前職は4連敗、今の会社でまさかの1発合格!営業力の差に驚いた話

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「はじめに ― 絶望から希望を持てた理由」

私はかつて、企業面談で何度挑戦しても不合格が続き、自分の能力や将来に絶望しかけていました。
しかし転職先では、たった1回の面談で合格。その経験から、コミュニケーション能力に自信がなくても「会社の営業力」で結果は大きく変わることを実感しました。

この記事では、同じように面談に苦しんでいる人へ「絶望しなくても大丈夫」というメッセージと、私が希望を持てた理由をお伝えします

「私の経歴とバックグラウンド」

年齢:40代前半

経歴:QAが約13年経験、開発が約2年経験

経歴(概要レベル):IT企業に全部で3社在籍。主にSES会社のみを経験。1社目はQA、2社目はQA&開発、3社目は開発

経験したポジションQA:リーダー、拠点の現場責任者※役職まではいかなかった

経験したポジション開発:実装、設計、リーダー、PM※社内プロジェクトでリーダー/PMを経験

主な開発領域:WEBアプリ、バックエンド寄りのフルスタック

「なぜ企業面談が私のキャリアの壁だったのか」

私はIT企業をSESとして3社経験し、QAとして13年勤務した後、念願だった開発職に転身しました。その過程で最も悩まされたのが、キャリアアップに直結する「企業面談」です。

SESでは、企業面談に合格しなければ評価や収入が上がらず、不合格が続けば使えない人材」というレッテルを貼られてしまいます。私はその仕組みに何度も苦しみました。

しかし、3社目に転職して気づいたのは、不合格の原因が必ずしも自分の力不足だけではないということです。これまでの上司や営業からのフィードバックは部分的に正しかったものの、それ以上に「会社や営業の力が結果に大きく影響していたと実感しました。

「企業面談とは」

企業面談(案件面談)とは、

雇われ側の者が雇う側のスキル要件にマッチしていて、雇うかどうかの査定を行う面談です。

「過去の指摘は事実だった」

私は面談が得意ではありません。上司や営業からは「質問に合った答えが返せていない」「話が長い」と何度も指摘されました。複数の人から同じことを言われていたので、おそらく事実だったのでしょう。

結果、前職の2社目では、4回企業面談を受けて、本当に真剣だったのに、ついに一度も合格することができませんでした。

一方で、私のコミュニケーション能力の評価は人によって大きく異なりました。「全くない(社会人失格)」と言う人もいれば、「高い」と評価する人もいました。

この経験から、「コミュニケーション能力に関する他人の評価はあまり当てにならない」という結論に至りました。そして今では、面談の結果を左右するのは必ずしもその能力だけではない、ということを自分の実体験が証明していると感じています。

「一度の不合格が招く悪循環」

SESでは、企業面談の結果が将来に大きく影響します。私はQA時代、出世できず収入も上がらない経験を長く続けてきました。

一度でも上司や営業に「ダメだ」と判断されると、その評価は長く続きます。時間が経っても自信を失い、面談でも失敗が重なりました。期待感や熱意が失われると、逆転には多くのチャンスが必要になりますが、会社はそんなコストのかかる投資をしてくれません。

この悪循環から抜け出すのは、本当に難しいと感じていました。

さらに、QAの面談よりも開発の面談の方が技術力を重視されます。経歴でそれを証明できなければ、合格は現実的に難しいという厳しい現実もありました。

「自信なし・経歴なしからの戦い方」

私は、自信も経歴もない、さらに年齢的にも不利という状況からスタートしました。そんな中で大事にしてきたのが「経歴作り」です。

時間効率は悪くても、目的の経験値を得るまで粘り続けました。その時々の環境を見て、有利か不利かを判断しながら進めてきました。

明確な目的と根拠のある途中経過さえあれば、年齢のハンデがあっても通用することを、これまでの経験で確信しています。そのため、出世や他者評価は優先度を下げ、「自分の成長に直結する経験」を選びました。

その過程で上司と衝突することもあり、年齢に対する暗黙の圧も感じましたが、それでも耐え抜きました。そして今、ようやく本当にやりたかった案件にたどり着くことができました。

特に「設計経験」と「PM経験」は大きな武器になりました。内容の善し悪しにかかわらず、企業の中でその役割を経験できたこと自体が、想像以上に価値あるものでした。

「会社の営業が大事にしてきたもの」

私の見解では、企業面談で特に重要なのは「経歴の内容」と「経歴の見せ方」の2つです。

私が今回合格できた最大の要因は、今の会社が過去の実績や失敗を分析し、「合格率を高めるために作り上げたフレームワーク」にありました。この会社は実績データをもとに、人材の能力に左右されない最低限の品質を再現できる仕組みを持っています。これは非常に強力な武器です。

私はこのフレームワークを見た瞬間、その価値と有効性に気づきました。もともとの会社の信頼感に加え、「この会社なら人材がどうであれいける」という対外的な雰囲気が相まって、合格率が上がっていると感じます。

さらに、営業担当の方が私を強く信頼し、認めてくれたことも大きな後押しになりました。その自信が面談での姿勢に表れ、良い結果につながったと確信しています。

「1発合格した面談当日」

営業力、フレームワークに沿った面談練習、そして営業からの力強い応援――この3つが揃ったことで、運も味方してくれたのかもしれません。面談当日、私が話しやすい雰囲気を持つお相手が現れました。この「雰囲気の良さ」は、面談の成否に大きく影響すると強く感じました。

就業条件も良く、求められるスキル要件も自分に合っていたため、必要なのはその内容を説明することだけ。コミュニケーション能力に自信がない私でも、自然体で話すことができました。

こんな偶然があるのかと思うほどの好条件と好状況で、結果として落ちる理由が見つからないほどでした。面談は盛り上がり、話題が尽きたところで終了。

その後、すぐに合格の連絡が届きました。現在もその案件に従事しており、任された仕事を着実にこなしながら、手応えを感じています。

「合格から得た学び」

今回の実体験から、特に大きな学びは次の4つです。
今の会社のフレームワークを見たとき、その価値と有効性をすぐに理解できたこと。
案件参画までに関わった全員が一丸となり、協力できたこと。
自分に自信がないときは、仕組みを信じて進むこと。
経歴作りに重心を置いてきた判断は間違っていなかったこと。

今回の成功は、私一人の力ではありません。関わった多くの人の支えと、会社が作り上げた仕組みの力を強く感じました。
「成功するべくして成功した」――そう思えるほど、全体の力が合わさって面談合格につながったのだと思います。

「読者へのメッセージ」

この記事からも分かる通り、面談の結果は面談を受ける本人の努力だけで決まるものではありません。
それにもかかわらず、失敗の結果だけを見て、状況を理解していない人が心無いフィードバックをすることは多々あります。組織によっては現場の実態を正しく見ていない場合もあれば、きちんと見ている組織も存在します。

現実として、不要に面談が落とされていることもあります。しかし、組織が良ければ、出会う企業も良くなることがあります。青臭く聞こえるかもしれませんが、真剣に取り組んでいれば、必ずどこかで企業と自分が噛み合い、結果はついてくる ――私の経験がその証明です。

上手くいかない理由を自分のせいだけにしてしまうと、結果は遠ざかります。絶望する必要はありません。環境を変え、事実を見極め、自ら判断して、目指すものを掴み取ってください。

この記事が、一人でも多くの方がチャンスを掴むきっかけになれば嬉しいです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。