Python補完が効かない。そして私はすべてを消してしまった

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今日は、ひとことで言えば「やらかしたな……」という日でした。

技術的な発見があったわけでもなく、実装がスムーズに進んだわけでもありません。ただただ、自分の環境が崩れていく様子を眺めるしかありませんでした。

ことの発端は、VSCodeでPythonを書いているときの、ほんの小さな違和感でした。

ifもforも補完されない

普段であれば、if や for といった基本構文を入力しようとすると、当然のように補完が効いてくれます。

ですが今日は、どうにもその反応が鈍い。いや、正確に言えば「まったく出てこない」。まるでPythonファイルだと認識されていないかのように、エディタは何も応えてくれませんでした。

最初は「仮想環境のPythonにちゃんと切り替わっていないのかな」と思い、コマンドパレットからPythonインタプリタを再指定。それでも変化はなく、今度は拡張機能の見直しをはじめました。

PyrightやPylanceを一度無効にしてから再インストールしたり、settings.json の中身を見返したり。

自分なりに試行錯誤を重ねたものの、状況は一向に改善せず。

そして設定ファイルを消した

不具合が続く中で、つい気が急いてしまったのかもしれません。

「もう、一度きれいにしてしまった方が早いのでは?」と判断し、拡張機能やVSCodeの設定ファイルを手あたり次第に削除を実施しました。 .vscode/ ディレクトリの中も、思いきって空にしました。

……が、ここで痛恨のミス。

そう、バックアップを取っていなかったのです。

後になってから、「あのときどんな拡張を入れていたか」「settings.json には何を書いていたか」がまったく思い出せない状況になりました。再構築の作業に入るどころか、自分の過去の記憶を頼りに手探りで設定をやり直す羽目になってしまいました。

なんとか復旧を試みるが……

結局VSCode自体をアンインストールして、インストールし直すところまで踏み込みます。

「ここまでやればさすがに補完は復活するだろう」

そんな淡い期待を胸に、再度エディタを開いてPythonファイルを開いてみたのですが――

……やっぱり、補完は効かない。

その瞬間、何かが静かに折れたような気がしました。

結論:今日はもう、いいや

環境構築というのは、地味で目立たない作業ながら、時に本当に精神を削ります。

特に、自分で壊してしまったものを一から復旧する作業には、妙な徒労感があります。やればやるほど元の状態を思い出せず、「これで合ってたっけ……?」という不安が付きまといます。

今日の私はまさにその渦中にいました。

今もまだ、Python補完は戻ってきていません。明日にはまた気を取り直して環境を整えるつもりですが、今日はもう、このまま閉じてしまおうと思います。

小さな教訓

今回のような出来事があるたびに、「設定を変更するときはバックアップを取ろう」「思い切りすぎる前に一呼吸置こう」と反省します。

ただ、日々の忙しさや焦りの中で、それがどうしても疎かになってしまう瞬間もあります。

とはいえ、個人環境だからこそ慎重に。

そんな当たり前のことを、改めて胸に刻んだ一日でした。