IT基礎研修で学んだこと:プログラミングの基本と現場への応用

この記事ではITのプログラミング基礎研修で学んだこと、現場へどう応用させていったかについて書いていきます。
1. 基礎研修で学んだこと
私はJava言語を使って、プログラミングの基礎を学びました。研修の前半では、System.out.printlnで文字を表示させる練習から始まり、演算子による計算処理、if文を使った条件分岐、forループやwhileループによる繰り返し処理といった、基本的な構文を一つずつ学んでいきました。
この段階では、まるで数学の公式を覚えていくような感覚で進んでいき、特に詰まることもなく理解を深めることができたと思います。実際に画面上に文字を表示させたり、変数を操作したりすることでプログラムを行うという感覚を得ることができました。
しかし、次第にクラス・オブジェクト・メソッドのような、より本格的なプログラミングの概念に入っていくと、一気に難しさが増したように感じました。特に「インスタンスとは何か」「なぜクラスを分けるのか」といった抽象的な概念は、座学だけではなかなか理解しにくく、実際に自分でコードを書いて動かしながら少しずつ体得していく必要がありました。
クラス同士がどう関係しているのか、メソッドをどこに定義すべきかなど、最初は正解が分からず手探りの状態が続きましたが、演習課題のような少し複雑なプログラミングを通じて、「こういう設計の方がよい」「このやり方はメンテナンスしやすいんだな」といった気づきを得ることができました。
このように、座学で学んだ知識を実際にコードに落とし込むことで、理解が深まっていったと感じています。
2. 実際の業務での応用
研修を終え、学んだ内容を実際に業務で使うことになりました。
私が配属されたプロジェクトでは、Spring BootというJavaのフレームワークを用いて開発を行っていました。実際のシステムは、研修で作ったものよりもはるかに複雑で、1つの画面を動かすために複数のクラスが連携して動いているという構成でした。
たとえば、以下のような役割分担でクラスが分かれていました。
リポジトリ(Repository):データベースとのやりとり
サービス(Service):業務ロジックの実装
エンティティ(Entity):データ構造の定義
フォーム(Form):画面からの入力データの受け渡し
コントローラー(Controller):画面からのリクエストの受付とレスポンスの返却
こうした構成を最初は理解できない部分もありましたが、研修で学んだ知識があったおかげで、少しずつそれぞれの役割や目的が理解できるようになっていきました。
特に、「機能を分割することで保守性が上がる」という考え方は、現場での開発において非常に重要であることを実感しました。複雑な処理を1つのクラスに書くのではなく、それぞれの責任を明確に分けることで、誰が見ても分かりやすく、修正しやすいコードになるようです。
現場での経験を通じて、「なぜクラス設計が重要なのか」「どのように分ければ後々困らないのか」といった、設計の視点を学べたのは大きな収穫でした。
3. やっておいてよかったこと
研修中、現場でやっておいて良かったと感じたことがいくつかあります。
まず1つ目は、とりあえず手を動かしてみることです。
難しい用語や理屈を理解しようとするよりも、まずコードを書いて実行してみる。うまくいかなかったら原因を調べてみる。この繰り返しによって、自然と知識が定着していきました。
2つ目は、エラーの種類を覚えていくことです。
最初のうちは赤文字のエラーが出るたびに困っていましたが、何度も経験するうちに、「これはスペルミス」「このエラーはどこかしらがnullなのが原因?」といったように、最初よりも落ち着いて対応できるようになり、エラー文を読んで原因を特定できるようになっていきました。
また、毎日の学びをメモに残すことも効果的でした。その日に気づいたことや、調べて理解できた用語などをメモしておくことで、復習や見返しがしやすくなり、知識がより定着したと感じます。
4. アドバイス
私自身経験をまだこれから積み重ねなければいけない身ですが、何かアドバイスできる事があるとすれば
「最初は分からないことばかりで当然」ということです。
プログラミングには専門用語が多く、最初は何を言っているのかすら分からないことも多いです。
大切なのは、とりあえずやってみる事だと思います。
エラーが出たり、うまくいかなくても、「なぜそうなったのか?」を調べたり、考えたりする習慣を持つことで、確実に成長していけると思います。
そして、わからないことは人に聞くということも大事です。
私自身、「もう少し早く質問しておけばよかった」と感じる場面が何度もありました。いったん自力で調べてみて、どうしても分からないときは、誰かに聞く方が早く理解できたりしました。