開発ほぼ未経験がJava Silverに落ちて合格した方法

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この記事では、2023年にOracle Certified Java Programmer, Silver SE 11 認定資格(Java Silver)に一度は落ち、そして合格したときの私の体験をご紹介します。

Java Silverを獲得したい人におすすめです!

私の習熟度

Java Silverの勉強をはじめたときの私のステータスは、以下の通りです。

  • Javaは勉強したことがない
  • Web制作に関する範囲でPHPやJavaScriptを使ったことはある。→開発はほぼ未経験
  • その他の資格として、基本情報技術者試験やJSTQB認定テスト技術者資格 Foundation Level試験(JSTQB FL)などに合格ずみ

ちなみにJava Silverは、Oracle Certified Java Programmer, Bronze SE 認定資格(Java Bronze)を持っていなくても挑戦できます。私はJava Bronzeは受けずに、いきなりJava Silverに挑戦しました。

勉強時間

合格までにかかった時間は、3.5か月ほどです。1日あたりの勉強時間はまちまちです。

勉強を始めて2か月ほどの段階で一度受けて落ち、その1.5か月後に再受験して合格しました。

勉強法

大きく分けて、以下の順番で勉強しました。

  1. 『スッキリわかるJava入門』で、Java全体の勉強をする
  2. 『徹底攻略Java SE 11 Silver問題集[1Z0-815]対応』(通称黒本)でJava Silverの勉強をする(1回目)。その後一度試験を受けて落ちる
  3. 『スラスラわかるJava 第3版』でJava全体の勉強をする
  4. 黒本でJava Silverの勉強をする(2回目)

以下、それぞれ解説します。

『スッキリわかるJava入門』で、Java全体の勉強をする

Javaをすでに学んだことがある、あるいは仕事で使っている人にとっては、このステップは不要かと存じます。

私の場合はまずJavaそのものが未経験だったので、試験対策に特化せずに『スッキリわかるJava入門』でJavaの勉強をしました。版は覚えてないのですが、おそらく当時最新のものを使っていたと思います。

ただ読むだけではなく、実際に手を動かしてJavaの仕様を理解するようにしました。

黒本でJava Silverの勉強をする(1回目)

参考書を読み終わった後は、黒本に目を通しました。しかし黒本を読み始めてから一回目の受験まであまり時間がなく、ほとんど内容を理解していないまま受験当日を迎えてしまいました。

当時行われていた再受験無料キャンペーンを利用してダメ元で受けたのですが、結果は合格基準に1%届かず……。2回目の試験の料金こそ無料にはなりますが、ショックでした。試験会場への移動や試験そのもの、そして再受験までの勉強にかかる時間も結構あったので。

したがって再受験無料キャンペーンを利用する方でも、ダメ元ではなく合格する意志を持って勉強した方が良いと思います。

『スラスラわかるJava 第3版』を読む

一度試験に落ちた後、『スラスラわかるJava 第3版』を読みはじめました。改めて基礎を学ぼうと思ったからです。

『スッキリわかるJava入門』の再読ではなく新たに『スラスラわかるJava 第3版』を選んだ理由は、同じJavaの勉強でも様々な本で勉強した方が大事な点がわかりやすい、と考えたためです。複数の教材で共通しているトピックが、すなわち重要な点、というわけです。

こちらの本はジェネリクスやラムダ式など、内容が充実しており助かりました。

黒本でJava Silverの勉強をする(2回目)

最後に、『徹底攻略Java SE 11 Silver問題集[1Z0-815]対応』(通称黒本)でJava Silverの試験対策をしました。

今回勉強する際は、以下の点を意識しました。

  • 複数回やる
  • コードを書く

まず基本的に複数回やるようにしました。具体的には総仕上げ問題以外の章は、基本的に3周以上しました。2つある総仕上げ問題については、①の方は基本的に4周、②の方は間違えた問題だけ複数回やりました。

また参考書を読んだときと同様に、本を読んだだけでは挙動を想像できないものについては、コードを実際に書きました。

結果として、正解率81%を記録し、合格しました。

Java Silverでつまずいたポイント

Java Silverを勉強する上で、つまずいたポイントは以下です。

  • 型の概念
  • 前置・後置インクリメントとデクリメントの挙動
  • 共変戻り値
  • モジュールシステム

特にとっつきにくかったのが型の概念です。私はPHPやJavaScriptなどの動的型付け言語に少し触れていたので、静的型付け言語であるJavaの挙動はわかりづらいものがありました。

対策としては、やはり参考書などに載っているコードをそのまま書き写したりコードを一部変えてコンパイルが通るかなどを確認したり、黒本の問題を何度も解いたりなどして、挙動を覚えるようにしました。

まとめ

今回の記事では、Java Silverについて私の経験をご紹介しました。再受験無料キャンペーンを利用すれば一度落ちても金銭的な負担は増えませんが、一発合格するに越したことはありません。また試験対策の面では、黒本を何周もするのがおすすめです。

参考になれば幸いです。