Oracle SQL Silverに挑戦!1ヶ月で合格した勉強法。

【はじめに】
2025年6月、Oracle SQL Silverを取得しました。
この資格には、データベースやSQLの基礎的な知識が求められますが、私自身、SQLを業務で扱った経験はありません。前提知識としては、学生時代に学んだ「基本情報技術者試験」レベルのデータベース知識がある程度でした。
今回SQL Silverにチャレンジしたきっかけは、2024年にJava Gold SE 11を取得した経験があったことです。資格学習のペースや進め方にある程度慣れていたこともあり、勢いそのままに「次はSQLを学んでみよう」と思い、受験を決意しました。
学習期間は約1ヶ月。通勤時間や休日を活用しながら、地道に勉強を積み重ねた結果、無事に合格できました。
同じようにスキルチェンジやキャリアアップを目指している若手エンジニアの皆さんに向けて、私が実践した勉強法や使用した教材、学習のコツなどを紹介していきます。
これからSQL Silverに挑戦する方のヒントになれば幸いです!
【Oracle SQL Silverとは?】
Oracle SQL Silverは、Oracle社が提供する「Oracle Database 技術者認定資格」のひとつで、
正式には **「Oracle Database SQL 認定資格(1Z0-071)」**と呼ばれています。
この資格では、データベースとSQLの基礎知識〜応用的な操作までを体系的に学べます。
特に、業務でデータベースにアクセスして情報を取り出したり、加工・集計する場面がある方にとっては、非常に役立つ知識が詰まっています。
目次
◾️試験で問われる主な内容
SQL初心者にはやや手強く感じる部分もありますが、基本的には入門〜中級者向けの内容です。
試験では、以下のような内容が出題されます:
- 基本的なSQL文の書き方(SELECT、WHERE、GROUP BY、ORDER BYなど)
- 複数のテーブルを結合するJOIN句の使い方
- サブクエリ、ビュー、集計関数の活用
- テーブルの作成・変更・削除(DDL)
- ユーザー権限、データ型、制約(PRIMARY KEYなど)に関する知識
- NULLの扱いや文字列関数・日付関数の使い方
試験では網羅的に出題されたように思います。
【使用した教材】
◾️黒本(オラクルマスター教科書 Silver SQL Oracle Database SQL)
SQL Silver試験(1Z0-071)に対応した唯一の専門書レベルの日本語解説書です。
「まずはSQLの全体像を理解したい」「しっかり基礎から学びたい」人に最適な一冊!
良かった点
- 出題範囲をしっかりカバーしており、試験対策に特化した構成
- 初心者にもわかりやすい言葉で丁寧に解説されている
悪かった点
- 問題演習の量はやや少なめ → Ping-tやUdemyなどで補完が必要
使い方のコツ
黒本ベースで学習してSQLを実際に書いて動かすと良いと思います。
実際にデータベースを操作することで、動きがイメージしやすくなります。
黒本だけでは理解できない部分については Ping-tやUdemyで学習しました。
また、ChatGPTを使って黒本のSQLの動きを試す、深掘りするのも効果的でした。
模擬試験を安定して9割取れるまで周回します。
◾️Ping-t(Oracle Master Silver SQL 2019(1Z0-071))
SQL Silver(1Z0-071)向けに豊富な問題を掲載している定番のオンライン演習サイト。
良かった点
- 無料で演習問題に取り組める(2025年6月現在)
- スマホでも手軽に取り組めるので、通勤時間やスキマ時間に最適
- 解説がわかりやすく、間違えた問題だけを繰り返せる復習機能が便利
悪かった点
- 試験の問題に比べて難易度が高すぎる
使い方のコツ
難易度が高いため、黒本の内容をある程度理解した後に演習するのが良いと思います。
「黒本で学んだ内容を実践的に確認する場」として活躍しました。
◾️Udemy(模擬試験+動画解説(1Z0-071-JPN対応))
日本語で提供されている、模擬試験+各問の動画解説付きのオンライン講座です。
本番に近い問題2回分+詳しい動画解説により、直前対策・総仕上げにピッタリ。
良かった点
- 模擬試験を解くだけでなく、なぜその答えになるのかを動画で解説してくれる
- 日本語で丁寧に進行されるので、SQL初心者にもわかりやすい
- 模試試験が2回分
悪かった点
- ありません
使い方のコツ
黒本と並行して各章の解説を視聴して理解を深めるのが良いと思います。
ある程度理解した後、模擬試験に取り組みます。
黒本と同様に、間違えた問題については復習し、安定して9割取れるまで模擬試験を周回します。
【実際の勉強スケジュール/1ヶ月80時間】
週 | 学習時間 | 主な内容 | 到達目標 |
1週目 | 約20時間 | 黒本で試験範囲の概要をつかむ/黒本1周目 | 試験の出題範囲・特徴を理解する |
2週目 | 約20時間 | 黒本で勉強、Ping-tで演習/黒本2周目 | 試験の実践的な出題範囲・特徴を理解する |
3週目 | 約20時間 | Udemyで勉強、Ping-tで演習、黒本模試1回目/3周目 | 合格ライン突破を狙える力をつける |
4週目 | 約20時間 | 黒本模試2,3,4回目、Udemy模試1,2,3回目 | 安定して9割取れるレベルに仕上げる |
【所感】
結論から言うと、しっかり準備すれば実務未経験でも十分合格可能な試験だと感じました。最初は「業務で使ったこともないSQLで大丈夫かな…」と不安でしたが、学習を通じてだんだんとSQLの考え方や文法に慣れ、最終的には模擬試験では自信を持って回答できるレベルにまで成長できました。
ただ、振り返ると模試では9割で安定していたのに、本番は7.5割という結果で、正直なところちょっとヒヤッとしました。この経験から言えるのは、試験は思ったより難しく感じるということ。そして、どれだけ丁寧に理解してきたかが合否を分けるということです。
黒本とUdemyだけでも合格できると思いますが、自信を持って試験に望みたい場合は、
Ping-tの演習もしっかり理解して取り組む必要がありそうです。
黒本とUdemyで知識の土台をしっかり作ったうえで、Ping-tを「確認・補強用」として使うのが効果的だと思います。
ping-t単独でもある程度は学べますが、難易度が高いので、最初に使うより「仕上げ用」として活用するのが個人的にはおすすめです。
油断せず、地道に積み上げれば、未経験でも必ず合格できます。
悩んでいる人がいたら、ぜひチャレンジしてみてほしいです!
これからSQL Silverを目指す方にとって、少しでも参考になれば嬉しいです!