企業の成功に関わることができます。
例えば、目標を達成してプロジェクトの品質や納期を守り続けることで、クライアントからの信頼を得られるようになり、それが企業の評価や次の案件獲得につながります。こうした目標達成は、企業の成長を支える重要な一因となるでしょう。
また、周囲の成長を目にすることで、自分自身もさらに努力するようになります。このように、個々の目標達成がチームや企業全体に波及効果をもたらし、企業全体が成長の好循環に入ります。
モチベーションアップにつながる
目標設定によりやるべきことが明確化すると、日々の仕事にやりがいが持てるようになります。目標がない状態で与えられたタスクをただ漠然とこなしていると、自分が何を達成しているのかが見えにくく、次第に仕事への意欲が低下する場合があります。
一方で、具体的な目標を設定して、それを達成するプロセスのなかで小さな成功体験を積み重ねていくと仕事の全体像が見えやすくなります。このタスクは最終的にどんな成果につながるのか、自分の取り組みがプロジェクト全体にどう貢献しているのかという点を実感できるため、仕事に対する満足感や達成感を得やすくなるでしょう。
このような一つひとつの歩みが仕事全体に対する達成感につながり、継続的なモチベーションにも変化します。
SEが目標を達成させるためのプロセス

目標を達成させるには以下のプロセスを行います。
- 目標を設定する
- 目標に基づき業務を遂行する
- 実績・プロセスに対する評価・フィードバックを行う
- 必要な改善を行う
まずは目標を設定します。新しくプログラミング言語を覚えたり、タイピングを速くしたりなど、目標は自分にあった目標で問題ありません。目標設定のサイクルを繰り返すことができる、短期的に達成できる目標を設定しましょう。
次に、目標に基づき業務を遂行します。このときに、何も目標を決めずに仕事をしているときよりも、あらかじめ目標を決めていると何をすべきかという仕事のルートが明確になり、どのタスクをどのタイミングで実行すべきかが具体的にわかるでしょう。
悪かった点の改善も必須ですが、特に重要なのは業務の完了後にそれらの評価・フィードバックを行い、改善点があれば改善することです。何がよかったかを考え、次回も繰り返すことで、今回の成功を再現性のあるものにさせることが可能です。
たまたま成功しただけで放ったらかしにせず、次回も同じ成功をできるように、なぜ成功したのかも分析するようにしましょう。
このようなプロセスを繰り返すことで目標達成を連鎖させることができ、自身のスキルアップにつながります。
SEが目標を決めるときのポイント

SE(システムエンジニア)として目標を設定する際には、単に何を達成したいかを考えるだけでは不十分です。
目指すべきキャリアを見据えた具体的なアプローチや、達成に向けた計画性・現実的な目標設定が求められます。
ここでは、SEが目標を設定する際に押さえておきたい4つの重要なポイントをご紹介します。これらを意識することで、現実的かつ達成可能な目標を立て、理想のキャリアへと一歩ずつ近づくことができるでしょう。
目指すキャリアから逆算して決める
SEといっても、プログラミングをするシステム構築業務やクライアントにヒアリングを行ったり、プロジェクトの進行を管理したりする管理業務もあります。
皆皆さんが想像する理想の姿から逆算して、どのようなスキルを身につければよいか、どのような活動をすればよいかを考えると、自ずと今するべきことも見えてくるでしょう。
例えば、クライアントの要望を的確に理解してシステム提案を行う上流工程に携わりたいと考えるのであれば、技術スキルに加えて論理的な説明力やコミュニケーション能力が必要です。あるいは、現場で手を動かして開発に没頭したいと思う場合は、特定のプログラミング言語の習得やシステム開発における実践的なスキルを磨くことが目標になります。
また、大規模プロジェクトを管理するPM(プロジェクトマネージャー)になりたいという理想がある場合には、チームを率いるリーダーシップ・スケジュール管理・リスクマネジメントに関する知識が求められるでしょう。
目標を達成させる方法を明確にする
業務における目標を達成するためには、その目標を実現するための手順や必要なリソースを明確にすることが重要です。ただ「成果を出したい」「プロジェクトを成功させたい」と考えるだけでは、次に何をすべきかが曖昧になり、具体的な行動に移しづらくなります。そのため、まずは目標達成のための行動を細かいステップに分解し、それを実行するために必要なリソースやスケジュールを整理する必要があります。
例えば、「新しいシステムを1ヶ月以内に導入する」という目標がある場合を考えてみましょう。この目標を達成するためには、以下のような具体的な手順が必要になります。
- 要件の洗い出し:導入すべきシステムの仕様や目的を明確にする。
- 適切なシステムの選定:要件を満たすソリューションを比較検討する。
- 導入計画の作成:関係者との役割分担を決める。
- 実行フェーズ:テスト導入を経て本格導入を行う。
このように、目標達成に必要なプロセスを具体的にリストアップすることで、「次に何をすべきか」が明確になり、スムーズに行動を進めることができます。
達成までの期限を設ける

目標を達成するためには、あらかじめ達成までの期限を設定することが重要です。同じ目標に対して闇雲に行うだけではキリがありません。また同じ目標に固執しているとほかのやるべきことが見えてこない可能性もあります。
例えば、新しい提案書の作成方法を改善したいという目標を立てたとします。そこで期限を設定せずに進めていると、「もっと良い情報を探そう」「他の事例も調査してみよう」といつまでも検討が終わらず、最終的にはほかの業務に影響を与えることがあります。
このように同じことを続けていると成長の滞りにつながります。
そのため、あらかじめ期限を設けることで、目標に向けた行動にメリハリをつけるようにしましょう。
高すぎる目標は設定しない
目標を設定する際に、現実的でない高すぎる目標を設定すると自分のモチベーションが削がれたり、時間が必要以上にかかったりしてしまいます。
小さな成功を積み重ねることでモチベーションは維持されるため、自分の手の届く距離またはその少し上に目標設定し、それに向かって業務を遂行する必要があります。
そのため、最初からすべての機能を完璧に使いこなすと掲げるのではなく、1週間で基本機能を理解して実務で使えるレベルに到達するといった現実的な目標に分けるとよいでしょう。向上心があることも大切なことですが、一歩一歩着実にこなしていくことが重要です。
SEとしての目標が見つからないときの対処法

SE(システムエンジニア)としてキャリアを積んでいくなかで、「自分はどんなエンジニアを目指すべきなのか」「具体的な目標がわからない」と迷うことがあるかもしれません。そのようなとき、一人で悩み続けてはいませんか?
ここでは、SEとしての目標が見つからないときに試してほしい3つの方法をご紹介します。これらを実践することで、具体的なキャリア目標を見つけて、迷いから抜け出すきっかけになるでしょう。
職場の先輩に相談する
同じ職場に属する仲間として、職場の先輩に相談することはとても有効な方法です。
特に、同じ職場で働いている経験が長く、身近に相談できる相手として職場の先輩は頼りになるでしょう。
先輩がその職場で、どのように目標を立てて業務に取り組んできたかを聞くことで、実戦的かつ具体性の高いアドバイスを貰うことができます。
また、そのなかでどのようなスキルが身に付いたかも聞くことで、現実的かつ達成可能な目標を設定するヒントが得られるでしょう。
多くのエンジニア仲間とのつながりを持つ
エンジニア仲間とのつながりを持つことは、自分だけでは気づけなかった目標や新たな視点を得るための貴重な機会となります。仲間からの意見は、自分の経験や考え方とは異なる視点をもたらし、「こういう目標もあるのか」と気付かせてくれることがあります。特に、自分のキャリアについて悩んでいるときには、ほかのエンジニアの成功事例や失敗談を聞くことで、自分の目標設定に役立つアイデアを得られるでしょう。
エンジニアの仲間を作るためには、エンジニア同士のコミュニティに所属したり、ハッカソン・イベント・SNSなどで関係を広げる必要があります。職場の同僚だけでなく、ほかの職場や業界のエンジニアとも交流を持つことで、よりさまざまな視点を吸収することができます。
多くのエンジニア仲間とつながることは、自分の成長を加速させるだけでなく、将来的なキャリアパスを広げるうえでも大きな助けとなるでしょう。
理想とするモデルを参考にする
皆さんはSEとして活動するにあたって尊敬している方はいますか?世界には、数々の成果を残し、現在も活躍している立派なエンジニアが数多くいます。そのなかには、自分が目指す方向性と重なるキャリアやスキルを持った人物がいるかもしれません。
目標設定に迷ったときは彼らを思い返して、彼らが行ってきた目標設定や行動を参考に自分の目標を考えることも有効的でしょう。
もちろん、先人たちの目標や行動が自分に完全に適しているとは限りません。しかし、彼らが成功を収めた行動には学ぶべきポイントが多くあります。そのため、彼らの努力や挑戦を学び、自分らしい目標を設定して成長につなげましょう。
テクニケーションは、高還元SES企業として、透明性のある報酬制度である単価給与連動制を採用しています。会社間単価を開示することで、公正な報酬を実現し、エンジニアが自分の努力や成果に見合った収入を得られる仕組みを提供しています。
さらに、案件選択制を導入しており、目指すキャリアや深めたいスキルに合ったプロジェクトを自由に選べます。また、チーム制を取り入れることで、大規模なプロジェクトに参画しやすく、一人では達成が難しい目標にも挑戦できる環境を整えています。
テクニケーションでは、カジュアル面談やキャリア相談も積極的に受け付けています。「目標が定まらない」「もっとスキルを伸ばしたい」「SES企業について詳しく知りたい」など、どんなお悩みでもお気軽にご相談ください。
SEの目標設定の具体例

ここからは、SEの目標設定の具体例を以下の3つの要素別にご紹介します。
- ジュニアエンジニア
- ミドルエンジニア
- シニアエンジニア
自身がどのような目標設定をするべきか迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。
ジュニアエンジニア
ジュニアエンジニアとして最初に取り組むべきは、基本的なスキルの習得や小さな貢献を重ねることです。具体的には、プログラミング言語を覚えたり、その企業のフォーマットを覚えたりするなどです。
はじめから大きな目標を立てると頑張りすぎてしまったり、モチベーションを削がれたりする可能性があります。そのため、まずは基本をしっかり押さえて先輩から学びながら次のステップへ進みましょう。
ミドルエンジニア
ミドルエンジニアは、特定分野の専門性を高めることが重要です。
例えば、会計ソフトを手がけるなら簿記の資格取得、生産管理ソフトなら現場訪問で業務知識を深めるといった具体的な取り組みが効果的です。専門性を磨くことで成果物の質が向上し、自身の市場価値も高まります。
興味を持った分野に特化した知識や、深めたいスキルに基づいた目標を設定して、成長とキャリアの幅を広げていきましょう。
シニアエンジニア
シニアエンジニアは、チームやプロジェクトの統括をすることが求められます。SEとして培った経験を活かしつつ、チームリーダーやプロデューサーとしてのマネジメントスキルを磨くことが重要です。
具体的な目標としては、以下のような例が挙げられます。
- 1ヶ月以内にプロジェクト管理ツールを導入してチーム全員が活用できるようにする
- メンバーと月1回の個別面談を実施して業務状況を把握する
これらの目標を達成することで、自分の所属しているチームをよりよい方向へ統率できることにつながります。
SEが目標の達成を目指すなら高還元SES企業に相談しよう!

ここまでSEの目標設定について解説しましたが、SEとして目標を達成してキャリアを築くためには、自分に合った環境やサポート体制が重要です。
そのなかでも、特におすすめなのが高還元SES企業です。SESとは、企業がSE(システムエンジニア)やプログラマーなどの技術者を他の企業に派遣し、特定のプロジェクトや業務に従事させるサービスのことを指します。高還元SES企業は、SES企業でも特にエンジニアへの還元率が高い企業です。
テクニケーションは高還元SES企業で、会社間の単価を開示しており、単価給与連動制という公正な報酬を得られる仕組みを採用しています。また、案件選択制により、自分が達成したい目標や深めたいスキルに合わせて案件を選ぶことも可能です。
さらに、チーム制によって、一人ではクリアできないような大きなプロジェクトに参画することもできるため、目標達成を実現しやすくなります。
私たちテクニケーションは、カジュアル面談やキャリア相談を積極的に受け付けています。「自分の目標を見失ってしまった」「より高度な目標を目指したい」「SES企業に興味がある」という方はぜひ一度お話してみませんか?