Java Gold SE 11に挑戦!1.5ヶ月で合格した勉強法。

【はじめに】
2018年、学生時代にJava Silver SE 11を取得しました。当時は授業や個人学習を通してJavaに触れ、オブジェクト指向の基本や文法を学びました。
しかし、社会人になってからは組み込み系の開発現場で主にC言語を使った開発に従事しており、Javaとはしばらく距離のある環境で仕事をしてきました。
そんな中で、将来的なキャリアの幅を広げたいと考えるようになり、2024年にJavaの開発分野へスキルチェンジを目指す決意を固めました。その第一歩として、Java Gold SE 11の取得にチャレンジしました。
限られた時間の中で効率的に学習することを意識し、試行錯誤を重ねながら約1.5ヶ月でJava Gold SE 11に合格できました。
このブログでは、同じようにスキルチェンジやキャリアアップを目指している若手エンジニアの皆さんに向けて、私が実践した勉強法や使用した教材、学習のコツなどを紹介していきます。
これからJava Goldに挑戦する方のヒントになれば幸いです!
【Java Gold SE 11とは?】
Java Gold SE 11(Oracle Certified Java Programmer, Gold SE 11)は、Oracle社が認定するJava資格の上級レベルにあたる資格です。
Java Silverの上位に位置づけられており、より実践的で専門的なJavaの知識が問われます。
目次
◾️試験で問われる主な内容
基本的な文法に加えて以下のような内容が出題されます:
- ラムダ式やStream APIなどのモダンな書き方
- モジュールシステム(Java 9以降で導入された新しい仕組み)
- コレクションや例外処理の細かい仕様
- 並行処理(スレッド)やローカライズ対応の知識
- インターフェース、抽象クラス、カプセル化など設計に関わる考え方
主にラムダ式、Stream APIの知識を問われる問題が多かったイメージです。
【使用した教材】
◾️紫本(オラクル認定資格教科書 Javaプログラマ Gold SE11(試験番号1Z0-816))
- 通称「紫本」として知られており、公式試験の出題範囲を網羅した問題集です。
- 章ごとに問題+解説があり、解きながら理解を深める形式。
良かった点
- 実践的な問題が多く、試験本番に近い難易度で力がつく
- 出題範囲を網羅しているため、Goldレベルの知識が付く
- 黒本だけでは補えない知識の補完ができる
悪かった点
- 紫本単体だと難易度が難しすぎる
使い方のコツ
出題範囲を網羅できるものの、全て理解するにはかなり苦労すると思います。
私の場合は紫本→黒本の順番に勉強しましたが、黒本→紫本のように
黒本では足りない部分の補完に使うと良いと思います。
◾️黒本(徹底攻略Java SE 11 Gold問題集[1Z0-816]対応)
- 模擬試験形式で構成されており、総仕上げに最適な一冊
- 黒本だけでも合格を目指せるほどのマストアイテム
良かった点
- 問題のクオリティが高く、本番の出題傾向に非常に近い
- 実務経験が浅くても、解説を読み込めばしっかり理解できる
悪かった点
- ありません
使い方のコツ
とにかく黒本の問題と解説を周回することを意識すると良いと思います。
ただ機械的に周回するのではなく、間違えた問題はなぜ間違えたのか理解できるように
勉強していくとベストです。
黒本だけでは理解できない部分については紫本で補完するのもありです。
また、ChatGPTを使って黒本のソースコードの動きを試す、深掘りするのも効果的でした。
【実際の勉強スケジュール/1.5ヶ月150時間】
週 | 学習時間 | 主な内容 | 到達目標 |
1週目 | 約18時間 | 紫本で全体の概要をつかむ/紫本1周目 | Goldの出題範囲・特徴を理解する |
2週目 | 約20時間 | 黒本で試験範囲の概要をつかむ/黒本1周目 | Goldの実践的な出題範囲・特徴を理解する |
3週目 | 約20時間 | ラムダ式の理解、紫本模試1回目/黒本2周目 | ラムダ式の基礎理解 |
4週目 | 約22時間 | Stream APIの理解、黒本模試1回目/紫本2周目 | Stream APIの基礎理解 |
5週目 | 約22時間 | 苦手分野の学習、黒本模試2回目/黒本3周目 | 合格ライン突破を狙える力をつける |
6週目 | 約25時間 | 総復習、紫本模試2回目/黒本模試3,4,5回目 | 安定して9割取れるレベルに仕上げる |
【所感】
Java Gold SE 11の勉強を始めた頃は、正直かなり苦戦しました。特に最初の3週間くらいは「これは本当に受かるのか…?」と不安だらけでした。
初めて黒本の模擬試験を解いたときは、正答率がなんと3割程度。内容が難しすぎて、問題文の意味すらちゃんと理解できないこともあり、「これはレベルが違いすぎる…」とかなり焦ったのを覚えています。
そこで諦めずに毎日コツコツと勉強を続けることで、少しずつ知識が頭に定着していきました。
理解できなかった部分も、何度も参考書を周回していくうちに「わかってきた感覚」が増えていき、模試の点数も着実に上がっていきました。
試験当日はすごく緊張しましたが、黒本に出てきた内容と似たような問題がかなり多く出題され、予想よりもスムーズに解けました。
その結果、あっさりと合格ラインを超えました。
なので、「Goldってめちゃくちゃ難しそう…」と構えすぎる必要はないと思います。もちろん簡単ではありませんが、正しく対策すれば合格は十分に目指せます。
私の場合、Java Silverを取得してからかなり時間が経っていたこともあり、Goldの勉強と並行してSilverレベルの復習も必要でした。
そのため、全体で150時間ほどかかりましたが、もしSilverを取った直後にGoldを目指すのであれば、100時間前後でも十分に合格を狙えると思います。
これからJava Goldを目指す方にとって、少しでも参考になれば嬉しいです!