Microsoft Azure認定資格のロードマップ|資格の種類や取得難易度について解説

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IT業界ではクラウド技術への需要が高まっており、そのなかでもMicrosoft Azure認定資格は自身のクラウドスキルを証明できる資格の一つとして注目を集めています。

しかし、Microsoft Azure認定資格では専門分野やレベルが多岐にわたるため、どの資格を目指せばキャリアアップにつながるのか悩む方も少なくありません。

本記事ではMicrosoft Azure認定資格の種類や難易度を整理し、レベル別に解説しています。

また、効果的な学習方法や資格取得後のメリットにも触れていますので、Microsoft Azure認定資格に興味のある方やキャリアアップを目指したい方はぜひ参考にしてみてください。

Microsoft Azure認定資格とは

クラウド


Microsoft Azureは、Microsoft社が提供するクラウドサービスのことをいいます。

Amazonの提供するAWSに次ぐ世界第2位のシェアを誇り、日本でも数多くの企業や公的な機関で採用されています。

Microsoft Azure認定資格は、Microsoft Azureのサービスに特化したMicrosoft公式のクラウド認定制度です。

認定資格ではスキルレベルや分野別に体系化され、職種や目指したいキャリアに応じて適切なスキルを習得できる仕組みになっています。

Azure認定資格を取得すれば、クラウドに関する専門知識を持ち合わせたエンジニアとして評価され、実務に直結するキャリア形成が可能となるでしょう。

Microsoft Azure認定資格のロードマップ

パソコンの画面に指示をだす男性


Azure認定資格では必要とする専門分野を集中的に学べる一方で、どの種類の資格を取得すれば目標とするキャリアへ近づけるのかわからない方もいるのではないでしょうか。

ここでは以下の職種を目指す方に適した資格ルートを紹介します。

  • ITシステム管理者
  • 開発エンジニア
  • AIエンジニア
  • データベースエンジニア


自分の目指したい方向性と認定資格のミスマッチを避け、SEキャリアのプランニングとして参考になれば幸いです。

ITシステム管理者

ITシステム管理者を目指したい方は、まずAzureの基礎となるAZ-900(Azure Fundamentals)の認定資格を目指すとよいでしょう。

次のステップではAZ-104(Azure Administrator)など中級レベルの資格取得をおすすめします。

さらに上を目指す場合はAZ-305(Azure Solutions Architect Expert)の上級資格にチャレンジしてみましょう。

これらの資格ではクラウドの運用管理だけでなく、ネットワークやストレージ管理に至る幅広い知識が学べます。

開発エンジニア

Webコーディング


開発エンジニアもITシステム管理者と同様にAZ-900で基礎的なクラウド知識を身に付けることをおすすめします。

中級レベルの資格としてAZ-104、AZ-204(Azure Developer Associate)が適しており、アプリケーションの開発やAPIなど実践的な知識が習得可能です。

さらに専門性を高めたい場合はAZ-400(DevOps Engineer Expert)を目指すとよいでしょう。

上級資格ではDevOpsにおける開発スキルの証明となるため、プロジェクトの開発と運用の両翼を担う存在として重宝されます。

AIエンジニア

AIエンジニア職でもAzure認定資格は効果的です。まずはAI-900(Azure AI Fundamentals)でAIの基本知識やスキルを学びましょう。

AIによるアプリ開発を深めたい場合は、中級資格であるAI-102(Azure AI Engineer Associate)、機械学習やデータ分析の分野のスキルアップを極めたい方はDP-100(Azure Data Scientist Associate)の資格にぜひチャレンジしてみてください。

データベースエンジニア

データベースエンジニアを目指したい方は、始めにDP-900(Azure Data Fundamentals)でデータとクラウドに関する基礎知識を習得しましょう。

その後の中級資格ではDP-300(Azure Database Administrator Associate)やDP-203(Azure Data Engineer Associate)などの資格を取得し、自分の専門性を磨きます。

さらに上級ではDP-100(Azure Data Scientist Associate)やAZ-305の取得がおすすめです。

これらの資格を取得することでAzure上でのクラウド運用スキルを備えていることの証明となり、データ分析やETLのような専門的な分野でも活躍が期待されます。

Microsoft Azure認定資格の種類

オフィスでミーティングする男女の会社員


認定資格は初級レベルから上級者レベルまで4つの段階があり、自分の実力に合ったレベルで資格受験を検討するとよいでしょう。

  • Fundamentals
  • Associate
  • Expert
  • Specialty


ここでは上記4つのレベルの内容を解説し、それぞれのレベルに合った対象者や求められるスキル、役割をみていきます。自分のレベルがどのくらいであるかの指標になれば幸いです。

Fundamentals

FundamentalsはAzureやクラウドの基本を身に付けるための初級レベル資格になります。

エンジニア職はもちろん、これからIT関連の仕事を目指す方にとっても取り組みやすい資格です。クラウドとは何かの概念や料金体系、セキュリティなど基本となる知識を習得します。

Associate

Associateレベルは中級的な位置づけとなり、仕事など実務でAzureを扱うエンジニアが主な対象です。

Associateレベルでは、Microsoft Azureの基本的な操作ができることを推奨しています。

インフラエンジニアや企業のクラウド運用を担う方に適しており、ネットワークの構築やリソースの管理、セキュリティ対策などより実践的なスキルが学べるでしょう。

Expert

Azure認定資格のなかでも上級に位置づけされるExpertは、クラウドアーキテクチャやエンジニアをマネジメントしている方に適したレベルです。

高度なクラウド設計の知識や要件定義、効率的なクラウド運用への対応力が求められ、クライアントごとに適したクラウド環境の提供など重要な意思決定をする役割も期待されています。

Specialty

SpecialtyはExpertよりもさらに上級レベルとなり、高度な知識やスキルがあることの証明となるでしょう。

IoTや仮想デスクトップ、SAPなどに特化したSpecialty資格があり、それぞれに対応する幅広い知識や実務スキルが求められます。

Microsoft Azure認定資格の難易度

指さしをする


Azure認定資格に興味はあるけれど問題が難しい、合格率が低いなどのネガティブなイメージが先行し、資格取得に不安を感じていませんか。

ここでは先述したレベルごとの難易度を掘り下げて解説していきたいと思います。

Fundamentalsの難易度は決して高くないレベルといわれており、IT未経験者でもある程度の勉強をすれば合格できるレベルです。

専門的な技術を問われない問題がほとんどであるため、初めてクラウド関係の資格を取る方でも合格しやすいでしょう。

Associateではストレージやネットワークに関する実務的な問題が多く出題されるため、経験の浅いエンジニアは十分に試験対策をとる必要があります。

ただし、クラウド担当エンジニアでMicrosoft Azureでの実務を経験している方は取り組みやすいレベルでしょう。

Expertでは、Azureに関する専門的な知識や実務スキル、さらには問題解決のための応用力が試されます。

クラウドの設計や運用、自動化といった高度な問題が出題されるため、初級レベルの方では合格が難しいレベルです。Azureに関する業務を数多くこなし、豊富な知識量が必要となるでしょう。

先にFundamentalsやAssociateなどのレベルで実力をつけ、Expertを目指すコースが理想的です。

Specialtyは特定の分野に特化した高難易度な問題が出題されます。クラウド実務経験歴が豊富でAzureに関する深い知識を備えた方でないと合格するのが難しいでしょう。

試験では実務に即した応用力を問われる問題が多く、各分野のリーダーとしての判断力が問われる場面もあります。十分な実務経験と知識を深めたうえで試験に臨みましょう。

Microsoft Azure認定資格取得のための勉強法

パソコンのあるシンプルなスタディスペース


Microsoft Azure認定資格を取得するためには、実務に即した理解や応用力を養う必要があります。そのため、試験に向けて少しずつでも質が高く効率的な学習をするのがおすすめです。

資格取得に向けた主な学習方法として、次のようなものがあります。

  • 公式の教材とドキュメントを利用する
  • 学習コンテンツを活用する
  • 実際にAzureサービスを使う

ここからは、Microsoft Azure認定資格を取得するための効果的な学習方法を紹介します。

公式の教材とドキュメントを利用する

Azureを学ぶ際はMicrosoft公式が提供しているMicrosoft Learnやドキュメントを活用するのがよいです。

無料で体系的に学べるうえに、本番の試験に近い内容の問題も数多く掲載されています。公式サイトでは模擬試験も提供されているため、併用して効率よく学習を進めるのがよいでしょう。

学習コンテンツを活用する

独学が不安な方はUdemyやYouTubeなど外部の学習コンテンツを活用してみてはいかがでしょうか。

Udemyには資格別の対策講座がアップされており、動画を通して実際の画面上の操作や模擬試験解説もあるため初めての学習でも理解しやすいです。

YouTubeでも無料で質の高い講義を提供しているチャンネルが多いため、通勤時間や昼休みなどスキマ時間の学習には適しています。

実際にAzureサービスを使う

「習う」より「慣れ」の精神で実際にAzureサービスを使ってみることも大切です。

マイクロソフトでは無料アカウントでAzureを使えるサービスを提供しているため、実際にハンズオン学習をしてみることをおすすめします。

無料アカウントではできる内容に制限があるものの、仮想マシンの操作やファイル保存、Azure SQLによるデータベースの作成など基本的な動作が身に付けられるでしょう。

私たちテクニケーションは資格取得支援制度を設け、エンジニアのスキルアップを積極的にサポートしています。会社が推奨する資格受験費用をはじめ、参考書代を支給を行い、エンジニアの成長機会を支援しています。

またチーム制を採用し、経験の浅いエンジニアでも先輩エンジニアのフォローにより、実務経験を積むことが可能です。一人では難しい案件でもチームで遂行するため、スキルアップやスキルチェンジを諦める必要がありません。

さらに案件選択制を導入し、エンジニアが目指したいキャリアに向けた理想的な働き方ができる点もメリットです。

クラウドのスキルを向上させたい、Microsoft Azureの認定資格を取得したいとお考えの方はぜひテクニケーションのカジュアル面談にてお話をお聞かせください。

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Microsoft Azure認定資格の資格取得のメリット

メリット

Microsoft Azure認定資格を取得することにより、以下のようなメリットがあると考えられます。

  • 技術トレンドに敏感になれる
  • トラブル対応力が上がる
  • 専門スキルとしての評価が得やすくなる


ここでは資格取得に関する具体的なメリットをみていきましょう。

技術トレンドの習得

Azure認定資格では資格の勉強を通して直近のクラウド技術のトレンドが学べます。またトレンドの起きた背景や業界の動向などもわかるようになり、仕事だけでは得られない貴重な情報が収集できるでしょう。

トレンドに敏感になることで、新しい技術やサービスに対して抵抗感なく現場へ導入できるようになります。

トラブル対応に強くなる

提案するビジネスパーソンの女性


Azure認定資格では操作に関する問題だけでなく、トラブルが起きたときの問題解決能力を問われる問題も多いです。

ストレージの接続トラブル対応など、現場で起こりうるさまざまな問題もすぐに原因を特定し速やかな解決へと導けます。トラブル解決によりクライアントやチームからの信頼も得られるでしょう。

専門知識の取得につながる

資格の取得により、その方がクラウドに関する専門知識を持っていることの証明になります。

具体例ではAZ-204の資格を持っていれば、Azureで一定レベルの開発ができる人材であると評価され、プロジェクトのクラウド担当に抜擢されたり転職活動時のよいアピール材料となったりします。

私たちテクニケーションはエンジニア一人ひとりのキャリアを実現できるよう労働環境を見直し、さらなるキャリアアップを目指す高還元SES企業です。

高還元SESとはエンジニアの単価に対し、高い還元率で報酬を提供するSES企業のことをいいます。スキルや実力に見合った報酬が得られる単価給与連動制を導入しています。そのため、実力のある人ほど高収入になる仕組みです。

会社間の単価は開示しているため、お互い納得のうえ働くことができます。

職場でのキャリアパスがイメージできない、スキルアップできる環境で働きたいなどお考えでしたら、ぜひ一度テクニケーションのカジュアル面談をご活用ください。

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Microsoft Azure認定資格を取得してキャリアアップを図るなら

男女


Microsoft Azure認定資格の内容や取得に向けたロードマップを解説しました。

Azure認定資格はさまざまなレベル・ジャンルの資格があり、理解度や目指したい方向性に合った資格を目指すことが大切です。

勉強方法は公式の教材やドキュメント、動画による講義などがありますが、実際にMicrosoft Azureを使用したハンズオン学習にもぜひ取り組んでみましょう。

資格の取得や勉強により技術トレンドのキャッチアップやトラブル解決能力が養われるだけでなく、周りからAzureに対応できる人材として評価されやすいでしょう。

Azure認定資格を活かせる職場で働きたい方は、テクニケーションのカジュアル面談を受けてみてはいかがでしょうか。

テクニケーションでは案件選択制を導入しているため、Azure関連のスキルを活かせるプロジェクトに積極的にチャレンジできます。

またエンジニアのスキルを明確に評価し還元率の高い報酬を提供しているため、自身の描く理想的なキャリアへ近づけます。

今の職場環境に不安がある、エンジニアとしての実力を正当に評価して欲しいと思う方は、いつでもテクニケーションのカジュアル面談であなたの想いをお聞かせください。

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