Java初心者必見!BufferedReaderの基本と使い方をわかりやすく解説

目次
BufferedReaderとは何かを理解しよう
Javaでテキストファイルを扱うとき、FileReaderなどを使って読み込む方法がありますが、それだけでは1文字ずつしか読めないため、少し非効率な場面があります。そういったときに活躍するのがBufferedReaderです。BufferedReaderはその名の通りバッファ機能を持ったリーダーで、文字の読み込みを一時的にメモリに蓄えることで、効率的に処理できるようにしてくれます。
BufferedReaderはjava.ioパッケージに含まれており、Readerクラスを拡張して作られています。主にテキストファイルを1行単位で読み込むために使われることが多く、readLineメソッドを使うことで改行区切りで1行ずつデータを取り出すことができます。これは特にログファイルやCSVファイルなどの行単位の処理が必要な場面で非常に便利です。
たとえば、BufferedReaderを使えばファイルの全体を1行ずつ処理するようなループを書くだけで、無駄な読み込みや変換処理をせずに済みます。また、文字の読み込みをまとめて行うことで、I/Oの回数を減らし、処理速度の向上にもつながります。これは、読み込みを1回ずつ行うFileReaderよりもパフォーマンス面で優れている点です。
もちろん、BufferedReaderはFileReaderと組み合わせて使うのが一般的ですが、InputStreamReaderと組み合わせれば文字エンコーディングの指定も可能になります。そのため、日本語ファイルなどを扱う際にも安心して使うことができます。
このように、BufferedReaderはJavaでの入出力処理において非常に基本的かつ実用的なクラスです。まだ使ったことがない方は、ぜひこのあと紹介するサンプルコードを通じて、実際に触れてみてください。次章では、なぜBufferedReaderが便利なのかという理由をもう少し深掘りして解説していきます。
なぜBufferedReaderを使うのか?そのメリットとは
Javaでファイルの内容を読み込むとき、FileReaderだけを使っても基本的な処理は可能です。しかし、FileReaderは1文字ずつしか読み込めないため、ファイルの内容が多くなると効率が悪くなってしまいます。そこでBufferedReaderを使うことで、より快適で高速な読み込みが実現できます。
BufferedReaderの最大のメリットは、読み込み処理をバッファリングしてくれることです。バッファリングとは、一度にある程度の量のデータをまとめて読み込み、メモリ上に一時的に保持する仕組みのことです。これにより、読み込み回数が減るため、処理のパフォーマンスが大きく向上します。特に数百行、数千行にもなるファイルを扱う場合には、この差が顕著に現れます。
また、BufferedReaderにはreadLineという便利なメソッドが用意されています。このメソッドを使うと、1文字ずつではなく、1行単位でテキストを読み取ることができます。プログラムの可読性も高まり、データ処理の構造もシンプルになります。たとえばCSVファイルやログファイルなど、行ごとに意味のあるデータを扱うときに非常に役立ちます。
もうひとつの利点は、例外処理を含めた安全な書き方がしやすいことです。try-with-resources構文と組み合わせれば、ファイルのクローズ処理を忘れる心配がなく、リソースリークも防げます。初心者の方でも簡単に正しいコードが書けるという点でもBufferedReaderは優れています。
このように、BufferedReaderはFileReaderよりも実用的で効率的な処理が可能になるため、Javaでファイルを扱う際にはぜひ積極的に使っていただきたいクラスです。次の章では、実際にBufferedReaderとFileReaderを組み合わせた具体的な使い方を見ていきましょう。コードを通じて理解を深めてみてください。
FileReaderとの組み合わせによる基本的な使い方
前回までにBufferedReaderの特徴やメリットについてお話ししましたが、実際に使う際にはFileReaderと組み合わせるのが一般的です。FileReaderはファイルから文字を読み込むためのクラスで、BufferedReaderはそれにバッファリング機能を加える補助的な役割を持っています。これらを組み合わせることで、効率よくファイルの中身を1行ずつ読み取ることができるようになります。
実際のコードはとてもシンプルです。まずFileReaderに読み込みたいファイルのパスを渡し、それをBufferedReaderのコンストラクタに渡すことで準備が整います。あとはBufferedReaderのreadLineメソッドを使って1行ずつ読み込みながら、必要な処理を行っていきます。
以下はその基本的な使い方を示したサンプルコードです。
import java.io.BufferedReader;
import java.io.FileReader;
import java.io.IOException;
public class BufferedReaderExample {
public static void main(String[] args) {
try (BufferedReader reader = new BufferedReader(new FileReader("sample.txt"))) {
String line;
while ((line = reader.readLine()) != null) {
System.out.println(line);
}
} catch (IOException e) {
System.out.println("ファイルの読み込み中にエラーが発生しました");
e.printStackTrace();
}
}
}
このコードでは、sample.txtというファイルを1行ずつ読み込んで画面に表示しています。try-with-resources構文を使っているため、ファイルのクローズ処理も自動で行われ、安全で簡潔なコードになります。BufferedReaderがFileReaderを内部で利用しているため、両者の役割をうまく組み合わせることができています。
このようにFileReaderとBufferedReaderを一緒に使うことで、Javaにおけるテキストファイルの読み込み処理を効率よく、かつ分かりやすく書くことができます。今後ファイル操作を行う場面では、この基本パターンをしっかり身につけておくととても便利です。