新人・未経験者向けインフラ現場OJTの注意点

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自分が働く年数が増えれば必ず通る道であるのが新人教育です。ここでは見落とし

がちな注意点や、教えている最中に陥りやすい注意点について説明します。

【基本的な注意点】

1. 目的・期待値を明確に伝える。

 何を学んでほしいのか、どのような役割を担ってほしいのかを明確に伝える。

 ゴールが不明確だと新人は不安になり、モチベーションが低下します。

2. 段階的に教える(スモールステップ)

 一度に多くを詰め込まず、習得のステップを細かく分ける。

 小さな成功体験を積ませて自信をつけさせる。

3. 「なぜそうするのか」を説明する

 単なる手順だけでなく、その背景や意義を伝えることで理解が深まり、応用力が

 身につく。

4. 質問しやすい環境をつくる

 「質問=迷惑」という雰囲気を排除し、むしろ歓迎する姿勢を示す。

 こまめに声をかけ、「わからないことある?」と聞く。

5. フィードバックは具体的・建設的に

 抽象的な表現(例:「もっとがんばって」)ではなく、行動に基づく具体的な

 フィードバックをする。ポジティブな点も必ず伝える。

【見落としがちな注意点】

1. 業務との両立が難しい(通常業務+教育の二重負担)

 教える側も普段の仕事がある中で新人に時間を割く必要があり、単純に

 「忙しさ」が倍になります。

2. 時間がかかる

 新人が仕事を覚えるにはどうしても時間が必要。

 そのため、「自分でやったほうが早い」と思ってしまいがち。

 思考・習慣のギャップがある

3. 世代間ギャップ・価値観の違い

 昔は「見て覚える」「根性論」が主流だったが、今は丁寧な指導と心理的安全性が

 重視される。

 「最近の若者は~」という思考になると、教育がうまくいかない。

4. 「常識」が通じないことへの戸惑い

 メールの文面、上司への報告方法、遅刻の連絡など、「社会人の常識」が新人には

 まだ身についていないことも。

【教えることの難しさ】

1. 教え方が分からない

 自分が無意識にやっていることを言語化して伝えるのは難しい。

 「なんでできないの?」と思ってしまうと、教える側もストレスになってしまう。

2. 教えてもすぐに成果が出ない

 教育には時間がかかるため、手応えがなく不安になる。

 モチベーションが下がる教育担当者も。

【精神的・感情的負担】

1. 失敗の責任を感じる

新人がミスしたとき、「自分の教え方が悪かったのでは」とプレッシャーを感じるこ

とも。

2. 感情のコントロールが難しい

何度も同じことを説明したり、期待に応えられない様子を見たりすると、イライラす

ることも。

【まとめ】

いかがでしたでしょうか。現在、新人を教えている人も今までを振り返り、注意点を見直して新人教育をおこなっていきましょう。。