オラクルマスターゴールドを取得すれば年収アップできる?受験資格や難易度も解説

IT業界やエンジニア職は人手不足が常態化しており、未経験者の募集も存在しています。しかし、スキルの有無で年収やポジションが変動するため、実力主義的な側面もある業界、職種です。
スキルアップのためや、社内評価や転職活動でスキルをアピールするために、資格取得を目指す方もいるでしょう。データベースエンジニアであれば、My SQLやオラクルマスター、AWS認定資格がおすすめの資格です。
この記事では、オラクルマスターゴールドについて解説します。「資格を取得することで年収アップできるのか」「どのぐらい難しいのか」不安に感じている方は、ぜひご一読ください。
目次
オラクルマスターゴールドとは

オラクルマスターゴールドは、日本オラクル社が認定する資格です。Oracle Databaseの管理や運用に関する知識を所持していることを証明できます。特に、データベースの管理者を目指す方向けの資格となっています。
Oracle Databaseは、1979年に世界初の商用リレーショナルデータベース管理システムとして開発され、現在も世界規模のデータベースマネジメントシステムです。そのため、オラクル認定資格は国際資格として海外でも認められます。
オラクルマスターは、ブロンズやシルバー、ゴールド、プラチナと4つの資格に分かれています。ブロンズが初心者向けの資格で、プラチナが最難関の資格です。
ブロンズは、データベースの基礎知識を学べます。主にITエンジニア向けの資格です。シルバーは基本的なSQLの知識習得に役立ち、運用責任者を目指す方向けの資格となっています。
ゴールドはデータベースの設計や構築の知識を得られます。データベース管理者を目指す方にはおすすめの資格です。
プラチナを取得すると、データベーススペシャリストとして高い信頼性が求められるシステムの設計や構築、管理を担当できます。
ブロンズとシルバーは受験資格の指定はありません。初心者の方はブロンズから受験することをおすすめしますが、データベースの基礎知識があればシルバーからの受験も可能です。
一方で、ゴールドとプラチナはそれぞれ1ランク下の資格を取得している必要があります。無資格からゴールドの資格を取得したい方は、まずシルバーの取得を目指すとよいでしょう。
オラクルマスターゴールドを取得すれば年収アップできる?

オラクルマスターゴールドの資格保有者は、一般的なデータベースエンジニアと比較して年収が高い傾向にあります。オラクルマスターを保有している方の年収は、4,310,000〜11,710,000円で、中央値は8,010,000円です。
データベースエンジニアの平均年収が4,240,000円であることを考えると、資格取得で年収アップが目指せる可能性は高いでしょう。事前に会社の昇給制度や評価制度を確認しておくとよいかもしれません。
また、オラクル認定資格は国際的にも認められている資格です。オラクルマスターゴールドを取得することで、国内企業に限らず海外企業にも挑戦が可能となるでしょう。
万が一、所属している会社で正当な評価が得られない場合は、転職も視野に入れる必要があります。転職サイトで保有資格をもとに検索してみるとよいでしょう。
データベースエンジニアの転職を検討している場合は、エンジニアへの還元率が高い高還元SESがおすすめです。そのなかでもテクニケーションは、安定性のある正社員とフリーランス両方のメリットを受けられる高還元SES企業です。
テクニケーションでは単価給与連動制を導入しており、エンジニアのスキルに見合った報酬を得られます。また、高いモチベーションを維持しながら業務を行うことになり、品質のよいサービス提供へとつながります。
さらに、案件も自身で自由に選択できる案件選択制を採用し、得意分野や挑戦したい分野に専念できるためやりがいをもって業務に取り組むことが可能です。
安定した職場で高い報酬を目指したい方は、ぜひ一度テクニケーションのカジュアル面談にてご相談ください。
オラクルマスターゴールドの概要

オラクルマスターゴールドは選択式の問題で構成されています。通年で開催されており、指定のテストセンターや自宅からも受験可能です。
オラクルマスターゴールドは、オラクル認定試験のなかでも上位の資格です。難易度は高いものの、時間や場所を選ばずに受験が可能なため、働きながらでも資格取得を目指せる試験となっています。
また、現在のオラクルマスターゴールドは、Oracle Databaseのバージョンに依存しない問題形式となっているため有効期限は無期限です。試験内容の詳細をみていきましょう。
試験の実施日程
オラクルマスターゴールドはCBT方式を採用しており、通年で受験できます。テストセンターもしくは自宅で受験可能です。
支払い方法は、テストセンターで直接申し込む方法と受験チケットを購入する方法があります。受験チケットは6ヶ月の有効期限があるため、注意が必要です。
また、受験するテストセンターによっては受験できない日もあるため、事前に日程を確認しておきましょう。どうしても日程が合わなくなってしまった場合には、試験開始の24時間前であれば予約の変更やキャンセルが可能です。
自宅であれば任意の時間に受験可能ですが、試験監督は英語圏の方のみとなっています。そのため、英語でのコミュニケーションが必須です。
テストセンターには日本語の試験監督がいます。英語力に自信のない方は、テストセンターでの受験がおすすめです。
試験の方式

CBT方式の試験です。テストセンターもしくは自宅のパソコンで受験でき、マウスでクリックして選択式の問題に解答していきます。
問題数は全68問で、制限時間の120分以内に解答する必要があります。合格ラインは57%と、40問ほど正答できれば合格できる計算です。事前に問題集などで安定して60%ほど正答できていれば合格が視野に入ってくるでしょう。
試験会場
自宅もしくは全国各地のテストセンターで受験が可能です。自宅の場合は、受験する机の周りにモバイル端末や時計、電子機器や書籍がないことを試験監督によってチェックを受けます。
また、試験中は一切の私語禁止となっており、カメラとマイクをオンにしておく必要があるなど注意事項も多いです。これらの禁止事項に触れると、受験資格を失うだけでなく今後の試験が受けられなくなる可能性もあります。
事前に受験時の注意事項をよく確認しておきましょう。
出題の形式
選択式の問題が出題されます。データベースの管理や運用を行うために必要な知識が問われます。具体的には、データのバックアップやリカバリ、複製のほかマルチテナント分野やパフォーマンス管理分野です。
管理者としての知識が問われるため、これまでの実務でカバーできない問題もあるかもしれません。参考書や問題集を使って準備を整えておく必要があるでしょう。
試験時間

試験時間は120分です。出題数は全部で68問のため、1問あたり2分以内に解く必要があります。1つの問題で悩んでしまうと、全問解ききれない可能性もあるため注意が必要です。
試験勉強の際には、実際に問題を解いてみて、解くスピードを確認しておくとよいでしょう。
合格ライン
オラクルマスターゴールドの合格ラインは57%です。40問ほど正答できれば合格できるでしょう。ブロンズやシルバーと比較すると、合格ラインはやや低めに設定されているものの、問題の難易度は高く設定されています。
事前にしっかりと対策をしておきましょう。
合否結果発表
試験終了と同時に試験結果が発表されます。詳細なレポートも確認できるため、合否に関わらず不正解だった問題はよく確認しておきましょう。
受験料
オラクルマスターゴールドの受験料は、37,730円(税込)円でブロンズとシルバーと同じ金額です。再試験を希望する場合も同じ金額がかかります。
もし、再試験を受ける場合は、最初の受験日から5日後に2回目の試験を受けられます。簡単に再試験に臨むことはできないため、事前によく準備してから臨むとよいでしょう。
オラクルマスターゴールドの受験資格

オラクルマスターゴールドには受験資格があります。誰でも受験できる訳ではないので注意が必要です。受験資格は、オラクルマスターシルバーを所持している方です。
ただし、年齢や実務経験での制限は設けられていません。段階的に学べば、誰でも受験可能といえるでしょう。受験資格について詳細を解説していきます。
オラクルマスターシルバーに合格している方
オラクルマスターゴールドを受験できるのは、オラクルマスターシルバーの保有者に限られます。すでにブロンズを所持している方は、シルバーを受験してからゴールドの取得に挑みましょう。
オラクルマスターを受験したことがない方は、ご自身のスキルに合わせてブロンズから取得するか、シルバーから挑戦するかの選択肢があります。実務の経験がない方は、ブロンズから挑戦するとよいでしょう。
一方で、実務経験がある方は、シルバーから目指しても問題ありません。
年齢や実務経験の制限はなし

オラクルマスターゴールドの受験資格に、年齢や実務経験での制限はありません。そのため、ブロンズから順に勉強していけばオラクルマスターゴールドを取得可能です。
一方で、実務経験がある方であれば、ブロンズをスキップしてシルバーの取得を目指すとよいでしょう。そうすることで、受験費用を一部節約できます。
テクニケーションでは、正社員SESと同等の育成支援を受けることが可能です。現時点で、経験が不足している方でも、チーム制を採用していることから、フォローし合いながら業務を進めることができます。
課題も進捗もチーム内で共有するため、業務を行いながらエンジニアとして成長できます。
また、案件選択制を採用しており、フリーランスに近い自由な働き方が可能です。得意分野や成長したい分野に専念できるため、成長はもちろん、業務に対してモチベーションを高く維持しながら行えます。
データベースエンジニアとしてキャリアアップを目指したい方は、ぜひ一度カジュアル面談でお悩みをお聞かせください。
オラクルマスターゴールドの難易度

オラクル認定資格のなかでは、プラチナに次ぐ上級の資格です。認定元の日本オラクル株式会社は合格率を発表していません。
ブロンズやシルバーと比較して、問題数や合格ラインは低いものの、専門性の高い試験範囲となっており難易度は高いです。
また、国家資格である応用情報技術者試験と同等程度の難易度だと考えられます。
オラクルマスターゴールドの勉強方法は?

オラクルマスターゴールドは、データベースの管理者を目指す方に向けた資格です。実務で培った知識だけでなく、管理や運用の知識も身に付ける必要があります。
取得難易度の高いオラクルマスターゴールドを取得するためには、かなりの勉強量が必要になるでしょう。オラクルマスターシルバーを取得したうえで、40時間以上の勉強量が必要です。
休日だけでなく、平日も業務の前後で時間を取って勉強に当てる必要があります。2〜3ヶ月かけて、計画的に対策を進めることをおすすめします。
参考書で勉強する
オラクルマスターゴールドの勉強で、まず取り組むべきは参考書です。オラクルマスターゴールドを主催する日本オラクル株式会社が監修している、オラクルマスター教科書 Gold DBA Oracle Database AdministrationIIが唯一の参考書となっています。
ラーニング・サブスクリプションで勉強する

参考書での勉強と並行して、ラーニング・サブスクリプションの活用もおすすめします。資格の認定者である日本オラクル株式会社が提供しているサービスです。
オラクルマスターゴールドの取得を目指す場合は、ORACLE MASTER Gold ラーニング・サブスクリプションを受講するとよいでしょう。
ほかにも、Udemyなどのeラーニングサービスでオラクルマスターゴールドに関連する知識を学べます。公式の参考書や教材が難しいと感じた場合に活用するのがおすすめです。
問題集を解く
ひととおり勉強が進んだら、問題集を解いてみましょう。オラクルマスターゴールドでは、全68問を120分で解く必要があります。1問1問にかけられる時間は少ないです。
そのため、時間を計測しながら実践形式で問題集を解くことをおすすめします。すべて解き終わったら、間違えた問題を復習しながら全問正解を目指しましょう。
年収アップを目指すならオラクルマスターゴールド取得も視野に入れよう

オラクルマスターゴールドは、Oracle Databaseの管理者になるために必要な資格で、データベースエンジニアとしてのスキルを証明するのに役立ちます。
取得難易度は高いものの、無資格の方と比較すると年収は高い傾向です。オラクルマスターゴールドの取得によって年収アップが期待できるでしょう。社内での評価を高めたい方や、転職で年収をアップさせたい方にはおすすめの資格です。
データベースエンジニアとして転職を検討されている場合は、高還元SES企業への転職も視野に入れてみてはいかがでしょうか。正社員のような安定した働き方で、フリーランスのような案件選択の自由度や貢献度に見合った高い報酬を目指せます。

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