エンジニアの単価はどのくらい?職種別の相場や単価を決める要素・上げる方法を解説

エンジニアとして働くなかで、自分の単価について気になる方もいるでしょう。そのなかで、「果たして自分の単価は適正なのか」「相場はどれくらいなのか」などさまざまな疑問が湧いてくるでしょう。
エンジニアにとって、単価はキャリア形成に重要な要素であると同時に、自身のスキルや選択によって変えられる部分でもあります。
この記事では、エンジニアの単価の相場を説明すると同時に、単価を上げる方法を解説していきます。
単価アップしたいけど何をすればよいのかわからない、という方は参考にしてみてください。
目次
エンジニアの単価相場

エンジニアの単価相場は、経験年数・スキル・職種、さらにはプロジェクトの内容や需要と供給など、さまざまな要因によって大きく異なります。
まずは経験年数別に見てみましょう。
- 経験年数0~3年:月単価300,000円~450,000円。
- 経験年数4~7年:月単価450,000円~650,000円。
- 経験年数8年以上:月単価650,000円以上。1,000,000円を超えることもあります。
また、使用するプログラミング言語や技術分野によっても単価は異なります。例えば、汎用的なスキルを活かすJavaやPHPの案件は単価が安定していますが、AIやクラウド(AWS/GCP)、セキュリティ分野の案件は高単価になる傾向があります。
このように、エンジニアの単価は経験年数やスキルに加え、専門性や市場の需要と供給によっても大きく変動します。そのため、常にスキルアップを図ることが重要です。
エンジニアの職種別単価相場

エンジニアの単価相場は、職種によっても異なるとされています。エンジニアの職種は大きく以下の6つに分けられます。
- システムエンジニア
- DBエンジニア
- プロジェクトマネージャー
- ITアナリスト
- ITアーキテクト
- デベロッパー
それぞれの職種の単価相場について、以下で一つずつ見ていきましょう。
システムエンジニア
システムエンジニアは、システム運用全体を統括し、クライアントのニーズや課題をもとに仕様設計やシステム開発を行う役割を担います。
報酬は、案件内容・スキル・経験によって異なり、月額80万円〜200万円が一般的です。
システム全体の設計や運用を担当するため、業務の難易度が高く、プログラマーよりも報酬が高い傾向があります。特に、高いスキルを持つエンジニアは業務範囲が広がることで単価も上昇します。
案件の規模によっても報酬は異なり、小規模案件では60万円〜100万円、大規模案件では100万円〜160万円程度が目安です。
DBエンジニア
DBエンジニアは、業務システムや分析基盤、Webサービスなどでデータ活用を支える職業です。DBエンジニアの案件の単価は、300,000円〜1,500,000円の範囲となっています。
平均月収は、会社員の場合は500,000円前後といわれています。スキルや経験によっては、さらに高い収入を得ることも可能です。
プロジェクトマネージャー

プロジェクトマネージャーは、プロジェクトの企画・進行管理・スケジュール調整などを担当する重要な職種です。プロジェクト全体の責任者として、コンサルティングやシステム管理など幅広い業務を担います。
単価は5100,000円から1,950,000円と幅広く、平均は780,000円程度とされています。スキルや経験、プロジェクトの規模に応じて収入が大きく異なる点が特徴です。
ITアナリスト

ITアナリストの仕事は、企業のコンピューターシステムやネットワーク、アプリケーションなどを調査することです。ビジネスのニーズと、技術的なソリューションのギャップを埋める重要な役割を担っています。
ITアナリストの単価は、800,000円〜1,170,000円とされています。
ITアーキテクト
ITアーキテクトの仕事は、ITに対する知識や技術でもってビジネス上の問題を解決するシステムを設計し、その前後の戦略策定やプロジェクトの推進までの流れを担当することです。
ITアーキテクトの単価は、月に850,000円前後となっているようです。ITアーキテクトは豊富な技術的知識とビジネスへの知見を必要とされているため、ITエンジニアのなかでも単価は高く設定されています。
デベロッパー(プログラマー)

デベロッパー(プログラマー)は、コンピューターのプログラムを作成し、システムエンジニアが設計したシステムが正しく機能するようにプログラムを構築する職種です。システムの実現に欠かせない重要な役割を担っています。
デベロッパー(プログラマー)の単価は、プロジェクトの規模・地域・雇用形態、そしてIT業界内での需要と供給などの要因によって変動します。特に、現在のIT業界は人材不足が続いており、デベロッパー(プログラマー)の需要が高まっているため単価は上昇傾向にあります。
また、デベロッパー(プログラマー)の単価は使用言語によっても異なりますが、一般的には300,000円〜800,000円程度とされています。
エンジニアの単価を決める要素

エンジニアの単価を決める要素は大きく分けて5つ考えられます。
- 経験年数とスキル
- 国や地域
- 職種
- システムの種類
- 需要と供給のバランス
これらの要素が絡み合い、エンジニアの単価は決まっています。
経験年数やスキルは、単価を決める重要な要素です。新人(0~3年)、中級(4~7年)、ベテラン(8年以上)という基準があり、コーディングなどの基本スキルや上流工程、専門技術が評価されます。特にAIやクラウド、セキュリティなどの分野は高単価です。また、使用言語によっても単価が異なり、JavaやPHPは安定、AI/MLなどは高めの傾向があります。
地域差も影響があり、日本国内では関東・関西・中部地方の単価が高い傾向にあります。職種やシステムの種類も単価を左右する要因です。簡易システムは低単価、Webシステムは多様な技術が必要なため上昇傾向にあり、業務システムは専門知識が必要なため高単価です。
最後に、需要と供給のバランスも大きな影響を与えます。日本ではエンジニアの需要が高まっており、単価は上昇傾向にあります。このように、さまざまな要素が絡み合って単価が決定されています。
エンジニアの単価を上げる方法

エンジニアの単価を上げる方法として、以下の4つが挙げられます。
- 難易度の高い案件の経験を積む
- スキル・マネジメント力を身に付ける
- 転職する
- 資格を取得する
どの方法も、単価を上げるために効果的な手段といえます。それぞれがどのようにキャリアアップや市場価値の向上につながるのか、詳しく見ていきましょう。
難易度の高い案件の経験を積む
エンジニアの単価を決める要素に、経験やスキルがあります。エンジニアの単価を上げるためには、高単価の案件を獲得していくことが重要です。自身のスキルアップを図って高単価な案件を目指していくには、難易度の高い案件の経験を積んでいくことが大切であるといえるでしょう。
スキル・マネジメント力を身に付ける
高単価の案件をこなすにはスキルが必要です。エンジニアのスキルが高いと、スキルに合わせて単価が上がる傾向にあるためです。複数の言語を操れたり、特定の分野に深い知見を持っていたりすると重宝される人材になることができ、単価も上がります。
また、組織を管理する立場のマネジメント能力も重要視されています。IT業界では、プロジェクトマネージャーの不足が指摘されているため、マネジメント力のある人材は需要が高いです。したがって、マネジメント力を身に付けることは単価を上げることにつながります。
転職する

エンジニアの単価は、企業の規模によっても左右されます。大手企業や外資系企業では中小企業に比べ、3割~8割程単価が高いといわれています。しかし、エンジニアへの還元は少ない傾向にあるでしょう。
一方で、技術力の高いエンジニアが多いSES企業は単価が高く、エンジニアへの還元率も高い傾向にあります。そのため、自身のスキルや能力を正しく評価してくれる会社に転職することで、単価を上げることができます。
資格を取得する
資格は自身の専門知識やスキル保有を証明することができる武器になります。高難易度の国家資格である応用情報技術者試験やシステムアーキテクト試験、上級職のスキルをアピールできるプロジェクトマネージャー試験などの資格を取ることで、高単価案件を獲得するエンジニアを目指すことができます。
「マネジメント経験を積みたい」「資格を取得してキャリアアップを目指したい」という方は、テクニケーションのカジュアル面談をおすすめします。
私たちテクニケーションでは、チーム制を採用しており、メンバーとして携わった後に各案件のリーダーを狙うことも可能です。また、資格取得支援制度も採用しており、受験費用や参考書代も負担します。さらに、単価の高い案件を受注するだけでなく、結果に応じてエンジニアへの高還元を実現しています。
「市場価値に見合った収入がほしい」「スキルアップを諦めたくない」という方は、ぜひ一度テクニケーションのカジュアル面談で、お気軽にご相談ください。
単価を上げやすい企業の特徴

単価を上げやすい企業は、自社開発企業よりも報酬還元率の高いSES企業に多いとされています。
キャリアアップにSES企業を選ぶというのも、候補の一つに挙げられています。そのようななかで、単価を上げやすい企業の傾向が気になるという方もいるのではないでしょうか。
単価を上げやすい企業の特徴として以下の3つが挙げられます。
- 報酬の還元率が高い
- 単価が開示されていて案件を選択できる
- チーム制を導入している
これらについて、一つずつ掘り下げていきましょう。
報酬の還元率が高い
報酬の還元率が高ければ、エンジニアの手元に入ってくる給与も高いです。いくら案件単価が高くても、還元率が高くなければエンジニアの取り分は下がってしまいます。
SESの還元率は、40%~80%と大きな幅がありますが、平均は50%~60%程とされています。そのようなかでも、高還元と呼ばれるSES企業では80%以上のところもあります。
還元率すなわち本人の売り上げに対する給与の割合を明示化されることで、働くエンジニア側にとっても納得感があるでしょう。
会社間の単価が開示されていて案件を選択できる
SES企業には、エンジニアの単価や還元率を教える義務はありません。しかし、近年は単価や還元率を開示する高還元SES企業も増えています。会社間の単価が開示されていることで、仕事の透明度が増すでしょう。
また、案件を選ぶことができる案件選択制が採用されている企業では、エンジニア一人ひとりのキャリアビジョンやスキルに合わせて仕事をすることが可能です。
チーム制を導入している
チーム制のメリットは、個々のエンジニアとしてのみならず、チーム全体としてパフォーマンスを発揮できるところにあります。そのため、一人では受注できないような大きなプロジェクトに携わることができます。
また、チームで仕事を行うことで、メンバーはリーダーによるサポートを受けることもできるでしょう。
「報酬の還元率が高い」「会社間単価が開示されていて案件を選択できる」「チーム制を導入している」という3つの要素をすべて備えているのが、株式会社テクニケーションです。
私たちテクニケーションは、実力に見合った報酬をエンジニアに還元する高還元SES企業です。自分に合った案件を選べるため、スキルやキャリアを踏まえて成長することができます。また、チーム制によってサポート体制があるため、キャリアを諦めさせない仕組みを採用しています。
「自分の将来性が不安」「実力を評価してほしい」という方は、まずはテクニケーションのカジュアル面談で、お気軽にご相談ください。
所属企業との単価交渉のポイント

所属企業では、必要な事前準備や交渉に適した時期を把握することで、単価を上げることができます。
まずは、自分がこれまで関わった案件の内容やスキルなどを、自分でまとめてみることから始めましょう。単価交渉では素行や姿勢も影響するため、自分の行いを振り返ることも重要です。
また、単価交渉が成立しやすいタイミングというのもあります。それは、新しいプロジェクトの更新時や自身の役割が変わるときです。適切なタイミングで交渉することで、単価を上げられる確率がアップします。
交渉の流れとしては以下のとおりです。
- 自身のスキルや業務実績などがわかる資料の準備
- 目標を明確にする
- 営業担当や上司に面談設定を依頼
- 交渉の趣味レーション
面談では、会社の事情を理解することや、自分ばかりではなく会社側にもメリットのある提案をすることも重要です。
相場を把握してエンジニアの単価アップを目指そう

エンジニアの単価は、職種や使用できるプログラミング言語など、さまざまな要因によって決められています。そのなかで、経験を積んだりスキルを身に付けたりすることで単価アップにつなげることができます。
また、職場や環境が合っていなければ十分にスキルを発揮できないだけでなく、成長の機会を逃してしまうことにもつながります。そのため、働く環境を選ぶ際は自分が成長できるかどうか、キャリア目標を達成するためのステップになるかを見極めることが重要です。
「単価アップを狙いたい」「スキルや経験に合わせて給与を高くしたい」「キャリアアップを実現したい」という方は、テクニケーションのカジュアル面談で、悩みを相談してみるのがおすすめです。
高還元SES企業であるテクニケーションには、以下の特徴があります。
- 単価給与連動性によってエンジニアが貢献した分だけ報酬を得られる。
- 案件選択制によって自分にあった案件を選べる。
- チーム制でベテランとともに仕事をすることで若手もスキルを磨ける。
- 会社間単価が開示されているため透明性がある。
私たちテクニケーションは、単価やキャリアを重視したい方に向けてカジュアル面談を行っています。自身のキャリアや単価アップに悩んでいる方はお気軽にご相談ください。