インフラエンジニアとセキュリティエンジニアの違いは?仕事内容や必要スキルを解説

インフラエンジニアはWebサービスを問題なく動かす職種です。サーバーやネットワークなどの分野を担当し、システムを運用するうえで重要な役割を果たします。
一方セキュリティエンジニアはサイバー攻撃に対応するセキュリティ対策を担う職種です。
近年、ITシステムは複雑化しており、セキュリティエンジニアの需要が高まっています。
この記事を読んでいる方は、インフラエンジニアとセキュリティエンジニアのどちらに進むべきか、迷っているかもしれません。
ここでは、インフラエンジニアとセキュリティエンジニアの業務内容や役割の違いをよりとらえやすくするため、具体的な情報を提示します。
経験とキャリアを積むために、適切な職種を選択できるヒントになれば幸いです。
目次
インフラエンジニアとセキュリティエンジニアの違いは?

インフラエンジニアもセキュリティエンジニアも、システムをしっかり運用するには大事な職種です。
しかし二つの職種の違いが不明瞭で、どちらに進むべきか迷っている方もいるかもしれません。
ここでは、インフラエンジニアとセキュリティエンジニアの役割や業務内容、キャリアパスや年収などを解説します。
役割の違い
インフラエンジニアの役割は、ネットワーク設計やサーバー設計など、システム基盤の構築や運用です。
一方セキュリティエンジニアは、セキュリティシステムの導入やインシデント対応など、システムセキュリティの確保を担います。
インフラエンジニアはシステムの構造を支え、セキュリティエンジニアはシステムを守る役割です。
業務対象の違い
インフラエンジニアはシステムの設計や運用を行うことにより、システムそのものが安定して稼働するように働きかけます。
セキュリティエンジニアはシステムのセキュリティ能力を向上させるだけでなく、外部からの攻撃に対応できるようにセキュリティ対策を徹底します。
年収の違い
インフラエンジニアの平均年収は7,500,000円程度、セキュリティエンジニアの平均年収は6,000,000円程度です。
年収は高い傾向にありますが、エンジニアのスキルや保有資格、所属する企業によっても左右されます。
キャリアパスの違い

インフラエンジニアのキャリアパスは、プロジェクトマネージャーやITアーキテクト、フリーランスエンジニアなどがあります。
プロジェクトマネージャーはプロジェクト全体を率いる立場で、ITアーキテクトはインフラ全体の設計や構造を計画する技術職です。
どちらもインフラエンジニアの高位職種となるため、収入アップが見込めます。
フリーランスエンジニアは個人で仕事を受けるため収入に差はありますが、経験とキャリアを積んでいきたい方に向いています。
セキュリティエンジニアのキャリアパスは、セキュリティコンサルタントやCSOなどです。
セキュリティコンサルタントは、企業のセキュリティ対策に関してさまざまな施策の提案と実行を行います。
CSOは経営に近いポジションで経営と情報セキュリティを総括し、コストやリスクを踏まえて検討から実行まで担当します。
インフラエンジニアの仕事内容

インフラエンジニアはシステムの基盤を担う重要な職種です。しかし今後のキャリアアップや仕事内容に不安を抱えている方はいるでしょう。
仕事内容を具体的に理解することで、先々のキャリアについて検討する必要があるかもしれません。
ここでは、インフラエンジニアにはどのようなスキルや経験が求められるか、仕事内容やキャリアパスも提示して説明します。
サーバーやネットワークの設計
インフラエンジニアは、サービスを運営するために、どのようなインフラを作るか検討します。
ネットワークなどを設計する作業は、予算に応じた規模で行い、サービスを支障なく運用していくことが重要です。
具体的にはデータモデルやセキュリティ、アーキテクチャ設計など多岐にわたります。技術的な専門知識が求められる工程です。
サーバーやネットワークの構築

設計書を作成した後は、その内容に沿ってインフラ環境を構築します。
具体的に実施するのは、機器の搬入や組み立て、ソフトウェアのインストールや設定などです。
近年クラウド環境が普及するに伴い、インフラエンジニアにもプログラミングスキルが求められています。
また、設計の際は不正アクセスを防ぐためのシステムの構築など、セキュリティ対策も重要です。
サーバーやネットワークの保守や運用
構築後は正常に運用できるよう、稼働状況を継続的に監視します。
必要に応じてソフトウェアのアップデートや改修を行うこと、障害や不具合を未然に防ぐために管理体制を整えておくことも大切です。
作業の工程で重要視されるのが、プロジェクトマネジメントスキルです。設計から運用まで、業務を進めるうえで役立ちます。
高還元SESであるテクニケーションでは、エンジニアへの還元率を高く設定し、自由に案件を選べる案件選択制や、キャリアアップのためにリーダーを担える仕組みが充実しています。
それぞれの将来像に合わせて、着実にスキルアップすることができるでしょう。
さらに、チーム制を活かして、ベテランエンジニアからのサポートを受けながらスキルを伸ばすことも可能です。
エンジニアとして多くの経験やキャリアを目指している方は、ぜひ一度カジュアル面談にご参加ください。あなたの目標実現をお手伝いします。
セキュリティエンジニアの仕事内容

セキュリティエンジニアはシステムを守る立場にあり、やりがいのある職種といえます。
セキュリティエンジニアとして働くことに興味があっても、具体的にどのような業務が含まれているのかわからない方もいるでしょう。
ここでは、セキュリティエンジニアとしての業務内容を解説しながら、求められるスキルを紹介します。
セキュリティシステムの企画や提案
セキュリティエンジニアは、まず現状の弱点や対策をまとめて、セキュリティ部分のシステムの企画を行います。
セキュリティの課題やリスクを正確に把握して、適切な対策を提案することが重要です。
また、個人情報保護法への対応としてプライバシーマークの取得やISMSの構築を支援します。
ISMSの認証が行われれば、情報セキュリティのリスク軽減や内部の情報漏洩対策に対し、評価されたと判断できます。
このような作業には高い提案力とスキルが求められ、プロジェクトごとに対応できるように、幅広い知識が必要です。
セキュリティシステムの設計

セキュリティエンジニアは、プログラミング知識を活かしてサイバー攻撃に備えたプログラミングを設計し、しっかりとしたシステムを構築します。
近年はクラウドサービスの利用が増加しているため、クラウド環境のセキュリティ構築も重要です。
新たにシステムを構築するため、使用するハードウェアやアプリケーション、実装後の運用まで考慮する必要があります。
クライアントの要望を中心にシステムを構築して、直接運営とクラウドどちらにも対応できるように、スキルや考え方の柔軟性が大切です。
セキュリティシステムの実装
セキュリティシステムのサーバーやOS、ネットワーク機器など、さまざまなシステムを不安なく活用できるシステムを実装します。
この際、リスクを軽減するセキュリティプログラミングの知識が必要となる場合もあります。
それぞれのシステムで使われるプログラミング言語は異なるため、頻繁に使用されるPHPやJavaScriptなども知識とスキルを身につけましょう。
セキュリティシステムの脆弱性診断

脆弱性診断とは、セキュリティの現状を確認してサイバー攻撃などを未然に防ぐための診断です。
脆弱性を洗い出して対応策をまとめて要件定義書を提出し、セキュリティ製品やシステムの提案を行います。
もしシステム上に脆弱性が発見された場合、その脆弱性を補強できる対策を考えることも必要です。
セキュリティシステムの保守や運用
セキュリティシステムを運用しているときは、常に新しいセキュリティ情報を入手し、必要に応じてOSやアプリケーションなどのアップデートを行います。
運用している間は不正アクセスなどのインシデントに対応しておくことで、障害が発生した場合でも、被害を抑えることができます。
また、内部からの不正やシステム障害にも対応するため、定期的なセキュリティ体制のチェックやリサーチを行うことが大切です。
事故が起きた場合は迅速に対応し、未然に防げたときも調査や対策を行います。
インフラエンジニアの必要スキル

インフラエンジニアには、サーバー設計やネットワーク管理、プログラミングに関する知識が必要です。
知識に関しては、OSやネットワークの知識、インフラを動かすハードウェアの知識が挙げられます。
近年ではクラウドサーバーの運用案件が増加しており、クラウドサーバーの知識やスキルが求められるようになりました。
また、システム開発への知見が必要とされており、インフラ構築や整備を行うためのプログラミングスキルも重要視されています。
クライアントの要望を満たすインフラを提案できる、ヒアリングスキルや提案スキルといったヒューマンスキルも大切です。
運用にあたって障害管理やクライアントへの報告、チームのマネジメントをスムーズに実施できる、プロジェクトマネジメントスキルも必要とされます。
これらのスキルを磨くためには、必要なスキルを知るためのスキルマップの作成、トレーニングサービスやプログラミングスクールの利用が挙げられます。
セキュリティエンジニアの必要スキル

セキュリティエンジニアには、セキュリティ対策やセキュリティマネジメント、ネットワークやシステムに関する知識が必要です。
また、セキュリティのリスク管理や脆弱性診断などを行えるスキル、問題解決にいたる論理的思考も求められます。
セキュリティを運用するにあたって、サイバーセキュリティの施策や個人情報の活用法を知るため、法律の学習も欠かせません。
スケジュール管理や成果物の品質管理などのマネジメントスキルや、情報をまとめて解決する情報処理能力も必要です。
もしキャリアチェンジするときは、エンジニアとしてしっかり経験を積みましょう。
大学や専門学校レベルの学習が必要とされており、情報処理安全確保支援士資格やCCNAなどの資格を取るのも一つの方法です。
スキルや関連する資格を得たり経験を積んだりすることは、セキュリティエンジニアのキャリアアップのためには必要な過程です。
エンジニアが技術を提供した際に、単価に対して高い還元率を得られるのが高還元SESです。
報酬に関しても、キャリアやスキルを積める仕組みに関しても、満足感を高めながら納得感を持って業務にあたることができます。
テクニケーションでは、案件選択制により自分の得意領域や興味のある分野に特化した案件を自由に選ぶことが可能です。さらに、単価給与連動制を採用しているため、担当するプロジェクトの単価に応じて納得のいく報酬が得られる仕組みになっています。
また、会社間の単価をエンジニアに開示しているため、自分の市場価値を把握しながらキャリアを築くことができ、やりがいを感じながら成長を実感できます。
キャリアの次のステージを目指すなら、ぜひテクニケーションのカジュアル面談でご相談ください。
インフラエンジニアやセキュリティエンジニアに向いている方

インフラエンジニアやセキュリティエンジニアの業務や違いなどについて説明してきました。
しかし、自分にはどちらが向いているのか、判断に迷う方も多いでしょう。
ここでは、インフラエンジニアやセキュリティエンジニアに向いている方の特徴を紹介します。自分の適性を分析する際に、手助けになれば幸いです。
インフラエンジニアに向いている方
インフラエンジニアに向いている方は、以下のとおりです。
- 自発的に取り組める
- 細かい作業や機械が得意
- 冷静で論理的
当事者意識を持ってクライアントの立場で考え、目的意識と責任感を強く持てる方はインフラエンジニアに向いています。
業務改善や品質向上のために自発的に動くことが重要です。
クライアントの要望を聞きつつ、さらに細かい希望を引き出すコミュニケーション能力も必要です。
チームで業務を行う際にも、他職種と円滑にコミュニケーションをとれれば、スムーズにプロジェクトを進行することができます。
インフラエンジニアは、サーバー機器やネットワーク機器などハードウェアを取り扱うことがよくあるため、機械を使い慣れている方も向いています。
また、事前にトラブルに対する対策を考えたり、想定外の事例に的確に対応できたりする能力も重要です。
落ち着いて状況を把握し、論理的な解決策を提示できるインフラエンジニアが求められています。
セキュリティエンジニアに向いている方

セキュリティエンジニアに向いている方は、以下のとおりです。
- 責任感が強い
- 問題解決能力がある
- 忍耐力がある
- 向上心がある
セキュリティエンジニアが扱うのは、企業の機密事項です。
企業の信頼を重視し、機密事項を徹底的に保護するという責任感をもって取り組める方、自身のスキルを悪用しないという強い意識を持てる方が向いています。
また、複雑な問題を分析して論理的に考え、適切に問題解決に導ける方もセキュリティエンジニアに向いているといえるでしょう。
セキュリティシステムを組み立てる場合には、提案から実装やテストまで長い時間を費やすため、根気強く取り組む忍耐力が大切です。
そしてセキュリティへの攻撃手段は常に変化するため、エンジニアも貪欲に新しい技術や知識を身につけなくてはいけません。
現状維持で満足せず、向上心をもって業務に従事できる方も、向いているといえます。
さらに、セキュリティエンジニアはほかの職員や関係者と協力していく能力や、わかりやすく説明する能力が求められます。
チームワークを大切にし、円滑にコミュニケーションをとって業務に取り組むことも重要です。
インフラエンジニアやセキュリティエンジニアとして働きたいなら

インフラエンジニアはシステムの基盤を構築する業種であり、セキュリティエンジニアはシステムを守る役割を担います。
それぞれ必要とされるスキルがあり、経験を積むことでより質の高い業務の実施や収入アップ、キャリアアップが可能です。
高還元SESであるテクニケーションでは、会社間の案件単価に応じて報酬がアップする単価給与連動制や、キャリアアップが図れる案件選択制を導入しています。
スキルアップを目指せる資格取得支援制度やリーダー職を目指せる仕組みもあり、一人ひとり経験やスキルを向上させつつ将来のキャリアパスの実現が可能です。
インフラエンジニアやセキュリティエンジニアのような専門職の知識やスキルを高めることを後押しし、キャリアアップにつなげます。
現状より業務を充実させたい方は、ぜひテクニケーションのカジュアル面談でご相談ください。ベストの方向性を一緒に見つけましょう。