ITストラテジストの年収はどのくらい?年収が高い理由やキャリアパスについて解説

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IT戦略の立案や開発プロジェクトの推進を担うITストラテジストは高年収の仕事として知られています。現状の給与に不満を抱えるエンジニアはキャリアパスの候補に適しています。

一方で経営に与える重要性やプレッシャーの大きさに注意が必要です。今回はITストラテジストの平均年収や仕事内容、求められるスキル、キャリアパスを解説します。

ITストラテジストの年収

腕組みするビジネスマン


経済産業省が2017年に実施したIT関連産業の給与等に関する実態調査結果によると、ITコンサルタントの平均年収は9,285,000円です。

ITストラテジストの役割は経営ビジョンと適合したシステム要件の定義、クライアントとの交渉、経営戦略の立案です。ITコンサルタントと近しい業務内容のため、10,000,000円近い平均年収が得られると考えて差し支えないでしょう。

若手の間はドキュメントの作成が主たる仕事で給与水準は平均に満たないケースが多いですが、経験を重ねて経営層やマネジメント職に上りつめると年収が20,000,000円を超えるケースも珍しくありません。

ニーズが高く専門性が問われるIT業界は、高年収を得やすい環境です。なかでもITストラテジストの給与水準は著しく優れていて、プログラマーやSEの目指す姿に掲げられるケースも多数です。

ITストラテジストの年収が高い理由

いいねのポーズをする男性


ITストラテジストの年収が高い理由はIT戦略の方向性を決め、企業の未来を切り開く重要なポジションだからです。豊富な知見に基づいて経営層に働きかけるため、年齢が高いベテラン層が多いことも要因です。

企業がITストラテジストに対して高年収の待遇を用意する理由を深堀りしましょう。

求められる能力水準が高い

ITストラテジストは、高い達成感を得られる仕事です。そのため、提案の質やプロジェクトの実行力、推進力が所属先の事業の成功を左右します。

ITストラテジストの提案は、企業の収益向上や事業成功に直結する重要なものです。適切な判断を下すことで、大きな成果を生み出すポジションです。

一企業の未来を担うという責任の重さゆえ、求められる能力水準が高いことがITストラジストの高年収の秘密です。

平均年齢が高い

情報処理推進機構(IPA)が公開した資料によると、国家資格のITストラジストの合格者の平均年齢は41.8歳です。一般的に40代のエンジニアは長年の経験を経て、ベテランと呼ばれる年代に差しかかります。

技術のプロフェッショナルとして社内から頼られる立場や、開発プロジェクトを推進するリーダーに抜擢されるケースが多いでしょう。

ITストラテジストは、高いスキルと豊富な経験が求められる職種です。キャリアを重ねる中で成長し、到達できる目指し甲斐のあるポジションといえます。

ITストラテジストとしてキャリアを築きたいなら、専門的な知識や経験を活かして働ける環境が整った企業を選ぶことが大切です。なかでも、エンジニアを全力でサポートしてくれる手厚いサポートと還元率の高い高還元SES企業を選ぶとさらによいでしょう。

私たちテクニケーションは高還元SES企業であり、エンジニア一人ひとりを全力でサポートする体制を整えています。

エンジニア自身が案件を自由に選択できる案件選択制を導入しています。得意分野や成長したい分野に専念できるため、仕事にやりがいを持って取り組むことが可能です。自分で案件を選択することで、成長や満足感を得られやすいです。

また、テクニケーションではスキルや実力に見合った報酬が得られる単価給与連動制を導入しています。市場価値に見合った報酬を得られることから、実力のある人ほど高収入を得ることが可能です。

単価はエンジニア自身にも開示しているため、お互い納得したうえで気持ちよく仕事ができます。

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ITストラテジストの仕事内容

ビジネスマン


ITストラテジストを目指す方は早い段階で役割や業務を把握して、働き方をイメージできるようにしましょう。

経営層に近い立場で活動し、開発プロジェクトの超上流工程を担うポジションです。具体的な仕事内容は次のとおりです。

企業が抱える課題の分析

はじめに現在のIT技術や事業環境を調査して、企業が抱えている課題を明らかにします。経営層や現場の責任者にヒアリングを行い、業務プロセスや事業戦略に内在する問題の特定に注力しなくてはいけません。

ITストラジストは事業や経営ビジョン、システム開発の必要性などに対して、インタビューの相手以上に詳しくなる必要があります。

蓄積した知見と入念な調査を背景として、本人すら気付いていない潜在的な課題の特定を目指します。

戦略の立案

ヒアリングやリサーチを通じて把握した課題を解決に導く戦略を立案します。システム開発が提案のメインですが、適切な解決先は企業が置かれた状況で異なるため、さまざまなITソリューションの適用可能性を考慮しなくてはいけません。

現行システムとの整合性、期限、導入方法などを俯瞰(ふかん:全体を見渡す視点)して考えたうえで適切な解決策を提案します。経営層から理解を得るためには、戦略の内容に合わせて、根拠となる資料やデータの提示が必要です。

ときには何十ページにもわたる膨大な資料の作成が伴うケースが少なくありません。

システム開発計画の作成

経営層から承認を受けたプランに基づき、システム開発計画を策定して社内の関係部署に共有します。業務フローのうちシステム化が必要な範囲を明確にし、加えて個別システム開発の具体的なプランを策定します。

状況に応じて、既存のソフトウェアを活用し、効率的かつ効果的なシステム導入を実現する柔軟なアプローチを取ることができます。このような選択により、予算を最適に活用し、費用対効果を最大化することが可能です。

さらに、戦略の立案過程では、プロジェクトチームの新設や組織改革を通じて、より強固で効果的な体制を構築する機会が得られます。

プロジェクトの実行

男女のビジネスマン


開発チームを立ち上げ、プロジェクトマネージャー(PM)とともに計画を実行します.。実際にプロジェクトを推進するのは補佐役のプロジェクトマネージャーに任せるケースが一般的です。

ITストラテジストは進捗状況の把握や人員管理、リソース管理はコミットせず、評価やトラブル対応に尽力します。また、社内外の関係者(ステークホルダー)に対する成果の報告も業務に含まれます。

新しい技術の取得・分析

ITストラテジストは新しい技術にキャッチアップして、日常的に情報を取得し続ける必要があります。一連の業務フローとは無関係ですが、新規プロジェクトの戦略や計画の立案の際に役に立つためです。

また進行中の開発案件で思うような成果が上がらないとき、テクノロジーの理解が深ければ、新しい方法を取り入れることが可能です。

変化の激しいIT業界では、過去に効果があった施策が時間の経過とともに受け入れられなくなるパターンが多くあります。

ITストラテジストは常に環境の変化に応じた施策を提案できるようにハードウェアやソフトウェア、プログラミングをはじめ、幅広い知識が必要です。

ITストラテジストに必要な能力

仕事をする男女


活躍するITストラテジストは、共通して次に掲げる能力を備えています。

  • IT技術の深い知見と技術力
  • 課題を見つける分析能力
  • コミュニケーション能力
  • 統率力とマネジメント能力


それぞれ具体的にどのような能力か解説します

IT技術への深い知見と技術力

幅広いIT技術の深い知見ならびにノウハウを活用できる技術力をもっています。経営戦略や事業環境に応じて適切な戦略を立案する際は、前提としてさまざまな領域の豊富な知識が必要です。

企業ごとに効果的な施策は異なるうえ、ときには各案件に合わせてノウハウを応用する力が求められます。

関連技術や直近の動向、活用事例など技術の基本だけでなく、関連分野にアンテナを伸ばす必要があります。同時に知見を活かして開発プロジェクトを立案、推進できる力が重要です。

課題を見つける分析能力

企業が抱える本質的な課題を把握する分析能力は、ITストラテジストの根幹を成します。ときにITストラテジストは経営層や事業責任者ですら気付いていない課題を見つけ、解決策を提案する役割が求められる場合があります。

表面的な課題ではなく裏に隠れた本当の問題を明らかにするためには、深い洞察力や分析の前提となる情報のリサーチ力が欠かせません。

今のうちから「なぜ成果が上がらないのか?」と考える癖をつけ、統計やデータサイエンスの学習を始めるとよいでしょう。

コミュニケーション能力

男性ビジネスマン


ITストラテジストは経営層や株主、開発チームのメンバー、プロジェクトマネージャーなどいろいろな方たちと関わりながら業務に取り組みます。

成果を残すためには、単に円滑な関係を構築するにとどまらず、高いコミュニケーション力が重要とされます。ヒアリングで課題を特定するとき、開発スタッフのエンジニアの意見を聞くとき、チームメンバーのモチベーション管理などの場面に必要です。

一方的な指示出しだけでなく、相手の意見を受け入れて今後の対応に反映させる柔軟な姿勢が大切となるポジションです。

統率力とマネジメント能力

開発チームを鼓舞してプロジェクトを推進する統率力やマネジメント能力は、優れたITストラテジストに共通してみられます。特にプロジェクトマネージャーを兼任する案件では必須といえる能力です。

スケジュール管理やリスク管理、導入後の運用保守をはじめ、リーダーがうまく機能すると好ましい局面は多々あります。プロジェクト進行中に新たな課題が発生した場合でも、柔軟に対応し、迅速な調整を行うことで成功へ導ける力が求められます。

ITストラテジストが年収を上げる方法

マウスを使う男性の手元


何よりも収入にこだわる方は、ITストラテジストが年収を上げる方法を知ったほうがよいです。知識や経験が報酬に直結する傾向があるため、積極的にプロジェクトに参加して自己研鑽に励むと効果的です。

年収アップの具体的な方法を紹介します。

高単価のプロジェクトに参加する

高単価のプロジェクトにアサインされれば、年収が上がると考えられます。報酬が高い案件は高度な能力や経験が求められる場合が多く、ITストラテジストとしての力を伸ばすことが可能です。

知識の習得や情報のキャッチアップも重要ですが、短期に年収アップを実現したい方はプロジェクトで経験を積んだ方がよいでしょう。

一人ではできない案件でもチームで参画できたり自由に案件を選択できたりするSES企業にて、経験を積むとさらによいでしょう。

テクニケーションでは、エンジニア一人ひとりのキャリアアップや成長の機会をサポートする体制を整えています。

そのひとつに、案件を自由に選択できる案件選択制を採用しています。エンジニア自身で案件を選択できるため、得意分野や成長したい分野に専念することが可能です。専念できることから業務に対し真摯に向き合い、やりがいを持って取り組むことができます。

また、チーム制を導入しており、難しく挑戦しにくかった案件への参画も可能としています。メンバーの中には経験豊富なリーダーもいるため、サポートを受けながら経験を積むことが可能です。

さらに、実力やスキルに応じた報酬を得ることができる単価給与連動制により、エンジニアのモチベーションも高く維持できます。会社間の単価はエンジニアにも開示されるため、納得したうえで気持ちよく仕事をすることが可能です。

「スキルに見合った報酬を得たい」「成長できる案件にもっと参画したい!」とお考えの方は、ぜひテクニケーションのカジュアル面談にてお話をお聞かせください。

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実績を整理して伸長率を言語化する

案内する男性ビジネスマン


ステップアップを目指してより高度な案件に参画したい場合は、過去の実績を整理して身に付けたスキルを言語化できる状態にしてください。案件参画時の面談で人事担当者にアピールでき、通過率の向上につながるためです。

「〇〇というプロジェクトで〇〇を担当しました」と事実を客観的に伝えるだけでは不十分です。思考のプロセスや取り組み方が問われるため、過去のプロジェクトで困難に出くわした経験を振り返り、どのように乗り越えたか具体化しましょう。

業務を通じて学んだ知識や自ら学習に励んだ領域を、合わせてアピールするとさらに効果的です。

資格を取得する

ITストラテジストは必須な資格がなく、能力や経験が認められれば就ける仕事です。しかし情報推進機構が運営するITストラテジスト試験への合格は、今後のキャリア形成に有利に働きます。

試験勉強を通してテクノロジーやストラテジ、プログラミングなどIT戦略の立案の前提となる知見とともに自ら運用できる実行力や運用力が身に付くためです。合格率は例年15%と低く、範囲が膨大であることから難関資格の一種に位置づけられています。

しかし難易度の高さは裏を返せば、就職や転職、案件参画時の武器になる存在ともいえるでしょう。高報酬のプロジェクトに参画を望む方は時間をかけても取得する価値があります。

ITストラテジストのキャリアパス

笑顔の男性ビジネスマン


ITストラテジストは特定の企業で活躍するだけでなく、さまざまなところで活躍することができるポジションです。ITストラテジストのキャリアパスとしては、下記が挙げられます。

  • システム開発の責任者
  • ITコンサルタント


具体的なキャリアパスについて、以下でみていきましょう。

システム開発の責任者

システム開発部門の責任者として社内のさまざまなシステムの管理を一元的に担うキャリアです。

開発や導入後の効果測定はITストラテジストやプロジェクトマネージャーの役割ですが、稼働が本格化した後の運用保守は情報システム部門に委ねられる場合が少なくありません。

システム開発の責任者はさらなるキャリアアップを目指して、CIO(最高情報責任者)に上りつめることが可能です。

ITコンサルタント

コンサルティング会社に所属、またはフリーランスとしてITコンサルタントを目指すキャリアです。ITストラテジストは主に自社の開発案件を担うポジションですが、ITコンサルタントは外部の人材となるケースが多いです。

経営者に近い立場で課題の抽出や戦略を立案する点では共通し、分析能力やIT関連の深い知見は引き続き重要とされます。

加えてITコンサルタントの場合、プロジェクト単位で関わる人が変わるため、さまざまな関係者と良好な間柄を構築する一層優れたコミュニケーション力が求められます。

ITストラテジストとして年収を上げたいなら

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ITストラテジストに就いて年収を上げたいとお考えの方は、多くの案件に参画して実務経験を積むことが重要です。

多くの案件に参画でき、エンジニアに対しての還元率も高い高還元SES企業を選ぶことも、年収を上げるひとつの要素になります。

私たちテクニケーションは、エンジニアのキャリアチェンジやスキルアップなど成長できる環境を整えています。自身で案件を自由に選択できる案件選択制を採用しています。エンジニア一人ひとりのスキルやキャリアチェンジに応じた制度を導入することで、得意分野や成長したい分野に専念することが可能です。

また、スキルや実力に見合った報酬を得られる単価給与連動制を採用し、エンジニアのモチベーションを高く維持しています。そのため、実力のある人ほど高収入を得ることが可能です。

さらにチーム制の導入により、難しい案件へも諦めることなく参画し、スキルアップやスキルチェンジを目指せます。経験豊富なリーダーから直接サポートやフォローしてもらえるので、実務を行いながら経験を積めます。

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