未経験エンジニアでも即戦力!自走力の磨き方

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「サーバって何?」「ログってどこにあるの?」というレベルの疑問も未経験エンジニアだと当然のことです。

しかし、現場では「未経験だからできません」は通用しません。

クライアントやチームは即戦力を求めていますし、成長が遅ければプロジェクトから外されることもあります。

弊社ではチーム参画の案件が多いためこのような心配は比較的少ないものですが、筆者を含め1人で参画する場合は自分が主体的に動く必要があります。

では、未経験や若手がどうやって早く戦力になれるのでしょうか。

答えはシンプルで、「自走力」を身につけることです。

自走力とは、誰かに指示されなくても自分で課題を見つけ、調べ、解決まで進められる力のことです。

この力があれば、経験の浅さをカバーし、短期間で現場に必要とされる人材になれます。

今回は、自走力を構成する3つの力を以下の通り紹介します。

1. 課題発見力 〜自分を俯瞰する目を持つ〜

未経験者が現場で一番陥りやすいのは、「言われたことだけやる」モードです。

もちろん最初は指示通り動くことが大事ですが、それだけでは成長スピードは遅く、周囲からの評価も上がりません。

現場では「どこに課題があるか」を見抜ける人が重宝されます。

課題発見力とは、自分やプロジェクトの状況を客観的に見て、問題や改善点を見つける力のことです。

もちろん初めはプロジェクトの内容にまで目が向かないと思いますので、まずは自分の課題発見から努めましょう。

例えば、以下のようなものがあります。

・周りに申し訳なくて人に聞けない自分がいる

これは筆者も未だに自分の課題だと捉えていて、ちゃんとしなければならないという真面目な人ほど陥るのではないでしょうか。

・トラブルが発生するとすぐにテンパってしまう

特に初めてのトラブルだと対処の手順はドキュメントとして用意されていても、不安が勝ってしまうものだと思います。

・一般的なITの知識はわかるけど、現場特有の用語(動いているシステムの構成など)がわからない

このように、まずは周りの方と比べて自分には何が足りないのかといったことを意識すると、成長スピードがグンと上がるのではないでしょうか。

自分本位の課題を見つけそれを解決したとしても、それが本当に現場のためになるのかどうかは疑問が残ります。

そのため、あくまで自分を俯瞰的に見て現場本位の課題を見つけることで、より現場の状況に沿って成長できるのではないかと考えられます。

2. 情報収集力 〜答えを探しに行く〜

課題を見つけても、解決できなければ意味がありません。

そこで必要になるのが情報収集力です。

これは、必要な知識や方法を自分で探し出す力です。

IT業界は変化が激しく、常に新しい技術やツールが登場します。

未経験や若手の場合、知識量はどうしても少ないため、調べて学ぶスピードが成長を左右します。

情報収集力に関しては、例えば以下のようなものを意識すると向上が見込まれます。

・複数の関連キーワードや英語を組み合わせて検索する

〇〇 △△ またそれらをあえて英語で検索してみることで、より有益な情報がヒットする可能性が高まります。

・1次ソース(公式ドキュメント)を読む癖をつける

ネットでは情報の信頼性に欠ける場合があります。

そこで、ネット記事だけではなく1次ソースから情報を得ることで信頼性が担保された情報を収集するよう意識しましょう。

・気兼ねなく質問できる人を見つける

検索エンジンやAIツールを使って効率的に検索するだけでなく、日頃からの人間関係の構築によってすぐに有益な情報が手に入る場合もあります。

特に社内特有の情報(社内ルールや社内システムの構成)に関してはネットでは手に入らない情報なので、この点も意識すると良いでしょう。

3. 振り返り力 〜経験を次につなげる〜

最後に、課題を見つけて解決したとしても、その経験を記録せずに忘れてしまえば、また同じ壁にぶつかります。

振り返り力とは、経験から学び、再発防止や効率化につなげる力です。

日頃の成果を振り返るために、以下のようなものを意識すると良いでしょう。

・トラブルシューティングノートを作る

エラー内容・原因・解決策をまとめ、次回同じようなトラブルが発生した時に備える

・定期的に第三者視点で見直す

週単位や月単位で、自分の作業や学びを振り返り、成長の傾向や課題を分析する。

正直なところ、多忙な現場だと振り返ることを疎かにしてしまいがちなものです。

そのため、通勤時間など隙間時間だけでもいいですので、振り返りを行う時間を設けておくことを推奨します。

このように振り返る習慣を作っておくことで、より成長スピードが上がるものだと考えられます。

まとめ

未経験や若手エンジニアが早く現場で活躍するためには、課題発見力・情報収集力・振り返り力の3つを鍛えることが不可欠です。

課題発見力でやるべきことを見抜き、情報収集力で解決策を見つけ、振り返り力で経験を次に活かす。

このサイクルが回るようになれば、「指示がないと動けない人」から「任せられる人」へと変わります。

現場での評価が上がれば、単価も上がりやすくなり、フルリモート案件やより条件の良いプロジェクトにも参画できる可能性が高まります。

未経験からのスタートは不安も多いですが、自走力さえあれば成長は加速します。

今日から小さな一歩を踏み出して、明日の自分をもっと頼もしいエンジニアにしていきましょう。