バックエンドエンジニアが習得すべきプログラミング言語8選|必要なスキルも解説

バックエンドとして活動するエンジニアは、さまざまな言語に対応するスキルが必要です。しかし、プログラミング言語は数が多いため、言語を厳選して勉強することが求められます。
バックエンドエンジニアとして活躍していくには、常に新しい技術を学び、スキルアップが不可欠です。しかし、まずは自分が学ぶ言語をしっかりと選定してスキルを磨いて行くことが重要です。
この記事では、バックエンドエンジニアが学ぶべき言語を紹介します。さらに、バックエンドエンジニアのキャリアパス選びのポイントについても詳しく解説します。
ぜひこの記事を参考にして、自分自身のキャリアアップの明確な道筋を見つけてみてください。
目次
バックエンドエンジニアの主な仕事内容

バックエンドエンジニアは、Webサービスの根幹を支えるベースを担います。API設計やDB設計、サーバーサイド開発などが代表的な業務です。
サーバー構築では、WebサーバーやDBサーバーを設計や構築したり、クラウドを活用したインフラ環境の構築を行ったりします。
プログラム開発ではJavaやPython、Goなどを用いて、ビジネスロジックや外部連携のAPI処理を実装したり、ログイン機能を開発したりします。
保守運用では、セキュリティ強化やパフォーマンス改善をするのが役割です。バックエンドエンジニアの仕事は多岐にわたるのが特徴です。
バックエンドエンジニアとフロントエンドエンジニアの違い

バックエンドとフロントエンドでは、求められる技術も使用する言語も異なります。
バックエンドエンジニアとフロントエンジニアの主な違いは以下のとおりです。
- 開発領域の違い
- 使用する言語の違い
フロントエンドはHTMLやCSS、JavaScriptを使って、画面のデザインやインタラクション(ユーザーが操作したときに、画面が動いたり反応したりする仕組み)を実装したり、UXの改善に取り組んだりします。
一方バックエンドはJavaやRuby、PHPなどを用いて、サーバー構築やDB管理やAPI開発、認証処理などを担当します。
それぞれの違いについて詳しく解説します。
開発領域の違い
バックエンドエンジニアは、ユーザーの目に見えない部分を支える役割を担います。サーバーやデータベースの構築や管理を行ったり、APIでフロントと連携したりします。
ログイン処理やデータ保存など、システムの根幹部分を扱ったり、安定稼働やセキュリティ強化を担ったりします。
データの処理やシステムの根幹を扱うからこそ、信頼性や正確性が求められる領域です。
使用する言語の違い

バックエンドエンジニアが使う言語はシステム処理やデータ操作に強いものが多いです。例えばJavaは大規模開発、PythonはAIや自動化、PHPはCMS開発に適しています。RubyやGoなども人気で、Node.jsを使えばJavaScriptでサーバー処理も可能です。
一方でフロントエンジニアはHTMLやCSS、JavaScriptなどを使用して構築します。バックエンドエンジニアとフロントエンジニアではそもそもの目的が違うので、使用する言語も異なります。
バックエンドエンジニアが習得すべきプログラミング言語

世の中のプログラミング言語は多数存在します。そのなかですべてをマスターするのは時間と労力的に不可能です。
そのため、自分が学ぶ言語を厳選して習得するのが重要です。
バックエンドエンジニアが習得するべきプログラミング言語は以下のとおりです。
- Java
- Ruby
- Go
- PHP
- Python
- JavaScript
- C#
- Kotlin
それぞれのプログラミング言語について詳しく解説します。
Java
Javaは大規模な業務システムで今もなお高い需要がある信頼性の高い言語です。保守性が求められる案件に向いており、長期運用を前提とした開発にも適しています。
また、Androidアプリ開発にも使われており、モバイルやIoT領域でも活用されています。金融系や通信系の案件でよく使われており、安定した環境で働きたい方におすすめです。
私たちテクニケーションでは、Javaを活かしたプロジェクトを多数取り扱っています。運営システムアプリの開発やサーバー系システムの導入の案件などを中心に、安定した環境で長期的なキャリアを築けるチャンスがあります。
また、案件選択制により、あなたのスキルや希望に合ったプロジェクトを自由に選ぶことができ、単価給与連動性で案件単価に見合った報酬を受け取ることが可能です。
テクニケーションではこれからのキャリアアップをサポートするプロジェクトが待っています。まずは、ぜひテクニケーションのカジュアル面談で、あなたの希望やキャリアプランについてお聞かせください。
Ruby
Rubyはシンプルな文法で開発効率が高く、Web系スタートアップ案件に強い言語です。特にRuby on Railsは学習コストが低く、素早く成果を出せるため初心者にも人気です。
アジャイル開発(柔軟な開発環境)や短期間でのプロトタイプ作成(完成前の試作品)に向いており、企画段階から関われる案件にも携わりやすいです。スピード感ある現場で経験を積みたい方に適しています。
Go

Goは高速な処理性能や並行処理のしやすさから、大規模トラフィックを扱うWebサービスで多く利用されています。Docker(アプリを動かすための環境をまとめて管理するツール)やKubernetes(複数のアプリの動作環境を自動で管理・調整するツール)など、インフラ関連ツールでも実用例が豊富です。
コンパイルが早く実行ファイルの配布も簡単かつコードがシンプルな点も利点です。習得すれば信頼性の高いAPIやマイクロサービスの開発に大きく貢献できるでしょう。
PHP
PHPは長年Web開発の現場で使われてきたバックエンド言語で、特に中小規模の案件やCMS(プログラミングの知識がなくてもWebサイトを更新できる仕組み)ベースの開発で今も根強い需要があります。
WordPressやEC-CUBE(ネットショップを構築・運営するためのシステム)といったツールのカスタマイズにも必須で、SES案件でも実務経験があれば重宝されます。MySQLとの相性がよく、環境構築がしやすいことや、学習コストが低めだったり、情報が多かったりする点が初心者にも学びやすい言語です。
Python
Pythonはバックエンド領域だけでなく、データ分析や自動化にも強い汎用言語です。Django(Webアプリを効率的に作るための開発ツール)やFlask(軽量なWebアプリを柔軟に開発できるツール)を使えば、短時間で堅牢なWebアプリケーションを開発できます。
APIサーバーの構築やスクレイピング処理など、SES業務でも活躍の場が広がっています。シンプルな文法だったり、豊富なライブラリに支えられていたりと、開発効率が高いのも特徴です。
バックエンドだけでなく機械学習や業務効率化まで担えるのが利点です。
JavaScript

JavaScriptは本来フロントエンド寄りの言語ですが、Node.jsの登場によりバックエンドでも利用されるようになりました。
Expressを用いたAPI開発や、リアルタイム通信を活かしたチャット機能の構築などにも適しています。SESの現場でも、フルスタック的な役割が求められる場面ではJavaScriptの習得が重要です。
JavaScriptを使えば、フロントとバックエンドを一括で管理できたり、同一言語で開発を一貫したりすることが可能になります。
C#
C#はWindows環境でのシステム開発に強く、Webアプリや業務系アプリ、クラウド開発まで幅広く対応できます。
特にUnityとの連携により、ゲーム業界でも利用されています。構文はJavaに似ており、型安全性が高く、開発ミスの予防にもつながります。
近年では.NETの進化により、macOSやLinuxでも動作可能となり、SES現場でもマルチに活躍できる言語といえるでしょう。
Kotlin

KotlinはAndroid開発で主力の言語ですが、バックエンド開発にも向いています。
KtorやSpring Bootといったフレームワークを通じて、Javaより簡潔なコードで高機能なWebアプリを構築できます。Javaとの互換性が高いため、既存資産を活かしつつモダンな開発へと移行できる点も魅力です。
特にSES業務では、Android案件やJava案件に携わるなかでKotlinを扱う機会が増えており、将来的な案件の幅を広げるスキルとなるでしょう。
プログラミング言語の学習方法

次にプログラミング言語の学習方法について紹介します。
プログラミング言語のスキルを習得するにはかなりの時間がかかります。そのため、プログラミング言語の学習方法がとても重要です。
プログラミング言語の主な学習方法は以下のとおりです。
- 書籍で学習する
- Webサイトで学習する
それぞれの学習方法について詳しく解説します。
書籍で学習する
バックエンドエンジニアを目指すなら、まずは基礎を体系的に学べる書籍から始めるのが大切です。
書籍はPythonやJava、PHPなど主要言語ごとに丁寧な解説が載っており、独学でも理解を深めやすい特徴があります。
仕事の合間に1日30分でも読書時間を設けたり、通勤中に少しずつ読み進めたりすれば、着実に力がつきます。
書籍で得た知識を手を動かしながら試すことで、理解が定着しやすくなります。
テクニケーションでは、資格取得支援制度を提供しており、バックエンドエンジニアに必要な資格をサポートしています。JavaGoldやLPIC‐3、AWS SAAなど、エンジニアとして必要なスキルを証明する資格を取得することで、キャリアの幅が広がります。
資格を取得することで、実務で得た知識がさらに確かなものとなり、より高いレベルの案件に挑戦することが可能です。
テクニケーションの案件選択制や高還元SESの環境で、資格取得後はより高単価の案件にもチャレンジでき、成果が報酬に直結する形でスキルアップを実感できます。
チーム制を通じてベテランエンジニアのサポートを受けながら仕事に取り組むこともできます。まずは、ぜひカジュアル面談であなたの目標をお聞かせください。
Webサイトで学習する
隙間時間に学べるWeb学習サービスは、忙しい方におすすめです。
学習サイトで有名なProgateやドットインストールなら、ブラウザ上で実際にコードを書きながら基礎が学べます。
例えば、仕事後に10分だけ取り組んだり、休日の朝に1レッスン進めたりと、学びやすい工夫が可能です。内容も図解や演習中心なので、初心者でも抵抗感なく始められます。
Web教材で土台を作りながら、継続していく力を養うとよいでしょう。
スクールに通う
バックエンドエンジニアとして活躍したいなら、プログラミングスクールの活用は効率的です。現場で使われるJavaやPython、PHPなどの言語を体系的に学べるため、独学よりも理解が早く深くなります。
スクールには、Webアプリ開発に必要なフレームワークやデータベースの操作を含むカリキュラムが整っており、実務に直結するスキルを重点的に習得できます。仲間と学んだり、メンターから指導を受けたりする環境も、学習を継続する力になります。
また、転職支援サービスが付帯している場合も多く、ポートフォリオ作成や面接対策までカバーされていることもあります。無料体験などを活用して、自分の学習目的と合うスクールを見極めるとよいでしょう。
バックエンドエンジニアに必要なスキル

バックエンドエンジニアにとってPythonやJavaといったプログラミング言語を扱えることは重要です。しかし、それ以上に設計力や運用や保守への深い理解が求められます。
例えば、新しい機能を開発する際に、どの技術を選定したり、将来的な拡張性を見越した設計をしたりする能力は不可欠です。また、リリース後のシステムを安定稼働させたり、障害発生時に迅速に対応したりするためには、運用や保守の知識や経験が欠かせません。
セキュリティ対応も同様に重要で安全性が高いコードを書いたり、不正アクセスを防いだりする知識は必須といえるでしょう。
これらの言語以外のスキルを磨くことで、エンジニアとしての幅が広がり、より市場価値の高い人材へと成長できます。
バックエンドエンジニアのキャリアパス

バックエンドエンジニアのキャリアパスといっても一つではありません。
技術を追求するスペシャリストの道や、チームを率いるマネジメントの道など、さまざまな選択肢があります。
技術特化型であれば、シニアエンジニアとして設計や実装スキルを磨いたり、アーキテクトとしてシステム全体の技術選定を主導したりする道があります。あるいは、SREとしてシステムの信頼性向上を専門にするのもよいでしょう。
一方、マネジメント志向であれば、チームリーダーやプロジェクトマネージャーとして開発チームを導いたり、プロダクト全体の責任者になったりするキャリアも考えられます。
また、これまでの経験を活かしてフリーランスとして独立したり、事業会社に転職して自社サービス開発に深く関わったりすることも可能です。
大切なのは、自身の志向に合ったキャリアを見つけることです。そして、その目標を実現できる環境に身を置くことが、実現への近道となります。
バックエンドエンジニアに必要なプログラミング言語を習得してスキルアップしよう

ここまで、バックエンドエンジニアに必要なスキルや多様なキャリアパスについて解説してきました。
プログラミング言語の習得は必須であり、そこからさらにスキルアップを目指すには環境がとても重要です。
しかし、今の環境で、新しい技術を学んだり、希望するキャリアに向けた経験を積んだりすることが難しいと感じている方もいるかもしれません。
私たちテクニケーションは、エンジニア一人ひとりの成長を全力でサポートする環境を提供しています。
例えば、高還元な給与体系はもちろんのこと、参画する案件を自分で選べる案件選択制を導入しているため、興味のある技術や分野に挑戦しやすいのが特徴です。
また、各案件のリーダーを狙うことができ、開発フローの全体像を掴むことによって成長していくことも可能です。
「まずは話だけでも聞いてみたい」「自分のキャリアについて相談したい」という方は、ぜひ一度カジュアル面談にお越しください。