Java Gold資格は取得するべき?元Java研修講師がメリットと勉強法を解説

目次
はじめに
本記事はJava Gold 11(正式名称: Oracle Certified Java Programmer, Gold SE 11)に、勉強期間約1ヶ月で取得したIT会社勤務の元Java研修講師が「どのように勉強して合格したか・取得して変わったこと」この2点について、これからの受験者に参考になればと思い書きます。
Java Gold資格は取得するべき?
まず、Javaのエンジニアとしてお仕事をするならJava Goldを取得するべきです!実務経験が無い人や浅い人は、必須で取得するべきです!
なぜ取るべきかは後述のメリットの部分で説明できればと思います!
JavaGoldについて
- Java Goldの受験条件
Java Gold 11を受験するには、1つ下の「Oracle Certified Java Programmer, Silver SE 11」を取得していることが必須になります。
- Java Goldの試験内容
Silverの基礎知識に+αで、より高度な知識を求められる試験となっています。
主な内容として、「オブジェクト指向設計(抽象クラス、インターフェース)」「ラムダ式と関数型インターフェース」「ストリームAPIとコレクション操作」「例外処理・マルチスレッド・モジュールシステム」となります。
この資格を取るきっかけ
この項目は私自身の紹介も含まれるため、読み飛ばしても構いません。未経験でプログラミングの世界に入り、SES会社のJava研修を3ヶ月受講した後、その研修の講師業務に携わっていました。
講師業務をするにあたり、指導していく上で知識を深めることで研修生にも分かりやすく伝えられると思い、取得しようと決めました。
資格の取得難易度とメリット
- 取得難易度
取得難易度については個人差があるかもしれません。参考までにですが、ネット上では「3年以上の開発経験がある中上級者向けの資格である」や「1人で設計者の意図を意図を理解した機能実装ができるレベル」が求められると書かれていたりしますが、私は開発経験が無かったですし、Java Silverの取得後数ヶ月だったので、しっかりと勉強すれば取得できる難易度であると思います。
- 取得するメリット
- キャリアアップ・スキルアップに繋がる
JavaGoldの資格は、エンジニアとしてのスキルレベルを客観的に示すことができます。そのため自分の能力を証明しやすくなります。
実務経験がなくても資格取得によって知識がたくさん増えるため、初めての案件の際にコードを見て「JavaGoldで出てきた内容だ!」「このコード見覚えあるぞ!」とキャッチアップがしやすくなり出だしがスムーズになります。実務がない状態でも「理解していること」の証明に繋がります。
- 市場価値の向上
Java Goldの学習を通じて、言語仕様やオブジェクト指向に関するより高度な知識と実践的な理解を身につけることができます。
これは単なるスキルアップにとどまらず、自身の市場価値を高める武器にもなります。
実際、多くの人はJava Silverの取得で学習を終える中、Goldまで取得していることは、継続的な努力と学習意欲の証明として、採用担当者や現場エンジニアからも高く評価されます。
「この人はJavaを深く理解しようとしているな」という印象を与えるだけでなく、実務未経験でも技術的な基盤があることをアピールできる大きな材料になります。
- 勉強方法
使用していた参考書
JavaGoldの資格を取得していくにあたり、使用する可能性がある参考書を紹介します。
- 「徹底攻略Java SE 11 Gold問題集 [1Z0-816] 対応」(通称:黒本)
- 「オラクル認定資格教科書 Javaプログラマ Gold SE 11 [1Z0-816]」(通称:紫本)
上記の他にも参考書を調べれば出てくるかもしれませんが、基本的にはこの2冊を準備できれば問題ないです。もっと言えば、黒本さえ準備できれば、安心です!
実際の勉強法
私自身が行っていた勉強方法としては、黒本をひたすらに周回していました。「Java Gold 11」という資格試験に合格するには、黒本の問題で分からないところが無くなるまで勉強する。これで合否が大きく左右されます。
「Java Silver 11」を取得された皆さんは、ひっかけ問題などが多くて資格勉強も大変だった思い出がある人も少なくないと思います。私もなかなか苦労しました。しかし、「Java Gold 11」は勉強するポイントをしっかりと押さえれば合格ラインには到達できます。(あくまで合格するため。)
では、実際にどのような勉強方法をしていたか具体的に説明していきます。この勉強方法は私が学生時代から行ってきた勉強法のため、合う合わないはあると思いますが、1つの勉強方法として参考にしていただければ幸いです。
まず、私が行っていた勉強方法はたったの1つ!「黒本の周回」のみ!です!黒本を周回して間違えた問題を復習する。これだけです!Goldの試験では、「Stream APIとラムダ式」の内容が6割程度出題されています。さらに黒本の章末問題がそのまま出ています!(回答の番号が変わっていたりは有)なので、黒本を徹底的に勉強するのが、資格を取得する意味では1番効率が良いです。
ひたすら問題を解くだけでなく、「なぜ間違えたのか、正解の選択肢はどうして正解なのか」この2点を解説を見ながら復習していきます。解説をただ読むだけでなく、文字にしてノートに書くことを私自身すごく大切にしています。解説の丸写しではなく、自分の言葉にして見直して自分が分かるように書くのがすごく大切です。これを繰り返し何周も行っていき章末問題の正答率100%を目指していきます。
あとは、解説だけでは理解ができない人向けに自分のPC上に開発環境を構築して実際にコードを書いて動きを確かめる。というのも知識が身に付く勉強法の1つだと思います。
まとめ
私が「Java Gold 11」を取得して良かったことは、Stream APIやラムダ式についての知識がより深まったことです。数ヶ月Webアプリケーション開発に携わった際に、当たり前のようにラムダ式やStream APIが使われていたので、そのコードを読む際に何が書かれてるかを理解しながら業務ができました(その分野についてかなり徹底的に勉強したため)。
他の分野についても、多少なりとも知識は増えたが実務では扱うか不確かな点と、資格取得に関しては多少知識が曖昧でも構いません。
「Java Gold 11」を取得すれば、必ず自分のためになりますし今後のキャリアにも役立ちますのでしっかりと勉強をして合格を掴みましょう!!