ITエンジニアは将来性がない?需要が見込める職種や仕事を失わないための対策を解説

ITエンジニアとして、この先も働き続けられるのか、不安を抱く方は少なくありません。
近年では生成AIや自動化技術が進化しており「自分の仕事が奪われるのではないか」と感じている方もいるでしょう。
結論から述べると、ITエンジニアという職業には十分な将来性があります。ただし、社会や技術の変化に柔軟に対応し、必要なスキルを身に付けていくことが必要です。
この記事では、ITエンジニアの将来性や今後も活躍するために意識すべき職種、スキルや仕事を失わないための対策、将来を見据えたキャリアの考え方を紹介します。
前向きな一歩を踏み出すための参考にしてみてください。
目次
ITエンジニアは将来性がない?

ITエンジニアは将来性がないと語られることがありますが、それは誤解です。AIや自動化技術の進化により、定型的な作業やルーティン業務を機械を用いて効率化する企業は増加傾向にあります。
しかし、AIや自動化でエンジニア全体の需要が減少しているわけではありません。
経済産業省の調査によると、IT人材は今後も数十万人単位で不足する見込みとされています。特に、クラウドインフラや情報セキュリティ、AI分野の人材は深刻な不足状態にあり、需要は拡大傾向にあります。
また、政府が掲げるデジタル田園都市国家構想や企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進など、ITを活用した社会基盤の整備も進行中です。
それに伴い、ITエンジニアへの期待はさらに高まっています。さらに、システムの設計や要件定義といった上流工程は、現時点では人間の判断が欠かせない領域です。
業務全体を把握し、関係者と協力しながらプロジェクトを進行する能力は、単なる技術だけではなく、ヒューマンスキルも含まれています。
このような総合的な能力を持つ人材は、将来的にも必要とされ続けるでしょう。
ITエンジニアにとって重要なのは、技術を学び続ける姿勢と、社会や業界の変化をとらえる感度です。
一部の仕事が機械に代替されても、価値ある人材として活躍の場を広げていくことは十分に可能です。
将来性がないのではなく、求められる姿が変化しているだけともいえます。
ITエンジニアがAIに仕事を奪われる可能性

AIの進化により「エンジニアの仕事がなくなるのではないか」と不安を感じている方もいるかもしれません。
実際にAIがコードを書いたり、単純な作業をこなしたりする場面が増えてきました。そのため、同じ作業をくり返す業務は、少しずつ自動化が進んでいます。
ただし、すべての仕事がAIに置き換わるわけではありません。コミュニケーション能力や、新しい技術を活かして価値を生む力など、人間にしかできない仕事も存在します。
また、プロジェクトの進め方を考えて、全体の流れを整える役割も大切です。こうした仕事は、人間の判断や気配りが必要になるため、今後も人間が担うことが増えるでしょう。
急なトラブルへの対応や関係者とのやり取りも、人間ならではの柔軟さが求められます。状況に応じた判断をしたり、相手の意図をくみ取ったりすることは、現時点のAIには難しいでしょう
さらに、システム全体の方針を決めたり、チーム内の意見をまとめたりといった仕事もあります。こうした場面では、技術力だけでなく、人間との関係を築く力が求められます。
これらの能力は、すぐにAIが真似できるものではありません。
これからは、AIと役割を分けて働く時代になります。AIが得意な作業は任せて、自分は創造的な仕事や、調整役としての働き方を目指すことが大切です。
AIの技術が広がることで、エンジニアの仕事は変わっていくでしょう。しかしなくなるということではありません。
変化に対応して自分の働き方を見直せば、将来も必要とされる存在でいられるのです。
将来的に需要が見込めるITエンジニアの職種

ITエンジニアのなかでも、将来的に安定して求められる職種があります。以下、今後もニーズが見込まれる6つの職種を紹介します。
- AIエンジニア(AIモデルの設計・構築・運用など)
- クラウドエンジニア(クラウド環境の設計・構築・最適化など)
- セキュリティエンジニア(情報漏洩対策やセキュリティポリシー設計など)
- IoTエンジニア(ハードとソフトの連携、リアルタイム制御の設計など)
- Webエンジニア(要件定義からUX設計、実装・運用に至るまで)
- 社内SE(業務フロー分析からシステム導入・改善提案など)
これらの分野は技術の進化に支えられながら、社会の変化にも深く関わっています。
また、AIに代替されにくいエンジニアを考えるうえでは、どんな工程に関わるかも重要な視点です。たとえば要件定義や設計といった上流工程、複雑な意思決定や顧客との調整を伴う業務は、AIでは対応が難しく人間ならではの判断力や経験が求められます。
こうした観点も踏まえながら、自分の適性や興味に合った分野を選ぶことで、将来を見据えたキャリア作りがしやすくなります。
AIエンジニア
AIエンジニアは、機械学習や深層学習などの技術を活用し、AIの開発に取り組む職種です。近年は業界を問わずAIの導入が進んでおり、この分野の人材は引き続き求められると考えられます。
特にデータ分析や予測モデルの開発に関心がある方に向いている分野です。
クラウドエンジニア
クラウドエンジニアは、AWSやAzureといったクラウドサービスを活用して、システムの構築や運用を担当します。多くの企業がクラウド環境へ移行する中で、構成の設計や管理の役割がより重要になっています。
そのため、幅広い知識を持って取り組めば長く必要とされる仕事です。
セキュリティエンジニア

セキュリティエンジニアは、ネットワークやシステムをハッカーの攻撃や情報漏洩から守る仕事です。トラブルが起きる前にリスクを見つけて対策をとる役割もあり、企業にとって欠かせない存在です。
機密情報を取り扱うこともあるため、落ち着いて状況を判断する力が求められます。
IoTエンジニア
IoTエンジニアは、センサーやデバイスをインターネットにつなげる技術を扱います。製造業や物流、小売などのリアルな現場をデジタル化する動きのなかで、ニーズが高まり続けています。
実際に現場に向かうこともあるため、リアルとデジタルをつなぐ役割を担いたい方におすすめです。
Webエンジニア
Webエンジニアは、Webアプリやシステムの開発を行う職種です。身近なサービスに関わることも多く、使いやすさや見やすさを考えて作る力が求められます。
クライアントとのやり取りが多く、利用者の目線で考えることが得意な方に向いています。
社内SE

社内SEは、企業内で使うITシステムの管理やサポートを担い、業務がスムーズに進むよう支える役割の仕事です。相談や問い合わせに対応することも多く、人との関わりが好きな方に向いています。
社内から信頼されるやりがいのある仕事です。
ITエンジニアが仕事を失わないための対策

IT業界は技術の変化が早く、油断しているとあっという間にスキルが古くなります。
ここでは、仕事を失わないために意識しておきたい4つの対策を紹介します。
- 上流工程をこなせるようになる
- 需要があるプログラミング言語を学ぶ
- 常に新しいITの知識を学び続ける
- 将来的に需要が見込める職種へのキャリアチェンジを視野に入れる
「今のままで大丈夫だろうかと」と不安を感じながらも、何から始めればよいのか分からないという方もいるかもしれません。
将来も必要とされるエンジニアであり続けるためには、早い段階から意識して行動することが大切です。
上流工程をこなせるようになる
要件定義や設計といった上流工程は、クライアントとの話し合いを重ねながら進める仕事です。この工程では、状況に応じた判断や細やかな気配りが求められます。エンジニアの対応力が発揮される場面であり、AIでは補いきれない部分です。
こうした経験を積むことで、今後のキャリアにも広がりが出てきます。
需要があるプログラミング言語を学ぶ
エンジニアが求められる言語は時代とともに移り変わるため、流行廃りを意識してプログラミング言語を学ぶことが大切です。最近では、PythonやGoといった分野別に強みを持つ言語が注目されています。
これらはAI開発やクラウド環境に対応しやすく、選択肢を増やすうえでも価値のあるスキルです。新しい言語にふれることで、自分の可能性が広がっていきます。
常に新しいITの知識を学び続ける

エンジニアにとって、学び続ける姿勢はとても大切です。クラウドやセキュリティ、AIなど、次々に新しい技術が生まれています。
定期的な学習習慣を取り入れることで、環境の変化にも柔軟に対応できるようになります。日々の積み重ねが、将来の選択肢を広げるでしょう。
将来的に需要が見込める職種へのキャリアチェンジを視野に入れる
今の仕事に手ごたえを感じていても、これからの変化に備えて動くことは大切です。情報収集や学び直しを始めるだけでも、新しい道が開けてきます。
キャリアの幅を広げておくことで、予想外の変化にも落ち着いて対応できます。将来に向けて、自分らしい選択ができる準備を進めていきましょう。
テクニケーションは、エンジニア一人ひとりのスキルチェンジやキャリアアップができる環境を整えている高還元SES企業です。
自身で案件を自由に選択できる案件選択制を採用しています。将来挑戦したい分野や得意分野に専念できることから、やりがいを持って業務に取り組むことができます。また、エンジニアとしての成長や満足感を得られやすいです。
テクニケーションではチーム制も採用しており、チーム全体としてプロジェクトを遂行できます。プロジェクトの進捗状況の共有はもちろん、課題も共有できるため、万が一の際にもチームで迅速に対応できます。
チーム内にはベテランのエンジニアがいるので、直接サポートやフォローしてもらえることから、実務を行いながら経験を積むことが可能です。
成長できる環境に身を置きたい方やこれから先の不安をクリアにしたい方は、ぜひテクニケーションのカジュアル面談で心に閉まっていることをお聞かせください。
将来的に活躍できるITエンジニアに必要なスキル

今後も長く活躍できるITエンジニアを目指すためには、特定の技術だけでなく、思考力やチームメンバーとの関係性も大切です。
技術の習得に加えて、仕事を進めるうえで役立つ基本的なスキルも身につけておくことで、より多くの現場で求められる存在になれるでしょう。
まず大切なのは、物事を順序立てて考える力です。複雑なシステムを理解したり、原因を見つけて解決したりする場面では、論理的に考える力が役立ちます。
この力は、プログラミングや設計の場面だけでなく、クライアントとの打ち合わせでも発揮されます。
次に、チームの連携や調整を担う力です。プロジェクトは一人で進めるものではなく、関係者と協力しながら作り上げていくものです。
相手の立場を考えたり、わかりやすく説明したりすることで、仕事がスムーズに進みやすくなります。
さらに、クラウドやセキュリティなど、変化が早い分野への対応力も大切です。すべての技術を完璧に習得する必要はありませんが、基本的な知識にふれておくことで、業務の理解が深まります。
新しい情報を柔軟に受け入れて、自分のスキルを更新し続ける姿勢が、これからの時代では欠かせません。
ビジネス全体の流れを把握して、技術そのものだけでなく、何のために作るのかを考える意識も大切です。
ユーザーや企業の目線を意識することで、より価値のあるサービスを生み出せるようになります。
技術力だけでなく、こうしたスキルをバランスよく磨くことで、変化のなかでも信頼されるエンジニアを目指すことができます。
将来性を意識したITエンジニアのキャリアパス

ITエンジニアとして成長していくなかで、自分がどの方向を目指すのかを考えることは大切です。ここでは、代表的なキャリアパスを3つ紹介します。
- プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャー
- スペシャリスト
- ITコンサルタント
働き始めの頃は、目の前の業務に集中しがちです。そのため、数年後を見据えたキャリアの選択が将来的な安定と活躍の鍵になります。
プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャー
チームを導いてプロジェクトを進める役割を担うことが、リーダーやマネージャーの仕事です。
進行管理やスケジュールの調整に加えて、関係者との連携や課題対応も行います。こうした役割には、現場での経験を生かした総合的なスキルが求められます。
まずは一部の業務から管理側に関わってみることで、自然にステップアップが可能です。
チームで動くことが好きな方や、周囲を支えるのが得意な方にとって、やりがいのある働き方になります。
テクニケーションでは、各案件のリーダーを目指すことが可能な高還元SES企業です。高還元SESとは、エンジニアの単価に対する還元率が高いSES企業を指します。会社間の単価はエンジニアに開示しているため、納得したうえで気持ちよく仕事を行えます。
報酬はスキルや実力に応じて連動する単価給与連動制を採用しています。そのため、スキルや実力がある人ほど高収入を得ることが可能です。
また、あなたの目標に合った案件を選べる案件選択制を導入しています。これにより、理想のキャリアを追求できる環境を提供しています。
「将来はリーダーポジションを目指したい!」「スキルをもっと上げて自分を磨きたい!」とお考えなら、ぜひお気軽にカジュアル面談でご相談ください。
スペシャリスト
スペシャリストは、特定の分野で深い専門性を身につけ、技術力を強みに活躍していくキャリアです。クラウドやセキュリティ、AIなど、自分の得意分野や興味があるテーマを突き詰めることで企業に欠かせない存在を目指せます。
特定の領域で信頼されるようになれば、長く安定した仕事に携わることが可能です。新しい知識を学び続ける意欲がある方には、成長の手応えが大きい選択肢といえるでしょう。
ITコンサルタント

ITコンサルタントは、企業の課題を技術でどう解決するかを考える仕事です。システムの知識だけでなく、業務や経営に関する視点も必要になるため、広い知識が求められます。
技術とビジネスの両面を理解しながら支援するこの仕事は、より広い視野を持って働きたい方に向いています。
現場だけでなく、全体の流れをつかんで提案できる力が求められるため、成長意欲のある方にとって魅力のある選択肢です。
将来性がある職種へのキャリアチェンジを成功させるなら

今の仕事を続けながらも、少しずつ将来の選択肢を広げておきたいと考えている方は今できることを考えることから始めましょう。
特にAIやクラウド、セキュリティといった成長分野への関心はあっても「本当に自分にできるのだろうか」と感じて行動に移せない方も少なくありません。
キャリアチェンジには不安がつきものですが、勇気を出してみましょう。一歩を踏み出せる環境が整っていれば、変化にも前向きに取り組めます。
テクニケーションでは、エンジニア一人ひとりのキャリアビジョンやスキルに応じて案件が選択できる案件選択制を導入しています。
どのような技術を身に付けたいか、どのような働き方を目指したいかに合わせて、経験を積める案件を自分で選ぶことができます。この制度を通じて、挑戦したい分野や得意分野に専念できるため、やりがいを持って業務に取り組むことが可能です。
また、チームのサポート体制があるため、経験が浅い分野でも挑戦しやすい環境が整っています。経験豊富なリーダーから直接フォローしてもらえるため、実務を行いながら着実にキャリアを築けることが特徴です。
さらに、案件に貢献した分だけ報酬が得られる単価給与連動制を採用しており、高いモチベーションを持って業務を遂行することができます。
テクニケーションであなたの可能性を広げてみませんか?まずはカジュアル面談にて、将来設計や悩み事などのお話をお聞かせください。