JavaGoldエンジニアが語る“積み上げ”の極意

目次
はじめに
エンジニアとして働いていると、「今の現場でも成長はしているけれど、もっと開発に深く関わりたい」と感じる瞬間があります。
保守改修の仕事にも大きな価値はありますが、より幅広い技術に触れたい、もっと手を動かしたい、開発の中心に近いところで経験を積みたいと思うようになる人は少なくありません。
今回ご紹介する川本さんも、まさにそうした思いを持って転職を決めた一人でした。
前職では金融システムの保守改修に携わり、画面修正や調査、設計書の修正などを担当していました。
そこで基礎を積み上げたうえで、次はもっと開発に重きを置きたいと考え、現在はネット回線の申込システム開発に参画。
Java、Spring Boot、TypeScript、Vue、Expressといった、今後にもつながる技術を使いながら、以前とは比べものにならないほど多くの開発経験を積めるようになったと語っています。
この記事では、その変化の背景にある考え方を整理していきます。
川本さんのキャリア概要
| 項目 | 内容 |
| 前職の経験 | 金融システムの保守改修(画面修正・調査・設計書修正) |
| 転職のきっかけ | 開発にもっと深く関わりたいという思い |
| 現在の業務 | ネット回線の申込システム開発(Java・Spring Boot・TypeScript・Vue・Express) |
| 転職後の変化 | 「できる量」が段違いに増え、今後にもつながる技術環境で開発を経験 |
| 成長の土台 | Java Gold取得 × 前職での地道な積み上げ × 過去の自分を超える意識 |
1. 前職では金融システムの保守改修で基礎を積み上げていた
川本さんが前職で担当していたのは、金融システムの保守改修でした。
お客様から「この画面のここを変えたい」といった要望を受け、それに対して調査を行い、必要な修正を加えていく仕事です。
加えて、設計書の修正もかなりしっかり行っており、どの内容をどの設計書に反映するかをレビューしながら進めるような、金融案件らしい厳密な進め方だったそうです。
金融系の案件は、設計書が非常に細かく、何がどこに書かれているかを把握するだけでも大変です。
最初は覚えることが多く苦労したと話していましたが、そうした環境で地道に経験を積んできたことが、今の仕事にも確実につながっているようでした。
派手な開発経験ではなくても、保守改修の中で仕様を理解し、設計書を追い、正しく修正する力を身につけたことは、エンジニアとしての土台になっていたのだと思います。
2. 転職後はモダンな技術環境で、開発の密度が大きく変わった
転職後、川本さんが携わっているのは、ネット回線の申込システム開発です。
バックエンドはJavaとSpring Boot、フロントエンドやBFFではTypeScriptが使われており、フロントのフレームワークにはVue、BFF側ではExpress系の構成が採用されているとのことでした。
今の開発現場でよく使われる技術要素がそろっている、かなり汎用性の高い環境だといえます。
そして何より大きかったのが、前職と比べて「できる量」が段違いに増えたことでした。
本人もはっきりそう語っており、開発の深さや幅が大きく広がった実感があるようです。
単に案件が変わっただけではなく、今後も別の現場で活かせる技術に触れられていることを考えると、この転職は一時的な変化ではなく、将来の市場価値にもつながる転換点だったといえます。
3. 変化の土台にあったのは、Java Goldや前職での積み上げだった
川本さんの変化は、転職した瞬間に突然手に入ったものではありません。
本人も、Java Goldの取得や、前職での地道な積み上げが今につながっていると話しています。
もし前職で「違うな」と感じてすぐ辞めてしまっていたら、今の自分にはつながっていなかったかもしれない、という趣旨のやり取りもありました。
この話が大事なのは、「今やりたいこと」と「今やっていること」が完全に一致していなくても、その経験が次につながる場合があるという点です。
最初の現場でソースコードの一部しか触れなかったとしても、その経験を通じて次の欲求が生まれ、さらに一段深い開発に進みたくなる。
そうやって一つずつ階段を上がっていくことが、結果として単価や年収の上昇にもつながっていく。川本さんの話からは、そうした成長の現実的なプロセスがよく見えてきます。
4. 大切なのは、周りと比べるよりも過去の自分を超えること
インタビューの中で印象的だったのは、ゲームの話を交えながら語られていた「周りと比べるのではなく、過去の自分が何をやってきたかを意識する」という考え方です。
川本さんはストリートファイターをやっており、かなり高いランク帯まで到達しているそうですが、その中でも強い人と自分を比べ続けるのではなく、昨日の自分より一つ前に進めているかを意識していたと話していました。
この感覚は、エンジニアの成長にもそのまま当てはまります。
業界には常に自分より詳しい人、経験のある人がいます。
ですが、その人たちと比較して落ち込むより、自分が昨日より何をできるようになったかを見る方が、長く成長し続けるうえではずっと健全です。
資格取得も、前職での保守改修も、今のモダン開発も、全部その積み上げの延長線上にある。そう考えると、川本さんのキャリアはとても筋が通っています。
5. AI時代でも、SEの価値はなくならない
後半では、現場でのAI活用についても話が出ていました。
現在のプロジェクトでは、GitLabにコードをプッシュするとAIがレビューしてくれる仕組みが一部導入されており、まだ実験的ではあるものの、すでに現場の中で使われ始めているそうです。
AIによって一次レビューの工数が減り、人が本当に見るべきポイントに集中できるようになるという意味では、確かに大きな変化が起き始めています。
ただ一方で、AIが作ったものやレビューしたものを、最終的に「問題ない」と判断できるのはやはり人間です。
システムは複数の基盤や仕様、運用条件が絡み合って成り立っているため、何かが変わったときに影響を見抜き、責任を持って判断する役割は今後も必要だと語られていました。
AIによって武器は変わっても、技術者が不要になるわけではない。むしろ、指示待ちで詳細設計書通りに書くだけの姿勢を続ける方が危ない、という見方の方が本質に近いのだと思います。
6. これから目指したいのは、誰かを育てられる存在になること
川本さんは、30代までにどうなっていたいかを聞かれたとき、「誰かを育てられるぐらいには活躍できていたい」と話していました。
AIの進化や技術トレンドの変化で、この先どうなるかは完全には読めない。
それでも、成熟した人が新しい人に業務を渡していく流れ自体はなくならないはずで、そういう立場になれれば困ることは少ないのではないか、という考え方です。
さらに最後には、チームの価値についても触れていました。
一人ひとり得意分野は違い、リーダータイプもいれば手を動かすのが得意な人もいる。
そうした違いを理解したうえで、良いチームを作り、それを固まりとして提供できる体制が理想だと語っています。
個人として成長するだけでなく、次はチームとして価値を出せる人になりたい。その視点を持てていること自体が、すでに次のステージに向かっている証拠だと感じます。
川本さんから学べる3つのポイント
➀今やっていることが、必ず次につながる。保守改修でも資格取得でも、その積み上げがあったからこそ今のモダン開発への転換ができた。「今やりたいことと違う」と感じても、その経験を丁寧に積み重ねることが、一段上へのステップになる。
②周りではなく、昨日の自分と比べる。業界には常に自分より詳しい人がいる。だからこそ、他者との比較で落ち込むより、昨日の自分より何ができるようになったかを見続けることが、長く成長し続けるうえで最も健全な姿勢だ。
➂AI時代でも、判断できる人の価値はなくならない。ツールが変わっても、最終的に「問題ない」と責任を持って判断できるのは人間だ。指示待ちで書くだけの姿勢より、技術を理解したうえで判断し、いずれは誰かを育てられる側に回ることの方が、長期的なキャリアの安定につながる。
まとめ
川本さんのキャリアから見えてくるのは、成長は突然起きるものではなく、地道な積み上げの延長線上で大きく変わっていくということです。
前職では金融システムの保守改修で基礎を固め、設計書や仕様理解の力を身につけたこと。
Java Goldのような資格取得も含めて自分なりに準備を進めてきたこと。
そして転職後は、Java・Spring Boot・TypeScript・Vue・Expressといった今後にもつながる技術環境の中で、以前とは段違いの開発量を経験できるようになったこと。その一つひとつが、今の成長につながっていました。
周囲と比べるのではなく、昨日の自分より前に進めているかを見るという姿勢も印象的でした。
AI時代になっても、その積み上げの価値は変わりません。
むしろ、ツールが変わる時代だからこそ、柔軟に学び少しずつでも前に進み、いずれは誰かを育てられる側に回ることが大切なのだと思います。
今の仕事にモヤモヤしている人や、もっと開発に深く関わりたいと考えている人にとって、川本さんの事例は大きなヒントになるはずです。
テクニケーションシードは、年齢・バックグラウンドに関わらず、挑戦する意欲と学ぶ姿勢のある方を全力でサポートします。



















