Go言語の将来性|メリットやデメリット、スキルアップのための資格も解説

「Go言語って最近よく聞くけど、将来性はどうなの?」「Go言語を学ぶメリットやデメリット、どのようなスキルアップができるのか知りたい」と気になる方も少なくないでしょう。
実は、Go言語はクラウドネイティブ技術の発展とともに需要が高まっており、将来性も高い言語として注目されています。シンプルな構文や高速処理といった特徴が注目されている理由です。
この記事では、Go言語の将来性や具体的なメリットやデメリット、さらにスキルアップに役立つ資格について詳しく解説します。
Go言語を活かしたキャリア構築を考えている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
Go言語とは

Go言語(Golang)は、Googleによって開発されたプログラミング言語です。
シンプルさと効率性を追求しており、SESエンジニアの方も名前を聞いたことがあるかもしれません。
Go言語の特徴は、静的型付けでのエラー早期発見やゴルーチンという軽量スレッドによる簡単な並行処理です。メモリ管理が自動で行われたり、コンパイル言語なので処理が高速であったりする点も魅力といえます。
簡潔なコードは学習しやすく、チーム開発にも向いています。
Go言語を使ってできること

Go言語でできることは主に以下の3つです。
- Webサーバーの構築
- モバイルアプリケーションの開発
- CLI(コマンドラインインターフェース)で動作するツールの作成
Go言語では専用ソフトなしで開発したり、異なるOSで動くコードを容易に生成できたりします。
またGo Mobileでモバイルアプリ開発も可能です。以下では、Go言語を使ってできることを詳しく解説します。
Webサーバーの構築
Go言語はWebサーバー構築をするならおすすめの言語です。Webサーバーソフトなしで実装でき、環境構築の手間を減らしたりリソースを有効活用したりできます。
クロスコンパイルも魅力で、開発OSと異なる実行ファイルを容易に生成可能です。デプロイ作業が格段にスムーズになり、SESエンジニアの負担も軽減できるでしょう。
実装後の微調整も柔軟で、小規模からYouTubeのような大規模システムまで対応できます。サーバーサイドで高性能が求められる場合、Go言語は真価を発揮するでしょう。
モバイルアプリケーションの開発
Go言語はマルチプラットフォームに対応しモバイルアプリケーション開発が可能です。iOSやAndroidなど多様なOSで動くアプリにも対応できます。
Go mobileやGo Cloudなどの公開ツールが、スマートフォンアプリ開発を容易にしています。SESエンジニアにとって、クロスプラットフォーム開発スキルは自身の市場価値を高めるでしょう。
メルカリやクックパッドはGo言語製アプリを使用していることからその利便性がわかります。今後もモバイル分野での活用がさらに期待され、学習すれば案件の幅が広がるでしょう。
CLI(コマンドラインインターフェース)で動作するツールの作成

CLIはコマンド入力で操作するインターフェースで、業務効率化を実現しています。Go言語はこのCLIツール開発に適しており、マルチプラットフォーム対応も強みです。
WindowsやMac、Linuxなど異なる環境で動作するツールを効率的に開発したり、配布したりできます。SESエンジニアにとっては顧客環境にあわせたツール提供が可能になり、付加価値の高いサービスを提供できるでしょう。
シンプルな構文と高速な処理は、開発スピードの向上にもつながります。自作ツールで日々の作業を自動化したりチームの生産性を高めたりする場面でも役立ちます。
Go言語の将来性

Go言語はクラウドネイティブ技術やマイクロサービス開発での需要が増加しています。KubernetesやDockerといった主要な基盤技術がGo言語で開発されており、その将来性は高いといえるでしょう。
これらのツールが普及するにつれて、Go言語を扱えるエンジニアの価値も高まります。
サーバーサイドのパフォーマンス改善を目的として既存システムをGo言語で書き換える動きも活発です。SESエンジニアとしてこのような先端技術領域の案件に関わるチャンスが増えるかもしれません。Go言語のスキルは、今後のキャリアを考えるうえで大きな武器となるでしょう。
Go言語を学びながら、SES業界で確かなスキルアップを目指すなら、自身の能力や将来のキャリアプランにあった案件に巡り合える企業を選ぶことが重要です。
しかし、希望する案件に携われない、スキルアップの機会が少ないといった課題を感じる方もいるかもしれません。成長の機会を得るには、企業がエンジニアの適性や意欲を正しく見極め、適切な環境を提供できるかが大切です。
私たちテクニケーションでは、エンジニア一人ひとりのスキルやキャリアビジョンを尊重し、幅広い案件を用意しています。案件選択制により、自分の成長に適したプロジェクトを選べるため、無理なくスキルアップを図ることが可能です。
また、資格取得支援制度やベテランエンジニアからのチームサポートを通じて、技術力の向上だけでなくキャリア形成も強力にバックアップしています。
Go言語を武器にしたい方、次世代のクラウドインフラ技術に携わりたい方は、まずはカジュアル面談であなたの希望やスキルについてお聞かせください。私たちテクニケーションがあなたの成長を全力でサポートします。
Go言語を学ぶメリット

Go言語を学ぶメリットは多岐に渡ります。主なメリットは以下のとおりです。
- コードがシンプル
- 処理速度が速い
- 並行処理や並列処理が可能
- メモリ不足による障害が起きにくい
Go言語はコードがシンプルで、誰が書いても読みやすいコードになりやすいです。これにより、チーム開発や保守が容易になったり、初心者でも習得しやすかったりします。
また、並行処理や並列処理が得意で、複数の処理を同時に効率よく実行可能です。メモリ不足による障害が起きにくい設計で、安定したシステム運用ができます。
以下では、それぞれのメリットについて解説します。
コードがシンプル
Go言語の大きなメリットの一つはコードがシンプルである点です。無駄な機能が削ぎ落とされ、文法や書き方が厳密に定められています。
これにより、開発者によるコードのばらつきが少なくなり誰が読んでも理解しやすいコードになりやすいです。結果として、複数人での開発がスムーズに進んだり、保守作業が効率化されたりします。
SESエンジニアにとっても、プロジェクトへの参加や引き継ぎが容易になるでしょう。初心者でも学習しやすく短期間で戦力になれる可能性もあります。
処理速度が速い
Go言語はコンパイラ言語でありその処理速度の速さが大きな特徴です。
コードを直接機械語に変換して実行するため、Javaのような仮想マシンを介しません。これによりインタプリタ言語やその他のコンパイラ言語と比較しても、実行速度で優位性があります。
大量のデータを扱ったりリアルタイム性が求められたりするシステムにおいて、この高速性は重要です。メモリ消費量も抑えられるため、リソースの限られた環境でも効率的に動作します。
並行処理や並列処理が可能

Go言語はgoroutineという軽量な仕組みにより、効率的な並行処理や並列処理が可能です。これは複数の処理を同時に実行することで、アプリケーションの高速化や軽量化を図る技術です。
特に、データを分割して複数のスレッドで同時に処理する並列処理は、CPUコアを効果的に活用します。PHPなどで書かれたWebサービスの処理速度改善のために、Go言語へリプレイスされるケースも少なくありません。
大量のアクセスを捌いたり複雑な計算を高速に行ったりするシステム開発において、この能力は不可欠です。SESエンジニアがこのスキルを習得すれば、より高度な案件に対応できるようになるでしょう。
メモリ不足による障害が起きにくい
Go言語は、メモリ不足による障害が起きにくいように設計されています。その理由の一つが、ガベージコレクション機能の搭載です。
これにより不要になったメモリを自動的に解放し、C言語などで発生しやすいメモリリーク(メモリの解放忘れ)を防ぎます。また、エラーを引き起こしやすいとされるポインタ演算の機能が制限されており、より安全性の高いメモリ操作が可能です。
これらの仕組みにより、長時間安定して稼働するシステムの構築に適しています。SESエンジニアでこれらのスキルがあり、信頼性の高いシステムを提供できることは大きな強みとなるでしょう。
エンジニアとしてキャリアを飛躍させるためには、ご自身の経験やスキルセットを活かせるプロジェクトに参画できる企業選びが不可欠です。なぜなら、快適な環境での実務経験こそが、技術力の向上と市場価値を高めるルートだからです。
高還元SES企業である私たちテクニケーションでは、エンジニアそれぞれが望んだキャリアを作れるように、案件選択制を導入しています。
さらに、テクニケーションは経験豊富な先輩エンジニアや仲間とともに課題に取り組み、互いに技術や知識を共有し合えるチーム制です。ベテランエンジニアからのサポートを受けられるため、実践的なスキルを効率的に習得できる環境が整っています。
スキルアップを目指したいという方は、ぜひ一度テクニケーションのカジュアル面談でご相談ください。
Go言語を学ぶデメリット

Go言語の学習にはデメリットもあります。主なデメリットは以下のとおりです。
- 日本語の情報が少ない
- 扱えるエンジニアが少ないので継承が難しい
Go言語は新しい言語であるため、日本語の情報が少ないです。英語の公式ドキュメントや海外コミュニティを活用する必要が出てくるかもしれません。
また、オブジェクト指向プログラミングで一般的な継承の機能がありません。それぞれのデメリットについて詳しく解説します。
日本語の情報が少ない
Go言語を学ぶうえでのデメリットとして日本語の情報が少ない点が挙げられます。リリースからの歴史がほかの主要言語と比較して浅いため、日本語の書籍やチュートリアルなどの技術ブログなどが充実しているとはいえません。
学習初期には特に苦労する可能性があり、英語の公式ドキュメントや海外の技術情報を参照する必要が出てくるでしょう。日本語のコミュニティもまだ少ないため、疑問点を日本語で気軽に質問できる場が限られているかもしれません。
しかし、近年は日本語の情報も徐々に増えてきており、この状況は改善傾向にあります。Go言語を学んでいく過程で今後情報が増えてくる可能性は高いでしょう。
扱えるエンジニアが少ないので継承が難しい

Go言語にはJavaやC#といったオブジェクト指向言語で一般的な継承の機能がありません。これはコードの再利用性を重視する開発者にとってはデメリットと感じられるかもしれません。
継承の機能を使えば、既存のクラスの機能を引き継いで新しいクラスを効率的に作成できます。Go言語では、代わりにインターフェースや埋め込みといった機能でコードの共通化を図ります。
また、Go言語を扱えるエンジニアがまだ少ないという現状があります。そのため、プロジェクトメンバーのスキルセットによってはGo言語で書かれたコードの保守や引き継ぎがうまくいかない可能性もあるのがデメリットです。
Go言語にプラスしてスキルアップが狙える資格

Go言語のスキルを活かし、さらに市場価値を高めるためには関連資格の取得が有効です。
Go言語にプラスしてスキルアップが狙える資格は以下です。
- ITストラテジスト試験
- HTML5プロフェッショナル認定資格
- システムアーキテクト試験
例えばITストラテジスト試験はIT戦略立案の専門家を目指せます。
HTML5プロフェッショナル認定資格は、フロントエンドの知識を深堀できます。システムアーキテクト試験やUnity認定試験も、専門性を高めたり、キャリアの幅を広げたりするうえでおすすめの資格です。
それぞれの資格について詳しく解説します。
ITストラテジスト試験
ITストラテジスト試験は、情報処理技術者試験のなかでも難関とされる国家資格です。企業のIT戦略立案や業務改革を主導するスキルを認定する資格です。
Go言語での開発経験を活かし、より上流工程で活躍したいSESエンジニアにとって、この資格は大きな武器となるでしょう。
資格取得にはIT知識だけでなく、経営戦略に関する深い理解も求められます。ITストラテジスト試験は高度なITコンサルタントやCIO(最高情報責任者)を目指すのに有利な資格です。
学習を通じてGo言語で開発したシステムがビジネスにどう貢献できるか、より深く考える力が養われます。
HTML5プロフェッショナル認定資格
HTML5プロフェッショナル認定資格は、Web制作の標準技術であるHTML5やCSS3、JavaScriptの知識とスキルを認定する資格です。
Go言語はサーバーサイド開発に強みを持ちますが、フロントエンド技術との連携は不可欠です。
この資格を取得することで、Webアプリケーション全体の理解が深まります。レベル1では基礎知識、レベル2ではより実践的なスキルが問われます。
SESエンジニアとして、フルスタックな開発スキルをアピールしたい場合に有効です。Go言語でAPIを開発しフロントエンドと連携させるような案件で、よりスムーズなコミュニケーションや開発が可能になるでしょう。
システムアーキテクト試験

システムアーキテクト試験は、情報システムの設計や開発において主導的な役割を担う人材を認定する国家資格です。Go言語を用いたシステム開発においても、そのアーキテクチャ設計能力は重要です。
この試験では要件定義から設計やテスト、移行に至るまでのシステム開発全般の知識が問われます。資格を取得すれば、大規模で複雑なシステムの設計を任せられるだけの高い技術力と知識を持つことの証明になります。
SESエンジニアとして、より上流の設計フェーズからプロジェクトに関わりたいと考えるなら、挑戦する価値のある資格です。Go言語の特性を理解したうえで、適切なシステム構成を提案できるようになるでしょう。
Unity認定試験
Unity認定試験は、世界的にシェアの高いゲームエンジンUnityの技術力を認定する資格です。Go言語は直接的なゲーム開発ツールではありませんが、ゲームサーバーの開発や、ゲームに関連するツール開発などで活用されることがあります。
この資格を取得することで、ゲーム開発のワークフローやUnityの機能についての理解が深まるでしょう。
ゲーム業界でのキャリアを考えているSESエンジニアや、AR/VRといった新しい分野に挑戦したい方にとって、Go言語のスキルと組み合わせることで独自の強みを発揮することが可能です。
Unityの知識はGo言語で開発したバックエンドと連携するゲームクライアント側の仕組みを理解するのにも役立ちます。
Go言語のスキルを活かしたキャリアパスを考えているなら

Go言語のスキルは多様なキャリアパスを選択できる可能性があります。
例えば、Webサービスのバックエンド開発はもちろん、クラウドネイティブな環境での活躍も期待できます。またクラウドエンジニアやDevOpsエンジニアとして、Go言語で開発されたツールの運用や、インフラ構築に携わる道もあるでしょう。

私たちテクニケーションでは、このようなGo言語を活用できる案件を豊富にご用意しています。
「新しい技術を身につけたい」「大規模プロジェクトで実力を試したい」エンジニアなら誰しも抱くそんな想いを実現するためには、自身のスキルレベルやキャリアビジョンを深く理解し、適切な案件を選択することが大切です。
高還元SES企業のテクニケーションは、エンジニアのやってみたいという情熱を大切に考え、案件選択制を採用しています。
このシステムにより、参画するプロジェクトを自ら選ぶことが可能です。また、案件単価に応じて収入が決まるため、スキルアップや収入アップを目指すこともできます。
まずはカジュアル面談でキャリアについてお話ししませんか。私たちテクニケーションが、あなたのキャリアを全力でサポートいたします。