AWS SAAを勉強する前に知っておきたい基本用語

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背景について

AWS SAAの資格取得に向けて勉強を始めた際、問題文や解説の中に「ソリューション」「スケーラビリティ」「可用性」「冗長化」など、さまざまな用語が出てきました。

AWSの各サービスについて覚える以前に、こうした用語の意味が分からず、問題文が何を求めているのか理解するのに苦労することがありました。

例えば、「可用性の高いソリューションを選択する」と書かれていても、「可用性」や「ソリューション」という言葉自体を理解していなければ、何を基準に選択肢を判断すればよいのか分かりません。

そこで今回は、AWS SAAの勉強をする中でよく目にした基本的な用語について、自分なりに分かりやすく整理してみることにしました。

これからAWS SAAの勉強を始める方や、問題文に出てくる用語の意味が分からず困っている方の参考になればと思います。

AWS SAAでよく出てくる基本用語

ここからは、AWS SAAの問題文や解説でよく見かける用語について説明していきます。

言葉の意味だけを覚えるのではなく、「問題文の中でどのような意味で使われるのか」を意識すると、問題を理解しやすくなると思います。

1. ソリューション

ソリューションは、日本語にすると「解決策」という意味です。

AWS SAAでは、

「要件を満たすソリューションを選択してください」

といった形でよく登場します。

この場合、特定のAWSサービス1つを指しているわけではなく、AWSサービスの組み合わせも含めて、「この要件をどのような方法で実現するか」という意味になります。

そのため、問題文でソリューションという言葉が出てきた場合は、「この問題を解決するための方法」と読み替えると分かりやすいと思います。

2. 可用性

可用性とは、システムやサービスを利用したいときに、正常に利用できる状態を維持することです。

例えば、1台のサーバーだけでシステムを動かしている場合、そのサーバーに障害が発生するとサービス全体が停止してしまいます。

一方で、複数のサーバーや複数のアベイラビリティーゾーンを利用していれば、一部で障害が発生してもサービスを継続できる可能性が高くなります。

AWS SAAで「高可用性」という言葉が出てきた場合は、「障害が発生しても、できるだけサービスを止めない構成」と考えると理解しやすいです。

3. 冗長化

冗長化とは、同じ役割を持つものを複数用意して、1つに障害が発生しても別のものを利用できるようにすることです。

例えば、Webサーバーを1台だけではなく複数台用意しておけば、そのうち1台が停止しても、ほかのサーバーで処理を継続できます。

AWSでは、複数のEC2インスタンスを配置したり、複数のアベイラビリティーゾーンを利用したりすることで冗長化を行うことがあります。

可用性と似ていますが、可用性は「サービスを利用し続けられること」であり、冗長化はその可用性を高めるための方法の1つと考えると分かりやすいです。

4. スケーラビリティ

スケーラビリティとは、利用者やアクセス数、処理量が増えた場合でも、それに合わせてシステムを拡張できる性質のことです。

例えば、利用者が増えてサーバー1台では処理しきれなくなった場合に、サーバーを増やして対応できる構成であれば、スケーラビリティが高いと言えます。

AWSでは、EC2の台数を増減させるAuto Scalingなどが代表的です。

問題文に「スケーラブルな構成」と書かれている場合は、「負荷が増えても対応できる構成」と考えると分かりやすいです。

5. スケールアップとスケールアウト

スケーラビリティと一緒に出てくることが多いのが、「スケールアップ」と「スケールアウト」です。

スケールアップは、1台のサーバー自体を高性能なものに変更することです。

例えば、CPUやメモリが多いEC2インスタンスタイプへ変更することが該当します。

一方で、スケールアウトはサーバーの台数を増やすことです。

例えば、EC2インスタンスを2台から4台へ増やして処理を分散させる方法です。

簡単に整理すると、

  • スケールアップ:1台を強くする
  • スケールアウト:台数を増やす

と覚えると分かりやすいです。

6. 耐障害性

耐障害性とは、一部のシステムに障害が発生した場合でも、システム全体として処理を継続できる性質のことです。

例えば、1つのアベイラビリティーゾーンで障害が発生した場合でも、別のアベイラビリティーゾーンにあるサーバーで処理を継続できる構成などが該当します。

可用性と似ていますが、耐障害性は特に「障害が発生したときに、どれだけ耐えられるか」という考え方になります。

7. レイテンシ

レイテンシとは、通信や処理を開始してから結果が返ってくるまでの遅延時間のことです。

例えば、Webサイトのボタンを押してから画面が表示されるまでに時間がかかる場合、レイテンシが大きい状態と考えることができます。

AWS SAAでは、

「低レイテンシが必要」

という要件が出てくることがあります。

この場合は、「できるだけ通信の遅延を小さくしたい」という意味です。

8. スループット

スループットとは、一定時間内にどれだけ多くのデータを処理できるかを表すものです。

レイテンシが「1回の処理にどれくらい時間がかかるか」なのに対して、スループットは「一定時間にどれくらい処理できるか」という違いがあります。

例えば、大量のデータを短時間で転送する必要があるシステムでは、高いスループットが求められます。

SAAではレイテンシとスループットが一緒に出てくることもあるため、違いを理解しておくと問題文を読みやすくなります。

9. マネージドサービス

マネージドサービスとは、サーバーやソフトウェアの管理の一部をAWS側で行ってくれるサービスのことです。

例えば、EC2上に自分でデータベースを構築した場合は、OSの管理やアップデートなども自分で行う必要があります。

一方、Amazon RDSのようなマネージドサービスでは、データベース運用に必要な作業の一部をAWS側に任せることができます。

SAAの問題では、

「運用負荷を最小限にする」

といった要件が出てくることがあります。

このような場合は、マネージドサービスを利用できないか考えることが重要になります。

10. プロビジョニング

プロビジョニングとは、必要なサーバーやストレージなどのリソースを用意して、利用できる状態にすることです。

例えば、EC2インスタンスを作成して利用できる状態にすることも、プロビジョニングの1つです。

問題文で、

「事前にプロビジョニングする必要がない」

と書かれている場合は、あらかじめサーバーなどを用意しておかなくても利用できるという意味になります。

11. 疎結合

疎結合とは、システム同士の依存関係をできるだけ少なくすることです。

例えば、システムAがシステムBを直接呼び出して処理している場合、システムBに障害が発生するとシステムAにも影響する可能性があります。

そこで、Amazon SQSなどのキューを間に入れることで、それぞれのシステムを直接依存させずに処理できるようになります。

SAAで「疎結合なアーキテクチャ」という言葉が出てきた場合は、「システム同士をなるべく独立させる」と考えると分かりやすいです。

12. フォールトトレラント

フォールトトレラントは、障害が発生してもシステム全体を停止させずに動作を継続できることを意味します。

日本語では「耐障害性」と表現されることもあります。

例えば、複数のサーバーを用意しておき、1台が停止した場合でも別のサーバーへ自動的に処理を切り替えられる構成などが該当します。

AWS SAAでは似た言葉が複数出てくるため、単語だけを暗記するのではなく、実際の構成と一緒に覚えると理解しやすくなります。

まとめ

AWS SAAの勉強を始めた当初は、AWSサービスそのものだけではなく、問題文に出てくる基本的な用語の意味が分からず、問題を理解すること自体に苦労しました。

しかし、分からない言葉をそのまま暗記するのではなく、自分の言葉に置き換えて整理することで、問題文の意味も少しずつ理解しやすくなりました。

AWS SAAでは多くのAWSサービスについて覚える必要がありますが、その前に「可用性」「冗長化」「スケーラビリティ」などの基本的な考え方を理解しておくことも大切だと思います。

これからAWS SAAの勉強を始める方で、問題文に出てくる横文字の意味が分からないと感じた場合は、まずはその言葉を簡単な日本語に置き換えてみると、学習を進めやすくなるのではないでしょうか。