実務でよく使う!シェルコマンド(Bash/Zsh)5選+αと最低限のvi操作

開発現場でLinux/Macのターミナル操作は避けて通れません。
特にBashやZshのシェルコマンドは毎日のように使うものばかりです。
今回は実務で特によく使うシェルコマンド5つと、サーバー編集時に役立つviの基本操作、さらによくあるトラブル「swapファイルが残ってしまう問題」について解説します。
目次
1. cd, ls, pwd – 基本のナビゲーション
・cd:ディレクトリ移動。例:cd /var/www
・ls:ファイルやフォルダの一覧表示。ls -lで詳細表示も可能。ls -laで詳細と隠しファイルを含め全ファイル表示が可能。
・pwd:今いるディレクトリのパスを確認。
これらはターミナルの基本中の基本で、実務でも頻出です。
よく使うコマンドは「エイリアス」コマンドで短縮設定することもできます。
例:alias ll=’ls -la’
2. cp, mv, rm – ファイル操作系
・cp:コピー。cp -r でディレクトリごとコピー可能。
・mv:ファイルやディレクトリの移動・リネーム。
・rm:ファイル削除。rm -rf でディレクトリも強制削除。
rm コマンドについては手順書の記載含めてそんなに多く見ることはないかなと思います。
また、万が一rmコマンドを使用する場合は-iオプションをつけることで削除する前に確認を求めるようにすることもできます。
3. grep, find – ファイル・文字列検索
・grep:ファイルの中から文字列を検索。
grep -r “error” ./ でフォルダ内のすべてのファイルから「error」を探します。
・find:ファイル検索。
find . -name “*.ts” のようにするとTypeScriptファイルを探すことができます。
4. cat, less, head, tail – ファイルの中身確認
・cat:ファイルの内容を全部表示。
・less:スクロールしながらファイル閲覧できる。
・head/tail:ファイルの先頭/末尾を表示。
tail -f はリアルタイムでログファイルを追いかけるときに便利です。
5. chmod, chown, sudo – パーミッション系
・chmod:ファイルやディレクトリの権限変更。
・chown:所有者・グループ変更。
・sudo:管理者権限でコマンド実行。
実務で触るサーバは大体UNIX系なので、
権限エラーが起きたらこのあたりを見直すことが多いです。
補足:vi(Vim)を最低限使えると安心
「えっ、今どきvi?」と思うかもしれませんが、
サーバー上で直接設定ファイルを編集しないといけない場面は意外にあります。
特に.envやnginx.confのようなファイルは直接編集するケースが多いです。
基本操作
・i → 入力モードに切り替え(文字を編集可能に)
・Escキー → コマンドモードに戻る(編集終了)
・:w → 保存(write)
・:q → 終了(quit)
・:wq → 保存して終了
・:q! → 強制終了(保存せずに終了)
これだけ押さえておけば、ひとまず編集は乗り切れます。
よくあるトラブル:swapファイルが残って編集できない問題
vi/vimでファイルを編集中に不意に終了すると、.swp(swap)ファイルが残り、次に編集しようとすると
E325: ATTENTION
Found a swap file by the name “.filename.swp”
のようなメッセージが出て保存できなくなることがあります。
これは前回の編集状態が中途半端に残っているためで、対処法は単純です。
rm .filename.swp
でswapファイルを削除すれば、再度編集・保存が可能になります。
実務で気をつけたいポイント
・mvやrmはとにかく慎重に使う:特にrm -rfは誤爆で大事なファイルを消すことがあるため、
必要に応じて安全確認のエイリアスや-iオプションを使うのがおすすめです。
・設定ファイルの編集はバックアップを取ること:
変更前にコピーを残すことでトラブル時に復旧が容易になります。
・個人環境の.zshrcや.bashrcはむやみに共有しない:
チームの共用環境の場合は、環境を壊さないよう気をつけましょう。
まとめ
シェルコマンドは実務での基本ツールです。
今回紹介したコマンドは日々の作業で頻繁に使います。
慣れておくと効率アップ間違いなしです。
また、viの基本操作やswapファイルトラブルの対処法も覚えておくと、いざというときに役立ちます。
意外に必要な場面があるので少しずつ慣れていけばいいと思います。