Docker DesktopとLinux Docker Daemonの違い〜開発環境の選び方〜

フロントエンドやフルスタック開発をしていると、必ず触れるのが Docker です。
私は普段MacでDocker Desktopを使っていますが、Linux上で直接Docker Daemonを操作するケースもあります。今回はその違いや使い分けについて、私の経験を交えながらまとめてみます。
目次
Docker Desktopの利点
私がMacで開発するときは、ほとんど Docker Desktop に頼っています。Desktopを起動すると、自動的に裏でDocker Daemonが立ち上がり、CLIやGUIからコンテナを操作できるのが便利です。
GUIを通じて、以下のような操作が直感的に行える点は特に助かります。
・CPUやメモリ、ストレージ容量の設定
・コンテナの一覧や状態確認
・ボリュームやネットワークの管理
・コンテナのログ参照や停止・再起動
つまり、Linux環境でCLIを駆使するのが当たり前の私たちにとって、Docker Desktopは開発用の手軽さを大幅に高めてくれるツールといえます。
Linux上でDockerを触る場合
一方、LinuxではDocker Desktopは基本的に使えません。代わりに、Docker Daemon(dockerd)を直接起動してCLIから操作するのが基本です。
LinuxでのDocker利用は、調べたところ以下のようなケースがあるようでした。
・本番環境やステージングサーバで直接コンテナを立ち上げる
・AWS EC2などLinuxベースのクラウド環境でコンテナを管理する
・学習や検証でローカルLinuxにDockerを入れて触る
LinuxではGUIはほぼ存在せず、コンテナの状態確認や操作はすべてCLI中心になるようでした。
たとえば docker ps で稼働中のコンテナ一覧を確認したり、docker-compose up で複数コンテナをまとめて起動したりします。
CLIでの操作は慣れると非常に軽快で、本番環境の操作に近い感覚で学べるのがメリットです。
私の学習体験からの気づき
私自身、MacではDesktopを使っています。それとは別に、Linux環境に触れる機会もあります。
Desktopは直感的で便利ですが、本番やサーバ操作に近い環境を学ぶならCLIでDaemonを扱えることも重要だと感じました。
また、Docker Desktopは便利な反面、裏で仮想化レイヤーを抱えているため、Linuxサーバ上での軽量動作とは少し挙動が異なることもあるようです。
開発用と本番用で使い分ける感覚を持つと、混乱が少なくなるのかなと感じます。
ちなみに、docker psやdocker-compose upのようなコマンドは非常に便利なため、普段私はDocker Desktopを起動してDaemonだけ起動し、あとはターミナルからビルドやコンテナ起動をすることが多いです。
まとめ:どちらを使うべきか
・Mac / Windows での学習・開発 → Docker Desktopが手軽で便利
・Linuxサーバや本番環境 → Docker Daemonを直接操作することが基本
結論として、Docker Desktopは「GUIで直感的に操作できる点」が最大の利点だと感じました。一方、Linux環境での使用も想定してCLI操作にも慣れておくと、サーバ上の運用や本番に近い環境の学習にも役立つと感じています。
開発環境によって適切な方法を選び、両方のメリットを理解しておくことが大切だと思います。