ITエンジニアのキャリアパス:PGから上流工程を目指すためのステップ

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■ 導入:キャリアを考え、次のステップを目指す

IT業界において、プログラマーとしての経験を積んだ後に、次にどのようなキャリアを築いていくかは非常に重要です。自分がどの方向に進んでいくのか、キャリアを早い段階で考えることは、今後の成長に大きく影響します。

私は現在、プログラマーとして働いていますが、将来的にはシステムエンジニアやプロジェクトリーダーを経て、最終的にはプロジェクトマネージャーとして、上流工程を担当するエンジニアへとキャリアアップしていきたいと考えています。

上流工程に携わることで、単に技術力を高めるだけではなく、より大きなプロジェクトをリードするチャンスや、年収アップより良い職場条件を手に入れることができるため、上流工程に進むことがキャリアアップの大きなステップになると感じています。


■ 上流工程とは?

上流工程とは、システム開発の中で最も初期の段階にあたる重要な工程です。この段階で、システムがどのように動作するか、そして企業の抱える課題をどのように解決するかが決まります。システムの仕様決定設計方針の策定が行われ、プロジェクト全体の方向性が定まります。

具体的には、以下の工程が上流工程に該当します:

  • 要件定義:システムが満たすべき機能や性能、ビジネスニーズを明確にする
  • 基本設計:システム全体の設計方針やアーキテクチャを決める
  • 計画立案:プロジェクトの進行計画やリソース配分、スケジュールを決定する
  • プロジェクトマネジメント:進捗管理やリスク管理など、プロジェクト全体の管理を行う

このように、上流工程で決まる内容がシステム開発全体に影響を及ぼすため、非常に大切な役割を担っています。特に、上流工程を担当するエンジニアは、システム開発の方向性を決定づける責任を負うため、そのスキルや経験は非常に価値があります。


■ PGから上流へ進むには?キャリアのステップ

私はまだプログラマーとしての段階にありますが、上流工程に進むためには、どのようなステップを踏むべきかを考えてみました。自分の成長に必要なステップを意識しながら、少しずつ準備を進めていきたいと思っています。

開発スキルの基盤を固める

まずは、プログラマーとしての基本的なスキルをしっかりと固めることが最も重要です。コーディングテストレビューを通じて、システムの設計意図を理解する力を養うことが、上流工程に進むための土台になります。自分の書いたコードがどのように他のコードと連携し、システム全体にどう影響を与えるかを理解できるようになることが大切です。

また、他のエンジニアが書いたコードを読んで理解することも重要です。特にチーム開発を通じて、他人の設計意図やコーディングスタイルを学ぶことで、より広い視点でシステム全体を考える力が養われます。プログラミングスキルが上がることで、後に上流工程での要件定義や設計に役立つ視野が広がります。

設計書の読解・作成経験を増やす

上流工程を目指すためには、設計書の読解力作成力が必要です。設計書にはシステム全体の設計意図がまとめられており、これを理解することが上流工程で重要な役割を果たすためです。

最初は、詳細設計書基本設計書をしっかり読んで、その内容を理解することから始めます。その上で、次第に自分が携わる部分の設計書を作成する経験を増やしていくことが求められます。ドキュメント作成の精度が上がることで、上流工程に進むためのスキルが磨かれます。

上流工程に進むためには、設計書を作成する際に、論理的思考業務理解を十分に活かせるようになることが重要です。

顧客や上司との会話に積極的に関わる

上流工程を担当するためには、顧客や上司とのコミュニケーションが欠かせません。最初は、ミーティングでの議事録作成や要点整理など、サポート的な役割から始めて、少しずつ顧客のニーズ上司の要望を正確に把握できるようになることが大切です。

その後、徐々にヒアリング提案など、積極的に意見を出すことが求められます。顧客の要望や業務の背景をしっかり理解し、それをどうシステムに反映させるかを考えることが上流工程において非常に重要なスキルです。

小規模な要件定義・設計を任せてもらう

上流工程の中でも、最初から大規模なシステムの要件定義や設計を担当することは難しいかもしれません。しかし、小さな改修やサブシステムの設計を担当することで、段階的に経験を積むことができます。このような小さなプロジェクトから徐々にステップアップしていくことが、上流工程で活躍するための道です。

実際に要件定義を行い、設計を進める経験を重ねることで、顧客のニーズをシステムに落とし込む難しさや、設計をどのように進めるかのプロセスを学ぶことができます。


■ まとめ

プログラマーから上流工程に進むためには、まずはコーディングやテスト、レビューを通じて基礎的な技術を固めることが重要です。その上で、設計書を理解し、顧客とのコミュニケーションに積極的に関わることが、上流工程に進むためのカギとなります。

上流工程に進むことで、システム開発の全体像を把握できるようになり、さらに大きなプロジェクトをリードする力がつきます。また、年収アップやキャリアアップのチャンスも広がります。今はプログラマーとしての道を歩んでいますが、これからは少しずつ上流工程に関わる経験を積み、キャリアを広げていきたいと考えています。