python資格を取得するメリットは?種類や難易度、勉強方法も解説

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Pythonスキルを活かしてキャリアアップや収入アップを目指したいと考えていても、何から始めるべきかわからない方は少なくありません。

近年では業務効率化やデータ分析の現場でPython資格のニーズが増加し、年間の受験者数は20,000人を超えています。

AIや自動化など将来性のある分野で活用される一方で、資格の保有者はまだ一部に限られており、取得すればほかのエンジニアとの差別化にもつながるでしょう。

この記事では、Python資格の種類や取得のメリット、難易度や勉強方法を詳しく解説します。

python資格(python試験)とは

パソコン


Python資格は、Pythonに関する知識や、コードの読み書きスキルの理解度を確認する民間試験です。

国内では一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会、国際的にはPython Instituteがそれぞれ運営しており、対象者や出題範囲に違いがあります。

一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会のpython資格

一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会が提供する資格は、日本語で受験できるため、国内の受験者にとって取り組みやすい内容です。

試験は文法や基礎知識を確認する基礎試験、コードの構造を問う実践試験、そしてデータ分析の方法を扱う試験に分かれます。

出題には国内企業での業務を想定した問題が含まれており、業務でPythonを活用したい方には必要な知識を学べる内容です。

各試験には対象となるスキルレベルが明記されており、経験や目的に応じて段階的に取り組めます。すべてCBT方式で行われ、全国どこでも受験しやすく、学習から受験までの流れも明確です。

公式サイトで出題範囲やサンプル問題を確認でき、対策を立てやすい点も特徴です。

Python InstituteのPython Certifications資格

パソコン


Python Instituteの資格はPCEP(エントリー)とPCAP(アソシエイト)、PCPP(プロフェッショナル)の3段階に分かれており、すべて英語で実施されます。

試験では変数や関数などの基本構文から、ファイル操作やクラス定義、エラーハンドリングなど実装に必要な技術を段階的に学べます。

国際的な開発プロジェクトへの参加を目指す方や、海外案件に応募したい方には、実力と語学力を同時にアピールできることが魅力です。

Pythonエンジニア育成推進協会の資格と比べると、対象者はグローバル市場での活躍を志す層が中心で、試験範囲もより応用的です。

各試験には公式教材や模擬問題もあるため、自主学習でも対策を進めやすいでしょう。

python資格を取得するメリット

パソコンを持って案内をする笑顔の女性


Python資格は、Pythonの使い方やコードの理解度を確認するだけでなく、キャリア形成にもつながる試験です。

実務に活かせる内容が豊富で、取得によって転職の選択肢が広がったり、収入アップにつながったりする可能性もあります。

スキルレベルの証明になる

Python資格では変数や条件分岐、関数定義などの基本文法のほか、クラス設計や例外処理など実装に必要な内容が段階的に出題されます。

そのため、Pythonのスキルがどの段階にあるのかを、第三者に示す手段として活用できる資格です。

履歴書やスキルシートに記載すれば、基礎を習得していることを客観的に伝えやすくなるでしょう。特に未経験の方にとっては、独学の成果を示す方法として役立ちます。

キャリアアップや年収アップにつながる

PythonはAIやデータ分析などの分野で広く使われており、ニーズが高まっている言語です。資格を取得することで、スキルを持つ人材として企業から評価されやすくなり、専門的な業務や高単価の案件に関われるチャンスが増えます。

スキルを証明できることで、担当業務や単価についての希望を伝える際の根拠として活用しやすいでしょう。学習と実務を継続すれば、キャリアアップや年収アップも目指せます。

転職で有利になりやすい

面接をするビジネスパーソン


Python資格を取得していれば、採用担当者に対して基礎から実装レベルまでの知識を有していることを客観的にアピールできます。

IT業界では実務経験とともに資格の有無が確認されることが少なくありません。独学だけではスキルの習得状況が伝わりにくい場合でも、資格があることで一定の水準に達していると評価されやすくなります。

Python資格を活かしてキャリアを広げたい方には、案件選択制や単価連動制を採用しているSES企業の活用がおすすめです。

私たちテクニケーションでは、案件選択制により自分の経験や学んだ内容に合ったプロジェクトを自分で選べるため、希望のキャリアの実現に直結します。

単価給与連動制は、担当する案件の単価に応じて報酬が決まる仕組みのため、実力がある方ほど高収入を得やすいのが特徴です。

正社員として安定した雇用を得ながらも、フリーランスのように働き方や収入面での裁量を持てる制度も魅力です。

経験を重ねるごとに挑戦の幅も広がるため、より納得できる働き方を模索中の方にも向いています。まずはカジュアル面談をご検討ください。

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一般社団法人Pythonエンジニア育成推進協会のpython資格の種類

黒板のPythonを示すデッサン人形


Pythonエンジニア育成推進協会では、基礎や実践、データ分析など目的やレベルに応じた複数の資格を提供しています。

内容はすべて日本語で、学習経験に応じて取り組みやすいのが特徴です。各試験の内容を説明します。

PythonZen & PEP 8 検定試験

この検定試験では、Python開発の基本思想であるPython Zenと、コード記述のスタイルガイドであるPEP 8に関する知識が問われます。

可読性を高める記述方法や、コミュニティで共有されている推奨ルールの理解が目的です。

実装そのものではなく、コードの書き方や価値観に焦点を当てた内容で、これからPythonを学び始める方にも適しています。

Pythonに関する考え方を学ぶことで、今後の学習や実務でも役立つ視点を得られます。

Python 3 エンジニア認定基礎試験

Python 3 エンジニア認定基礎試験は、文法やデータ構造、制御フローや関数などの基本文法の理解度を確認する試験です。

Pythonの開発経験が浅い方でも学習しやすく、初めて資格に挑戦する場合にも適しています。

日本語での出題に加えて、公式テキストと問題集があるため、学習計画を立てやすいのも特徴です。CBT方式で実施され、全国各地の会場での受験です。

Python 3 エンジニア認定実践試験

作業中のエンジニア


Python 3 エンジニア認定実践試験では、基礎知識に加えクラスや継承、ファイル操作や例外処理などを含む構造的なプログラミングの理解が求められます。

実装力が問われる出題内容で、基礎試験よりも実際の業務に近い知識が求められることが特徴です。

公式チュートリアルの範囲を中心に出題されるため、信頼性の高い教材を使って学習を進められます。

Python 3 エンジニア認定データ分析試験

Python 3 エンジニア認定データ分析試験は、データ分析に特化した試験です。Pythonを使ってデータを処理し可視化する知識が問われます。

NumPyやpandasなど主要ライブラリの基本操作や、データフレームの扱い方など、現場でよく用いられる内容が出題されるのが特徴です。

Python 3 エンジニア認定データ分析実践試験

Python 3 エンジニア認定データ分析実践試験では、ライブラリを活用したデータ処理や可視化、統計解析など分析スキルが問われます。

NumPyやPandasなどの使用方法に加え、Matplotlibを用いたグラフ描画や、相関・回帰分析などの統計手法の活用も含まれています。

試験を通じて、Pythonを使った一連の分析作業を体系的に整理でき、実務で分析を行う方にとっても役立つ内容です。基礎試験やデータ分析試験よりも応用的な問題が中心となっています。

Pythonとネットワークの自動化基礎検定(外部提携試験)

ノートパソコンに「ネットワーク」イメージ


Pythonとネットワークの自動化基礎検定は、Pythonの知識をもとにネットワーク機器の操作や設定の自動化を学べる外部提供の試験です。

主にCisco機器の操作やSSH接続の自動化、構成情報の取得や編集などが出題範囲に含まれます。

ITインフラやネットワークエンジニアとしての業務にPythonを取り入れたい方には、知識の確認手段となるでしょう。

インフラやネットワークの業務は案件ごとの条件差が大きく、スキルや志向に合った案件を選べる環境が重要です。

私たちテクニケーションは、高還元SESとして案件単価のすべてを公開し、単価給与連動制を採用しています。

高還元SESとは、エンジニアへの報酬還元率が高いSES企業のことです。

単価給与連動制により担当する案件の単価に応じて収入が決まるため、実力がある方ほど高収入を得やすい環境が整っています。

また、チーム制を採用しており、経験豊富なエンジニアからの支援を受けながら、実務を進められるため、実践を通じてスキルをさらに磨けます。

納得感のある働き方を選びたい方は、ぜひ一度カジュアル面談をご検討ください。

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Python InstituteのPython Certifications資格の種類

オフィスで働く若いエンジニア


Python Instituteは、国際的な教育機関として、Pythonスキルを段階的に評価する3つの英語資格を提供しています。

エントリーからアソシエイト、プロフェッショナルと進む構成で、目的やレベルに応じて試験を選べます。海外の案件やグローバルな現場で活躍したい方にも適した資格です。

ここでは、各コースの具体的な内容を紹介します。

エントリー

PCEP(Certified Entry-Level Python Programmer)は、Python初心者向けの入門資格です。

データ型や条件分岐、繰り返し処理や関数など、基本的な構文と考え方を中心に出題されます。公式教材や模擬問題が用意されており、学習を進めやすい試験です。

英語での受験となるものの、技術用語は日常的に使われている範囲で、初心者でも対応できます。プログラミング学習の入り口として、学習の進捗を確認する目的で活用されています。

アソシエイト

PCAP(Certified Associate in Python Programming)は、基礎文法を習得していることを前提に、より実用的なコード記述能力を評価する試験です。

モジュールの使い方や例外処理、クラスの定義、オブジェクト指向の考え方など、実装スキルに直結する内容が出題されます。

PCEPと同様に英語で出題されるため、外資系企業や海外案件に対応できるしやすくなります。学習範囲が広いため、応用力を鍛えやすい資格です。

プロフェッショナル

パソコン


PCPP(Certified Professional in Python Programming)は、PCPP-32-1とPCPP-32-2の2段階で構成される上級者向け資格です。

GUIアプリケーションの開発やネットワーク通信、マルチスレッド処理やセキュリティ、テスト設計など高度な実装力とPythonの応用力が求められる資格です。

python資格の難易度

初級、中級、上級へとステップアップ


Python資格は試験ごとに難易度や学習時間が異なるため、事前に違いを把握しておくと、自分に合った資格を選びやすくなります。

日本語で受験できる基礎試験は、プログラミング未経験者でも挑戦しやすく、20〜40時間程度の学習で合格を目指せます。Pythonの文法や構文に関する基礎知識が出題範囲です。

実践試験になると、基礎文法に加えてクラス設計や標準ライブラリ、テストコードの知識が必要です。学習時間は30〜60時間が目安で、Pythonでの開発経験があると取り組みやすいでしょう。

また、データ分析試験ではPandasやNumPyなどのライブラリ操作や基本的な統計知識が求められ、50〜100時間の学習が想定されています。

データ分析実践試験は、これまでの試験を終えたうえで挑戦する上位レベルで、実務力と応用力の両方が問われます。

英語で出題されるPCEPやPCAPなどの国際資格は、出題範囲が広く読解力も問われるため、日本語試験より難易度が高くなる傾向です。

初めて学ぶ方は、日本語の基礎試験から順に進めることで、無理なくステップアップできるでしょう。

python資格取得にかかる費用

計算イメージ


Python資格を取得するには、受験料や教材費などのコストが発生します。以下は、主な日本語試験にかかる受験料の一覧です。

  • PythonZen & PEP 8 検定試験:無料
  • Python 3 エンジニア認定基礎試験:11,000円(税込)/学割5,500円(税込)
  • Python 3 エンジニア認定実践試験:13,200円(税込)/学割6,600円(税込)
  • Python 3 エンジニア認定データ分析試験:11,000円(税込)/学割5,500円(税込)
  • Python 3 エンジニア認定データ分析実践試験:13,200円(税込)/学割6,600円(税込)
  • Pythonとネットワークの自動化基礎検定:11,000円(税込)


Python 3 エンジニアの各試験には学生割引があり、受験当日に学生証を提示すれば半額で受験できます。

教材費は、書籍であれば2,000〜4,000円程度が一般的です。無料の学習サイトや動画教材を活用すれば、コストを抑えながらの学習もできます。

Python Instituteが提供する英語試験の費用は、PCEPが59ドルでPCAPが295ドル、PCPP(各試験)が195ドルです。為替レートによって日本円での負担額は変動します。

python資格の勉強方法

おしゃれ空間で勉強する女性


Python資格を目指すにあたっては、試験範囲に対応した教材を活用しながら、段階的に学習を進めていくことが重要です。

Python 3 エンジニア認定データ分析実践試験の公式ホームページでは、推奨書籍や学習サイトが紹介されており、初心者でも取り組みやすい構成になっています。

主な勉強方法として、まず公式の試験範囲を確認し、それに対応する参考書を使って基本文法を習得するのが効果的です。

そのうえで、練習問題や模擬試験を繰り返し解くことで、理解を深められます。

python資格を取得してキャリアチェンジを目指すなら

ノートパソコンを持つ笑顔のビジネスマン


Pythonを活用する業務は幅広く、資格を取得すれば、システム開発やデータ分析の業務をこなす職場への転職が現実味を帯びます。

IT業界未経験の方や異業種からの転職を目指す方にとって、Python資格の取得は、仕事に役立つ知識を効率よく身につける手段です。

高還元SES


Python資格を取得してキャリアチェンジを目指すなら、キャリア支援に力を入れるテクニケーションのようなSES企業の活用がおすすめです。

私たちテクニケーションでは、案件選択制や単価給与連動制など、志向やライフスタイルに合わせた柔軟な働き方を実現できる環境を整えています。

また、チーム制による先輩エンジニアからのサポートや資格取得支援制度も充実しており、学んだ知識を業務に活かしながら着実にスキルアップが目指せます。

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