JSTQB認定テスト技術者資格 Foundation Level試験とは?合格するメリットや勉強法を解説!

目次
はじめに
あなたは、「JSTQB認定テスト技術者資格 Foundation Level試験(以下、JSTQB FL)って受けた方がいいのかな、どんな勉強をすればいいんだろう」と思ったことはございませんか?
この記事では、JSTQB FLを受けようか悩んでいる人に、
- JSTQB FLの概要
- 受験するメリット
- 効果的な勉強法
をお伝えします。
JSTQB FLとは、ソフトウェアテストの基礎を理解したことを示す試験
ここではまず、
- JSTQB認定テスト技術者資格全体の概要
- JSTQB認定テスト技術者資格における、Foundation Levelの立ち位置
についてご紹介します。
JSTQB認定テスト技術者資格とは、JSTQBという組織が認定する資格の総称
そもそもJSTQB認定テスト技術者資格とは、JSTQBという組織が認定する資格のことです。
ではJSTQBとは何かというと、Japan Software Testing Qualifications Boardの略称であり、ソフトウェアテスト技術者資格認定組織のことを指します。
Foundation Level(FL)試験の位置付け:ソフトウェアテストへの入門
Foundation Level(FL)試験は直訳すれば「基礎的なレベル」となるように、ソフトウェアテストに対する基本的な理解を示す試験です。したがってこの試験に合格すれば、ソフトウェアテストの基礎を理解した、ということを証明できます。
JSTQB FLの概要は以下の通りです。
- 誰でも受験可能
- 試験時間は60分
- 問題数は40問
- 問題は全て選択式
ちなみに、JSTQB FLに合格すればより上位の資格であるAdvanced Level(AL)テストアナリストを受験することができます。一方で、Advanced Level(AL)テストマネージャを受験するためには、JSTQB FL合格に加えて3年以上の業務経験が必要です。
資格を獲得するメリット
JSTQB FLに合格するメリットは以下の3つです。
- ソフトウェアテストを体系的に学習できる
- ソフトウェアテストを効率化できる
- 就職や案件の獲得につながることがある
それぞれ解説します。
ソフトウェアテストを体系的に学習できる
一つ目のメリットは、ソフトウェアテストの全体像を理解できることです。
「テスト」と聞くとシステムをテストする場面が思い浮かぶと思いますが、実際にはテストの実施だけでなく、そもそもの目的の理解、目的に応じたテストの設計、結果の分析などもあります。
これらテストの流れ全体を理解するのに、JSTQB FLの勉強は役立ちます。
ソフトウェアテストを効率化できる
二つ目のメリットは、ソフトウェアテストを効率化できることです。
例として、以下の仕様に基づいて作られたフォームのテストを考えてみましょう。
- 0未満の整数を入力すると、エラーが表示される
- 0以上〜18未満の整数を入力すると、「未成年です」と表示される
- 18以上の整数を入力すると、「成人です」と表示される
このような条件で考えた時、理論上は全ての整数をテストできます。しかしそれは現実的でも効果的でもありません。
一方でJSTQB FLで触れられている境界値分析を用いて考えれば、より効率的なテストをすることができます。
境界値分析とは、処理が分岐する値に注目してテストをする方法です。前述の例でいうと、以下の値でテストすればいいことがわかります。
- -1
- 0
- 17
- 18
このように、JSTQB FLの勉強を通じてソフトウェアテストの手法を知ることで、より効果的かつ効率的なテストを実施することができます。
就職や案件の獲得につながることがある
前述の通り、JSTQB FLの合格はソフトウェアテストへの基本的な理解があることの、客観的な証明になります。したがって、JSTQB FLの合格は、就職や、案件の獲得につながることがあると言えます。
実際に、QAエンジニアやテスターの求人の中には、JSTQBを歓迎スキルとして挙げているものもあります。
JSTQB FLの勉強法
ここではJSTQB FLの勉強法として、2023年1月に合格した私がやったことをご紹介します。私がやったのは、以下です。
- シラバスを読む
- テス友で、模擬試験を繰り返し解く
シラバスを読む
JSTQBがシラバスを公開しており、シラバスを読めば試験の全体像を理解できます。ただし、ソフトウェアテストに馴染みがない方にとってはわかりづらい単語もあるかと存じます。私の場合はまずは一読して、その後は後述のテス友を解きながらわからない単語を調べるようにしました。
注意点として、シラバスは更新されることがあります。自分が受ける試験とは別のバージョンのシラバスを読まないように、注意しましょう。
テス友で、模擬試験を繰り返し解く
シラバスで全体像を理解した後は、テス友で模試問題を解きましょう。
テス友とは、テスト専門会社であるバルテス株式会社が提供しているサービスです。ブラウザとスマホアプリから利用できます。各問題の解説としてシラバスの該当箇所が掲載されているため、スムーズにシラバスの復習もできます。
まとまった時間に勉強するのはもちろん、通勤時などの隙間時間を活用することで効率的に勉強ができます。
私の場合は、まずは隙間時間などにランダムで問題を解き、一日の終わりなどに間違えた問題を復習するようにしました。
まとめ
この記事では、以下をお伝えしました。
- JSTQB FLの概要
- JSTQB FLに合格するメリット
- JSTQB FLの勉強法
JSTQB FLの勉強によって、ソフトウェアテストの基本を理解しましょう。