バックエンドエンジニアのキャリアパスの考え方|将来性やおすすめの資格も解説

バックエンドエンジニアとして業務に取り組んでおり、このままでよいのか不安な方や、将来の方向性が明確でない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
本記事では、キャリアパスの考え方や具体例、必要スキル、資格を網羅的に解説し、今後のキャリア設計に役立つ内容となっています。ぜひ参考にしてみてください。
目次
バックエンドエンジニアの業務内容

バックエンドエンジニアの業務内容はどのようなものでしょうか。くわしく見ていきましょう。
バックエンドエンジニアの業務内容は、主にサーバーやデータベースの構築、プログラム開発、運用、保守の3つです。
サーバーデータベース構築では、クライアントや社内要望に基づきハードウェア選定からデータの集約までを行います。
スムーズなサイト運用を実現するデータベースを構築することでより、必要なデータを効率的に引き出せるようになります。
プログラム開発は、依頼された内容に対して、正確に動作させるために適切な命令が不可欠です。画像処理やデータ処理など、多様なプログラミング言語を駆使してシステムを構築するため、複数の言語スキルが求められるでしょう。
完成したシステムの運用、保守も重要な業務です。プログラムの動作確認に加え、システム障害時の対応や不具合の調査、修正を行います。
さらに、追加要件に応じたアップデートやアクセスログ監視なども行い、安定したシステム稼働と損害の未然防止に貢献します。
バックエンドエンジニアがキャリアパスを考える重要性

バックエンドエンジニアにとってキャリアパスを考えることは、仕事のモチベーション維持と目標達成に必要なスキルの明確化という点でとても重要です。それぞれ詳しく見ていきましょう。
仕事のモチベーションを維持しやすくなる
キャリアパスを具体的に描くことで、将来の目標が明確になり、日々の業務に対するモチベーションを高く維持しやすくなるといえるでしょう。
漠然と目の前のタスクをこなすのではなく、この経験は将来につながるといった意識を持つことで、困難な課題にも前向きに取り組めるようになります。
また、自身の成長を実感しやすくなり、停滞感を感じた際もどのようなスキルを習得すれば次のステップに進めるかという指針を持つことも可能です。
目標達成までに必要なスキルを明確にできる
キャリアパスを立てることで、将来的にどのようなポジションや役割に就きたいのかが明確になります。
その目標を達成するために現時点で不足しているスキルや知識を洗い出すことも可能です。テックリード(技術面の責任者)を目指すのであれば、特定の技術領域における深い専門知識だけでなく、チームマネジメントやコミュニケーション能力も必要になるでしょう。
具体的な目標から逆算して必要なスキルセットを定義することで効率的な学習計画を立て、限られた時間を有効に活用してスキルアップを図ることが可能になります。
バックエンドエンジニアのキャリアパスの考え方

バックエンドエンジニアとして将来どのような働き方をしたいのかを考えることは、スキル習得や業務選択の指針となります。
ここでは、技術志向・マネジメント志向といった方向性に応じて、どのようにキャリアを築いていくべきか、体系的にキャリア設計の考え方を紹介していきます。
進みたい方向を考える
バックエンドエンジニアとしてのキャリアパスを考えるうえで、まず重要なのは将来どのようなエンジニアになりたいかを明確にすることです。
特定の技術領域(Go、Python、Javaなど)を深く掘り下げたいのか、それともマネジメントやテックリードのようなリーダーシップを発揮したいのかを考えましょう。
キャリアの方向性を明確にすることで、習得すべきスキルや経験すべき業務を具体化することができます。
また、スタートアップでスピード感を持って開発したい、大企業で安定した環境で働きたいなど働き方や企業の文化も考慮に入れておくとよいです。
現在のキャリアや習得しているスキルを確認する
これまでのキャリアで培ってきた経験や現在持っているスキルを棚卸ししましょう。
担当してきたプロジェクトの内容やプログラミング言語、フレームワーク、データベース、クラウドサービスなどを具体的に書き出してみましょう。
成果物や実績を整理することで、自分の強みや得意分野が明確になります。また、客観的に自分のスキルセットを把握することで、目指す方向性とのギャップを特定する手助けにもなります。
自己分析をする
自分自身の内面と向き合う自己分析は、キャリアパスを考えるのに不可欠です。
何に興味がありどのようなときにやりがいを感じるのか、逆に苦手なことや避けたいことは何かを深く掘り下げましょう。
仕事に対する価値観や長期的に見てどのような働き方をしたいのかなど、個人的な視点も大切です。自己分析を通じて本当に自分に合ったキャリアの方向性を見つけることができ、後悔のない選択をすることができます。
目標を決める

進みたい方向や現在のスキル、自己分析の結果を踏まえ具体的なキャリア目標を設定しましょう。
目標は「3年後に〇〇の技術を使ったプロジェクトのリードエンジニアになる」のように、具体的であるとよいです。
明確な目標があることで学習計画や日々の業務への取り組み方がより具体的になり、モチベーションを維持しやすくなります。
目標を達成するための計画を立てる
設定した目標を達成するための具体的な行動計画を立てます。目標達成に必要なスキルや知識を特定し、それを習得するための学習方法や期間を計画に落とし込みましょう。
資格取得やポートフォリオ作成なども計画に含めるとよいでしょう。計画は定期的に見直し、進捗に合わせて柔軟に修正していくことが大切です。
私たちテクニケーションでは、キャリアアップやスキルに合わせた働き方が可能です。案件選択制を導入しているため、挑戦したいジャンルに取り組めます。
エンジニアは自分の得意分野や成長したい領域に専念できるため、やりがいを持って仕事に取り組むことができます。
加えてフリーランス的な自由な働き方や正社員の安定性などバックエンドエンジニアとしての理想の働き方が実現可能です。
また、テクニケーションでは高還元SESを掲げています。
エンジニアのキャリアや労働環境の改善にも注力しており、会社間の単価に応じた報酬が得られる単価給与連動制を導入し、エンジニアが高いモチベーションを維持できる環境を整えています。
年収アップやキャリアアップを目指す方は、テクニケーションのカジュアル面談をご活用ください。
バックエンドエンジニアのキャリアパス例

バックエンドエンジニアのキャリアパス例はどのようなものがあるでしょうか。ここでは下記6つについて紹介していきます。
- バックエンドエンジニアとしてキャリアアップする
- フルスタックエンジニアを目指す
- 別のITエンジニアにキャリアチェンジする
- マネジメント職を目指す
- ジェネラリストを目指す
- フリーランスになる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
バックエンドエンジニアとしてキャリアアップする
バックエンドエンジニアとしてのキャリアパスには、技術を深める道や他職種への転向、マネジメントへの挑戦など、さまざまな選択肢があります。
その一つが、バックエンド領域における技術スペシャリストとしてのキャリアアップです。
たとえば、特定のプログラミング言語やフレームワーク、API設計、データベース構築、セキュリティ設計などにおいて高い専門性を持ち、現場の課題解決をリードするポジションを目指します。
また、システム全体の構成を見渡すアーキテクトとして、パフォーマンスチューニングやスケーラビリティ設計に携わるなど、技術的な中核として活躍する場面も増えるでしょう。
こうしたスペシャリストとしての道は、手を動かす技術者であり続けたい方や、新しい技術の探究にやりがいを感じる方に適した選択肢といえます。
フルスタックエンジニアを目指す
バックエンドエンジニアがキャリアアップを目指す際、フルスタックエンジニアへの道も有力な選択肢です。
単にサーバーサイドの専門性を深めるだけでなく、フロントエンドからインフラまで、開発全般を幅広く担当するエンジニアを指します。
フルスタックエンジニアになるためには、これまで培ってきたバックエンドの知識に加えユーザーインターフェースを構築するフロントエンドの技術や、サーバー環境を構築、運用するインフラの知識が不可欠となります。
オールラウンダーとしてプロジェクト全体を俯瞰し、各工程の課題解決に貢献できる幅広い知見が求められるポジションです。
別のITエンジニアにキャリアチェンジする

バックエンドエンジニアがキャリアアップとして、別のITエンジニア職種へキャリアチェンジする選択肢もあります。
バックエンドエンジニアとしての経験を土台に、別のIT職種へキャリアチェンジする選択肢です。
ここでいうキャリアチェンジとは、フルスタックエンジニアのみに限らず、幅広いIT職種への転向を指します。
例えば、フロントエンドエンジニアやインフラエンジニア、クラウドエンジニア、データエンジニアなど、異なる専門分野に進むことで、より多角的な視点とスキルを身につけることが可能です。
バックエンドで培った基礎的な知識や論理的思考力は、他分野においても大いに活かされるため、新たな領域に挑戦することで市場価値を高めることができるでしょう。
マネジメント職を目指す
バックエンドエンジニアのキャリアアップとして、マネジメント職を目指すことも重要な選択肢です。
これは、自身の技術スキルを活かしつつ、人やプロジェクトを管理する役割へと移行することを指します。
主なマネジメント職には、プロジェクトの進行を管理するプロジェクトマネージャーや技術的な側面からチームを牽引するテクニカルリーダーがあります。
さらには開発部門全体の運営を担う開発部門マネージャーや企業の技術戦略を統括するCTO(最高技術責任者)、プロダクトの方向性を決定するプロダクトオーナーなどです。
マネジメント職への転向は、技術的な知識と経験を基盤としながらも、より大きな責任と影響力を持つポジションへのステップアップを意味します。
バックエンドエンジニアとしての将来性を考えるうえで、リーダーシップやコミュニケーション能力といったマネジメントスキルの習得はとても重要です。
私たちテクニケーションでは、自分のスキルやキャリアに合わせた働き方が可能です。案件選択制を導入しているため、自分の挑戦したいジャンルに取り組むことが可能です。
エンジニアは自分の得意分野や成長したい領域に専念できるため、やりがいを持って仕事に取り組むことができます。
さらに、各案件のリーダーを狙えるためマネジメント職として成長していくことも可能です。
キャリアアップを目指している方や幅広い活躍を目指したい方は、ぜひテクニケーションのカジュアル面談でご相談ください。
ジェネラリストを目指す
バックエンドエンジニアがキャリアアップを考えるうえで、ジェネラリストを目指すこともよいでしょう。
ジェネラリストとは、特定の技術に深く特化するのではなく、サーバーサイドの開発に加え、インフラやフロントエンド、API設計、セキュリティなどにも一定の理解を持ち、幅広く対応できるエンジニアのことです。
例えば、システムの設計段階でフロントエンドとの連携を意識したAPI設計を行ったり、インフラの設定も含めて自らデプロイ作業を担当したりと、複数領域にまたがる業務に関わることができます。
これにより、プロジェクト全体を俯瞰的に見て、さまざまな役割を担う柔軟性を持つため、チーム内のコミュニケーションを円滑に進めるうえでも強みを発揮します。
特にリソースが限られる中小企業やスタートアップなどでは、多様な局面で活躍できるジェネラリストが重宝されるでしょう。
フリーランスになる

フリーランスとして独立する道も有力な選択肢です。この働き方を選ぶことで、柔軟な働き方を実現でき、自身の裁量で仕事を選べるようになります。
フリーランスの大きなメリットは、多様なプロジェクトに携われること、そして自身のスキルレベルに応じた高単価の案件獲得や海外クライアントとの協業機会がある点です。
これは、特定の企業に縛られず、幅広い経験を積みながら報酬アップも目指せることを意味します。
バックエンドエンジニアの将来性

バックエンドエンジニアの将来性はとても明るく、デジタル社会においてその重要性は増しています。
Webサービスの根幹を支え、データベースやサーバーの構築運用、機能実装、セキュリティ対策まで多岐にわたるため、Webサービスには不可欠です。
また、既存サービスの継続的な保守運用が不可欠であるため、需要は安定しているといえるでしょう。
クラウドサービスやAIの進化も、バックエンドエンジニアの仕事を代替するのではなく、むしろその役割を変化させ、新たなスキル需要を生み出すと考えられます。
AIを使いこなす能力があれば、さらに価値が高まるため、将来性は盤石といえるでしょう。
バックエンドエンジニアにおすすめの資格

バックエンドエンジニアとして年収アップを目指すには、必須ではないものの、関連資格の取得が知識とスキルの証明にとても役立ちます。
特におすすめなのは、ITエンジニアの基礎知識を網羅する国家資格である基本情報技術者試験と、その上位資格である応用情報技術者試験です。
これらはIT全般の幅広い知識習得につながり、自身のITスキルレベルを客観的に示すことができます。
また、特定の技術に特化した資格も有効です。PHPのスキルを認定するPHP技術者認定試験やLinuxサーバーの構築運用知識を証明するLinux技術者認定試験(LinuC)、Javaのプログラミングスキルを認定するOracle認定Javaプログラマなどが挙げられます。
さらに、クラウドサービスを利用した開発が増えている現在では、AWSの知識と技術を証明するAWS認定資格も大変価値が高いです。
これらの資格は、自身の専門性を深め、キャリアアップにつながる強力な武器となるでしょう。
バックエンドエンジニアはさまざまなキャリアパスを選択できる

バックエンドエンジニアが活躍するWebサービスやWebアプリケーション分野は、今後も市場の拡大が見込まれ人材の需要も高いといえるでしょう。
バックエンドエンジニアのキャリアパスは人によってさまざまです。スキルを高め、キャリアアップを実現するためには求める環境が不可欠といえます。

私たちテクニケーションでは、案件選択制を導入しており、挑戦したいジャンルに取り組むことが可能です。自分の得意分野や成長したい領域に専念できるため、将来を見据えて仕事に取り組むことができます。
また、自身で希望する案件を選択することにより、エンジニア自身の成長と満足感が高まります。
案件のなかにはチームで行う案件もあり、経験が浅いエンジニアでも参画しやすいのは大きな魅力のひとつです。
チーム内には経験豊富なメンバーも一緒に業務を行うため、わからないことがあれば相談することができ、業務を行いながら成長することが可能です。
エンジニアがプロジェクトに直接貢献した分だけの報酬を得られる単価給与連動制を採用しています。実力に見合った報酬を得られるため、モチベーションも高く維持され、質の高いサービス提供が実現可能です。
市場価値を高め、キャリアアップを目指したいとお考えの方は、ぜひ一度テクニケーションのカジュアル面談にてご相談ください。