エンジニアのポートフォリオの作り方|メリットや作成のポイント、実例を解説

SES企業で働く正社員エンジニアの中には、現場外で技術や実績が正当に評価されず、不満を感じている方もいます。
現場の評価に依存していると、自分の実力を外部に伝えるのは容易ではありません。しかし、ポートフォリオを活用すれば、自分のスキルや実績をしっかりとアピールしキャリアを広げることができます。
本記事ではエンジニアのポートフォリオを作成する意義から、作成のポイント、具体的な実例まで解説します。あなたのキャリアにとって、強力な武器となるでしょう。
目次
エンジニアのポートフォリオとは

ポートフォリオは、デザイナーやフリーランスだけでなく、エンジニアにも重要な自己紹介ツールです。
特に正社員エンジニアは、現場での評価だけでは技術や実績が正しく伝わりにくいことがあります。
ポートフォリオは、自分のスキルや成果を具体的に示す証明書として、ほかのエンジニアや企業にも自分をアピールできる場です。
また、ポートフォリオは自己評価や振り返りにも役立ち、今後のキャリアの方向性を定める指針となるでしょう。
エンジニアのポートフォリオの作り方

エンジニアとしてのスキルや実績を効果的にアピールするためには、ポートフォリオが欠かせません。
ポートフォリオを作成するうえでのステップは下記のとおりです。
- 企業や案件に合わせて提出する制作物を選定する
- 制作物のURLやソースコードを記載する
- 伝える内容のポイントをまとめる
- 自己紹介文やスキルシートを作成する
- ポートフォリオを整理して公開する
各ステップでのポイントを押さえることで、よりよいポートフォリオを作成することが可能でしょう。ここからは行うべき内容を具体的に解説しますので、参考にしてみてください。
企業や案件に合わせて提出する制作物を選定する
ポートフォリオに掲載する制作物を選定する際は、企業や案件の要件をしっかりと理解することがとても重要です。
企業が求める技術に関連するプロジェクトや、案件で求められる問題解決能力を示す制作物を選ぶことで、あなたのスキルを効果的にアピールできます。
例えば、フロントエンドの仕事を希望する場合、UI/UXデザインに特化したプロジェクトを選びましょう。
制作物のURLやソースコードを記載する
ポートフォリオには、実際に手がけた制作物のURLやソースコードを記載することが重要です。
プラットフォームにアップロードしたソースコードをリンクすることで、採用担当者は、あなたの技術力を具体的に確認できます。
具体的には、コード内で使用したアルゴリズムや解決した課題について簡潔に記載し、どのようなアプローチで問題を解決したのかを説明することが効果的です。また、コードをただ載せるだけでなく、どのような工夫をしたのか学んだことについても触れておくことで信頼性が高まります。
伝える内容のポイントをまとめる

ポートフォリオに掲載する内容は、制作物を紹介するだけでは意味がありません。どのような課題を解決したのか、そのプロセスや結果についても強調することが大切です。
成果物を紹介する際は、問題解決のアプローチや使用した技術をわかりやすく整理し、どのような結果を得たのかを簡潔にまとめる必要があります。
取り組んだ課題の難易度や、そこで工夫したポイントを強調することで、より深い技術的理解をアピールすることが可能です。
自己紹介文やスキルシートを作成する
自己紹介文やスキルシートは、ポートフォリオのなかでも特に重要な部分です。自己紹介文では、エンジニアとしてのバックグラウンドや得意分野を簡潔に伝えることが求められます。
自分がどのような技術に強みを持っているのか、どのようなプロジェクトに取り組んできたのかを簡潔に紹介することがポイントです。
また、スキルシートでは自分が習得している技術やツールを具体的に列挙し、それぞれのスキルをどのように実務に活かしてきたのかを簡潔に記載しましょう。
ポートフォリオを整理して公開する
ポートフォリオが完成した後、次に重要なのは整理と公開方法です。ポートフォリオ内の情報は、見やすく整理されていることが必要不可欠です。
訪問者が必要な情報をスムーズに見つけられるように、自己紹介やスキルシート、制作物などが簡単に見つかるようにすることが求められます。
視覚的に魅力的なデザインや直感的に使いやすいインターフェースを心がけるとよいでしょう。公開後はポートフォリオを定期的に更新し、新しいプロジェクトを加えることもポイントの一つとなります。
ポートフォリオは常に新しい状態を保ち、実績や技術の進歩を反映させることが、自己成長を示すためにも重要です。
テクニケーションでは案件選択制を導入しており、より多くの案件のなかからエンジニア一人ひとりが希望の案件を自分で選べるため、キャリアに合った働き方が可能です。
自分が得意とする分野や成長したい分野に専念できるため、やりがいを持って業務に取り組めるだけでなく、成長や満足感も得られます。
また、チーム制で一つの案件に取り組み、ハードルの高い案件にも挑戦しやすい環境を整えています。チーム内でプロジェクトの進捗や課題の共有ができるため、スムーズかつ効率的にプロジェクトを進行でき、質の高い成果を得ることも可能です。
「エンジニアとして成長したい!」「やりがいを持って業務を行いたい!」とお考えの方は、ぜひ一度テクニケーションのカジュアル面談にてご相談ください。
エンジニアのポートフォリオを作成するメリット

ポートフォリオは、自己紹介のツールではなく、エンジニアとしての実力を効果的にアピールするための強力な武器です。
SES企業で働いているエンジニアにとって、ポートフォリオを作成することで自分のスキルや実績を外部に示し、より多くのキャリアの選択肢を広げることができます。
ポートフォリオを作成することによって、得られるさまざまなメリットを紹介します。
実績や能力をアピールできる
ポートフォリオを作成するメリットの一つは、自分の実績や能力をしっかりとアピールできる点です。
具体的な成果物を示すことで、採用担当者やクライアントに対して自分がどれほどの技術力を持っているのかを明確に伝えることができます。
ポートフォリオには過去のプロジェクトや成功事例を載せることができ、どのような課題をどのように解決したのか、使用した技術についても詳しく説明できます。
言葉では伝えきれない技術的な深さや経験を十分にアピールできる場です。
自分のスキルを整理できる
ポートフォリオを作成する過程では、自分のスキルを整理することが自然に求められます。得意な技術や分野を明確に整理でき、今後のキャリアに向けて何を強化すべきかを把握しやすいです。
また、スキルシートや自己紹介文を通じて、自分がどの技術に強みを持っているのかを整理することで面接や転職活動の際にも大きな助けとなります。
ポートフォリオは、ただ成果物を並べるだけでなくあなた自身のスキルや知識を整理し、次に向けた成長の方向性を見定めるための重要なツールとして活用できます。
働く企業とのミスマッチを防げる

ポートフォリオは、企業とのミスマッチを防ぐためにもとても役立ちます。自分のスキルセットや得意分野を明確に示すことで、企業側が求める技術や業務内容と合致するかどうかを事前に確認することが可能です。
ポートフォリオを通じて、どのようなプロジェクトを行い、どのような成果をあげたのかを伝えることで企業に対しどのようなエンジニアであるかをしっかりと理解してもらえます。
面接前に双方の期待値を合わせることができ、ミスマッチによる不安やギャップを減らすことができます。
書面なのでコミュニケーションが苦手な方でも伝えやすい
ポートフォリオは、書面で自分を伝えられるため、口頭が苦手なエンジニアにも適しています。
口頭での説明が難しいと感じる方でも、自分の強みや実績を文書やコードで示すことで、スムーズに自分をアピールすることが可能です。
また、ポートフォリオを使うことで、自分がどのような技術を扱いどのようにプロジェクトを進めたのかを具体的に示すことができます。
直接の対話がなくても、採用担当者やクライアントに自分の実力を理解してもらいやすくなります。
エンジニア同士が知り合うきっかけになる
ポートフォリオは、エンジニア同士のネットワーキングのきっかけにもなります。
オンラインで公開されたポートフォリオは、同じ技術や分野に興味を持つほかのエンジニアと簡単につながる手段です。
例えば、GitHubでコードを公開すれば、同じプロジェクトに取り組んでいるエンジニアや興味を持っている方たちとの交流が生まれます。
ポートフォリオを通じて、ほかのエンジニアと技術的な意見交換を行ったり、共同でプロジェクトを進められます。
私たちテクニケーションでは、エンジニア一人ひとりの市場価値向上を目的とした資格取得支援制度を整えています。会社が推奨する資格をはじめとする受験費用や参考書代を支給し、エンジニアの成長を後押ししています。
また、単価給与連動制を採用し、スキルや経験に見合った報酬を得られる仕組みです。そのため、実力がある人ほど高い報酬を得られやすくなります。
さらにチームでプロジェクトに参加できるチーム制や案件を自由に選択できる案件選択制により、互いに支え合いながら多様な案件に対応することが可能です。働きながら技術力を磨きたいエンジニアにとって、個人としての成長にもつながります。
まずはカジュアル面談で、あなたのキャリアについてお聞かせください。
エンジニアのポートフォリオ作成のポイント

ポートフォリオを作成する際に重要なのは、ただ自分の成果を並べることではなく、どのように自分の技術力や経験を魅力的に見せるかです。
エンジニアとしてのスキルや実績をアピールするためには、どの要素を強調するべきか、どのような見せ方が効果的なのかを考えることが重要です。
ポートフォリオ作成におけるポイントを具体的に解説し、採用担当者やクライアントに強い印象を与えるための方法を紹介します。
オリジナリティを出す
ポートフォリオにおいてオリジナリティを出すことは、ほかのエンジニアとの差別化を図るためにとても重要です。既存のテンプレートを使用するのではなく、独自の視点や創意工夫を加えたプロジェクトを示すことで、自分の個性をアピールできます。
オリジナリティを出すことで、採用担当者やクライアントに「このエンジニアはほかとは違う」と強く印象を与えることができます。
また、プロジェクトにおける独自のアプローチや工夫点を説明することで、技術力だけでなく問題解決能力や創造力を示すことも可能です。
トレンドや需要をおさえた技術をアピールする
ポートフォリオを作成する際には、現在の業界トレンドや技術需要を意識することが重要です。
特に、注目されている技術を使用したプロジェクトを紹介することで、採用担当者に新しい技術への適応力を示せます。
また、トレンド技術を活用することで、自分が業界の動向に敏感であり常にスキルをアップデートしていることもアピールしやすいです。
ユーザーの目線で設計する
エンジニアのポートフォリオでは、技術的なスキルを示すだけではなく、ユーザーの視点を意識した設計が求められます。
特に、Webアプリケーションやシステムを開発する際には、ユーザーが直感的に操作できるインターフェースや使いやすさを一番に考えるべきです。
ユーザー中心の設計を心がけることで、単なるエンジニアではなく、ユーザーのニーズを理解し解決できるエンジニアとしての魅力をアピールできます。
見やすいようにコードを整える
ポートフォリオに掲載するコードは、見やすく整理されたものであることが求められます。
コードの可読性を高めるために、インデントやコメントを適切に使用し、誰が見ても理解できるように配慮することが重要です。
また、冗長なコードを避け、シンプルかつ効率的なコードを書くことがプロフェッショナルとしてのスキルを示します。
見やすいコードを整理して掲載することで、採用担当者はあなたの技術力や開発環境でのチームワークスキルを評価しやすいです。
エンジニアのポートフォリオを作成する際の注意点

エンジニアのポートフォリオを作成する際には、いくつかの重要な注意点があります。
- 機密情報に配慮する
- 古い技術やプロジェクトを避ける
- 自己紹介文とスキルシートの充実
まず、ポートフォリオに機密情報を掲載しないようにしましょう。企業内で開発したシステムやプライベートなプロジェクトに関する情報は、事前に確認してから掲載することが必要です。
ポートフォリオに掲載する技術やプロジェクトは、常に新しいものであるべきです。古い技術が掲載されていると、技術の進化に遅れている印象を与えるため、古い技術を反映させないよう心がけましょう。
また、ポートフォリオのデザインや構成も重要で、シンプルで見やすいレイアウトにすることが大切です。自己紹介文やスキルシートはしっかりと充実させ、自分の強みや実績を簡潔に伝えてスキルを明確に示すことが求められます。
エンジニアのポートフォリオの実例

エンジニアのポートフォリオは、自分のスキルや経験を他者に伝えるための重要なツールです。
実際にどのようなポートフォリオが優れたものか、実例を参考にすることはとても有益です。
優れたエンジニアのポートフォリオの実例を一つ紹介します。
あるエンジニアは、自身のポートフォリオでプロジェクトごとに詳細な説明を行いました。
各プロジェクトには、どの技術を使ったのかやどのような問題に直面しどう解決したのかが具体的に記載されています。
このエンジニアは、プロジェクトごとに実装した機能や使用したツールについて具体的に触れ、成果を明確に伝えている点が特徴です。
加えて、各プロジェクトのコードへのリンクも提供しており、実際にどのように作業を進めたのかを示しています。
採用担当者やクライアントに対して、実際の技術力や問題解決能力をしっかりとアピールできています。
ポートフォリオの作成においては、このように具体的なプロジェクト内容と使用技術を明確に示すことが大切です。
自分の強みをしっかりと伝えられるポートフォリオを作ることで、より多くのチャンスを得ることができます。
実績や能力のアピールに役立つエンジニアのポートフォリオを作成したいなら

エンジニアとしての実績や能力をアピールできるポートフォリオを作成するためには、まず自分の強みを明確にし、それを効果的に表現することが重要です。
ポートフォリオは、過去の成果物を並べるだけではなく、どのような技術や方法で問題を解決したのかを具体的に示すことが求められます。
解決した課題やプロジェクトについて、使用技術や成果を具体的な数値や結果で示すことで、説得力が高まります。
また、自分の技術力を証明するコードのサンプルやプロジェクトのデモを含めるのがおすすめです。
公開済みのコードや、実際に動作するデモを掲載することで、技術の信頼性を示すことができます。
また、ユーザー視点を意識したデザインや、使いやすさを考慮した設計もアピールポイントです。
ポートフォリオは自分を売り込むツールであることを意識し、常に新しい成果や技術を反映させていくことが大切です。
自分の成長をポートフォリオに反映させることで、どんどん魅力的なものにしていくことができます。
テクニケーションでは、高還元SES企業として単価をエンジニアに開示し、納得感を持ってキャリアを築ける点が強みです。高還元SESとは、エンジニアに対する高還元率の高いSES企業を指します。
単価給与連動制を採用しており、案件の単価に応じて収入が決まるため、実力がある方ほど高収入を得やすい仕組みです。見合った報酬を得られることにより、エンジニアのモチベーションも高く維持でき、質のよいサービス提供を行えます。
さらに、エンジニア自身が自由に案件を選択できる案件選択制により、一人ひとりのスキルやビジョンを具体化することも可能です。得意分野や成長したい分野に専念できるため、業務に対しやりがいを持って行うことができます。
チーム制も採用しているので、一人では難しい案件でもチームで行うことができるので、成長できる体制が整っています。メンバーにはベテランのエンジニアも参画しているため、フォローしてくれる環境であるため、スキルアップも可能です。
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