SES企業への志望動機の書き方は?書く際のポイントや例文、面接対策を解説

転職や現場変更を視野に入れていても、志望動機がうまく書けずに、書類選考や面接に漠然とした不安を抱えている方もいるのではないでしょうか。
また、志望動機や職務経歴書で曖昧な表現をしてしまい、実際に転職活動に難航している方もいるでしょう。
本記事では、SES企業向けの志望動機の書き方やアピールポイントなどを詳しく解説しています。志望動機の例文やNG例から、面接対策なども幅広く紹介します。
自分らしい志望動機の書き方がわからない方やほかの方と差別化するための書き方を知りたい方の参考になれば幸いです。
目次
SES企業への志望動機の書き方

SES企業に限らず転職理由はさまざまなので、同じSES企業を志望していても、人によって志望動機は異なります。
志望動機をどのような軸で書けばよいのかわからず、当たり障りのない汎用的な文章で済ませてしまう方もいるでしょう。
しかし、汎用的な文章では採用担当者の目に止まらず転職活動が難航する原因となってしまいます。
SES企業への志望動機を書くときには、採用担当者から会ってみたいと思われるような表現方法を意識しましょう。
SES企業を選ぶ理由を伝える
SES企業で働きたい理由を、具体的に伝えることが大切です。
SES企業には、さまざまなプロジェクトを経験できる、多様なスキルを習得できるなどのメリットがあります。人脈を広げられる、企業とのコネクションができるなどもSES企業の魅力でしょう。
ただし、一般的なSES企業のメリットを理由にしただけでは、ほかのSES企業でもよいのではないかと受け取られてしまうこともあります。
汎用的な言い方や理由だけでなく、このSES企業を選んだ具体的な理由を伝えるようにしましょう。
SES企業で活かせるスキルや資格を伝える
現職で培った経験やSES企業で活かせるスキルおよび資格をきちんと伝えましょう。
きちんと伝えるためには、転職活動を意識した段階で、自分のスキルや経験を洗い出して整理しておくことが重要です。
事前に整理しておくことで、スキルや資格に不足を感じた場合でも、転職活動と並行してスキルアップの時間を確保したり資格の勉強を始めたりできます。
自分が培ってきた実務経験は5年や3ヶ月のように具体的な数字を使って伝えると、より説得力が増すので意識するとよいでしょう。
また、具体的なプロセスやスキルを取得するまでの努力や工夫したことなども盛り込むと効果的です。
入社後にどのように貢献できるかをアピールする

現職での実務経験や取得している資格も重要なポイントですが、オファーする側は入社後に会社に利益をもたらしてくれるかどうか、長く働いてくれるかどうかを判断します。
したがって、入社後どのように貢献できるか、キャリアプランも含めてアピールしましょう。
会社に貢献したい実務経験を積みたいなどの曖昧な説明では、将来のビジョンが明確でないと判断されるだけでなく、近い将来転職を視野に入れていると受け取られる可能性もあります。
自分のスキルや経験を活かしたうえで、長期的に会社に貢献できる内容を明確に示しましょう。
結論から書き始めて簡潔にまとめる
SES企業への志望動機の書き方で大切なことは、結論から書き始めて簡潔にまとめることです。
結論を冒頭に述べる伝え方をPREP法と呼び、結論(Point)から始めて以下の順番で文章を構成すると、論理的でわかりやすい回答ができるとされています。
- Point(結論)
- Reason(理由)
- Example(具体例)
- Point(まとめの結論)
結論から書き始めると、採用担当者から高い評価を得るのに効果的です。
同じ内容を書いていても読みやすい文章と読みにくい文章が存在し、文章の書き方に問題があると、能力を低く見受けられやすくなります。
一文の長さは問題ないか、読みにくい文章になっていないかなどを声に出して何度も読み直してみましょう。
SES企業への志望動機を書く際のポイント

SES企業への志望動機を書く際に、やりがちな失敗が、企業ごとの違いを意識していない汎用的な志望動機を複数社に使い回してしまうことです。
ほかのSES企業ではなくなぜこのSES企業なのかを明確に伝え、オファー後のメリットを具体的に伝える必要性があります。
SES企業への志望動機を書く際のポイントを3つ紹介するので、頭に入れておきましょう。
SES企業のなかでその会社を選んだ理由を明確にする
数あるSES企業のなかで、ほかのSES企業ではなくこの会社を選んだ具体的な理由を示しましょう。
SES企業のメリットはさまざまなプロジェクトを経験できる、多様なスキルを習得できるなどありますが、メリットを示すだけでは具体性に欠けています。
志望するSES企業の特色や他社にはない取り組みなどを徹底的にリサーチし、独自性の高い理由を書くと、採用担当者に好印象を与えられるでしょう。
さまざまなプロジェクトを経験したい方は、テクニケーションがあなたの挑戦を応援します。
私たちテクニケーションでは案件選択制を導入しており、目指すキャリアにあわせて自分で案件を選んで挑戦できます。
通常、エンジニアの給与は固定されていることが多いですが、テクニケーションでは単価給与連動制を採用しており、担当する案件の単価に応じて報酬が決まります。
そのため、自分のスキルアップや実力に合わせて、給与の面でも成果を実感できる環境が整っています。
あなたのエンジニア経験や挑戦したい案件などについて、カジュアル面談で私たちとお話してみませんか?お気軽にご相談ください。
これまでの経験やスキルを交えて差別化をはかる

採用担当者は今まで何人もの転職希望者の書類に目を通しており、自分と同じような経験やスキルを持った転職希望者も数多く見てきています。
したがって、ほかの方と違うことを採用担当者に感じてもらうことが大切です。自分の経験やスキルを交えつつ、差別化をはかるポイントを意識しましょう。
- 業界の課題やトレンドにも触れる
- 経験を通じて感じたことや問題点などを客観視する
- 学習意欲も伝える
今まで培った経験やスキルを交えて、入社後の貢献度やキャリアビジョンなどをオリジナルの文章で書くと、差別化につながります。
熱意や意欲が伝わるように書く
志望動機を論理的にわかりやすく提示するのも大切ですが、オファーを判断するのはロボットではなく人間です。熱意や意欲が相手に伝わるように書きましょう。
ある一定の合格水準を超えているならば、採用担当者は、能力の高い方よりも長く働いてくれそうな方や入社してくれそうな方を選ぶ傾向があるようです。
面接のときだけでなく志望動機を書くときにも、入社したい熱意ややりたい意欲を伝えることを意識しておくとよいでしょう。
SES企業への志望動機の例文

SES企業への志望動機の例文を、経験年数3年未満と3年以上、資格を取得している場合でそれぞれご紹介します。
エンジニア経験3年未満の場合
エンジニア経験3年未満の場合の志望動機の例文は以下のとおりです。
「新卒で2年間、SES企業にて顧客管理システムの開発に携わってきました。しかし、取引先と直接やり取りする機会が少なく、システムが本当に役立っているのか不安に感じることもありました。多種多様な企業と取引している貴社に入社できたら、現場の声を直接聞いてシステムに反映できるような仕事に携わりたいと考えています。現在Progateを利用してPythonを学んでおり、今後は未経験なプロジェクトでも積極的に取り組み、貴社でスキルを身につけていきたいです。」
エンジニア経験が3年未満と浅い場合には、経験が少ないのは仕方ないことなので、学習意欲を全面に伝えるようにしましょう。
エンジニア経験3年以上の場合
エンジニア経験3年以上の場合の志望動機の例文は以下のとおりです。
「私は、貴社の幅広い案件をエンジニア自身が選択できる点に魅力を感じております。新卒から入りましたSES企業で5年ほどJavaを用いたWebアプリケーションの開発に携わっていてやりがいを感じていました。しかし、現状の業務以外の選択肢が少なくキャリアを広げることの難しさも感じています。貴社では今までの開発の経験も活かしながらさまざまな案件でキャリアを積み、ゆくゆくはプロジェクトマネージャーを目指したいと考えています。」
エンジニア経験が3年以上の方に求められるのは即戦力なので、即戦力をアピールしつつ今までの経験やスキルを具体的にまとめていきましょう。
資格を取得している場合

日本のIT業界に勤めている方の勉強時間は世界各国のIT人材と比較して短く、資格を取得していると転職活動時に有利です。
資格を取得している場合の志望動機の例文は以下のとおりです。
「今の会社に在籍しているなかでネットワークスキルの重要性を痛感し、今年ネットワークスペシャリスト試験を受け資格を取得いたしました。グローバル展開により英語ができることも重要だと伺っておりますが、私は大学時代に1年ほどの留学経験があります。語学力を活かしながら世界で活躍できるネットワークエンジニアとしてのキャリアを構築するのは貴社しかないと考えました。」
ただし、資格を持っているだけでは意味がないので、今後どのように業務に活かしていくのかを明確に示しましょう。
資格は持ってるけどまだ活かせていない方、資格取得に興味があってもタイミングがわからずにいる方は是非テク二ケーションで働いてきっかけを作りませんか。
テクニケーションでは基本情報技術者をはじめ、オラクル認定Javaゴールドやプロジェクトマネージャ試験の資格取得を支援しています。
ITエンジニアは業務を通じたスキルアップが難しく勉強時間も取りにくい傾向にありますが、テクニケーションではあなたのスキルアップを後押しします。
まずは、カジュアル面談であなたの希望や取得している資格をなんでもお聞かせください。
SES企業への志望動機のNG例

SES企業への志望動機は具体的に書くといわれても、無意識のうちに曖昧な表現や汎用的な書き方をしてしまうこともあるでしょう。
例えば、福利厚生がよさそうや残業が少ないなどは、志望動機のNG例として挙げられます。
福利厚生のよさに触れるなら、「貴社でエンジニアとして長く働きたいので、福利厚生にの手厚さを魅力と感じております。」とすれば、長く働くことが前提なので好印象を与えられます。
残業が少ないことを志望動機に挙げると、働く気がないのではとマイナスの印象を与えやすいです。
しかし、「現在、業務終了後にオラクル認定Java資格の取得のためにITスクールに通っております。」とすれば学習意欲の高さを評価されやすいでしょう。
SES企業の面接対策

書類の審査を通過すると、面接へとすすみます。書類が通ってうれしい反面、面接ではどのような質問をされるのかわからないため漠然とした不安を抱える方もいるでしょう。
しかし、書類と同じように事前にきちんと整理して対策しておけば、面接担当者に好印象を与えられます。
転職時の面接ではSES企業に限らず、自己紹介から始まり転職理由や志望動機、活かせるスキルなどが一般的によく聞かれることなので何度も練習しておきましょう。
SES特有のものでは、以下のような点を確認しておくことが大切です。
- IT業界全体の動向
- 自分の強みを明確にしておく
- スキルセット(必要な知識や能力、経験などの組みあわせ)を確認
- 前職への成果と将来のキャリアパスを整理しておく
面接の終わりに質問時間を設けている企業も多く、質問内容で入社意欲の高さをはかっているケースがあります。
面接担当者への質問は逆質問と呼ばれており、好印象を与えられる可能性が高いため、逆質問できるように事前に準備しておきましょう。
SES企業の面接担当者が見ているポイント

SES企業の面接は、履歴書や職務経歴書の内容を確認したうえで、面接担当者が会いたいと感じた方に行われます。
書類だけではわからない人柄や協調性、責任感の有無などを総合的に判断する場として設けられています。
SES企業の面接担当者が見ているポイントを順番に紹介していくので、面接前までに見直してみましょう。
職務経歴書や志望動機の読みやすさ
職務経歴書や志望動機が読みやすいかどうかは、面接担当者がまず見るポイントなので何度も読み直してチェックしましょう。
- 誤字・脱字がないか
- 一文が長すぎないか
- 言いたいことが伝わるか
文章の書き方に問題があると、能力より低く見られやすいといわれており、読みにくい文章は読み手にストレスを与えます。
職務経歴書は、エンジニアとしての経験年数だけでなくどのような問題を解決してきたのか、どの程度改善されたのかなどを具体的に記しましょう。
ただし、面接担当者がエンジニアとは限りません。エンジニアしかわからないような専門用語を多用するのではなく、だれが読んでもわかりやすい表現を意識しましょう。
これまでの経験や経歴

経験や経歴はエンジニア歴5年のような表現ではなく、経験してきた業務の詳細を事前にきちんと整理しておきましょう。
面接担当者は、経験や経歴の内容が求める人材とマッチしているかどうかをみています。
異業種からの転職で、求める人材とマッチした経験や経歴が表面上はなくても、営業経験やマネジメント経験などが評価されることもあります。
経験や経歴を振り返りながら、将来へのキャリアにつながる自分の強みをアピールしていきましょう。
コミュニケーション能力
エンジニアは黙々とパソコンに向かって作業するイメージを持つ方もいますが、チームで仕事をしたりクライアント先に常駐して勤務したりもあります。
したがって、エンジニアには高いコミュニケーション能力が求められます。
面接時には志望動機や熱意を伝えることも大切ですが、きちんとコミュニケーションが取れる人物かどうかもチェックされていることも認識しましょう。
明るくハキハキとした受け答えをしていることや、面接担当者の目を見て落ち着いて話せていることも、面接時に見られるポイントです。
SES企業への志望動機は自分の強みや熱意が伝わるように工夫しよう

IT業界では、若年層の人口減少により将来的に400,000人〜800,000人規模でIT人材が不足するといわれており、転職でも有利なイメージがあります。
しかし、複数のSES企業で使い回せる汎用的な志望動機しか書けなくて、転職活動に難航している方もいます。
自分の強みがわからない、キャリアの方向性が見出せないと悩んでいる方は、経験豊富な担当者と話すうちに目指す将来像が明確になるかもしれません。
私たちテクニケーションではチーム制を導入しており、難しい案件でも経験豊富な先輩エンジニアのサポートを受けながら、しっかりと携われます。
ベテランの仕事ぶりを間近で見られるため、安心感をもって業務に臨めるだけでなく、モチベーションアップにもつながるでしょう。また資格取得支援制度も整っており、社員の成長をサポートします。
まずは、あなたのエンジニアとしての悩みや興味のある分野などをカジュアル面談で気軽に話してみませんか。お会いできるのを楽しみにしております。