プログラミング初心者がJavaで挫折しないための効果的な学習戦略③

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はじめに

本記事はIT会社勤務の元Java研修講師が、100名程見てきた研修生で挫折してしまったり挫折させないようにどう工夫したか、特徴や効果的な学習方法をお話ししていきます。

今回は「Part3」です!ここからはオブジェクト指向について踏み込みます!Javaの大きな特徴でもあり難しい内容でもあるので、躓くかもしれませんが少しずつ学習して身に付けていきましょう!

おおまかな学習プロセス

  1. クラス・メソッドについて
    1. メソッドとは
    2. クラスとは
  2. クラス・メソッドの応用

細かな学習プロセス

  • メソッドについて

メソッドとは、いくつかの処理をひとまとめにしたものです。処理をメソッドにしておくことで、同じ処理を何回も実行する場合に同じ処理のコードを記述するのではなく、メソッドを繰り返し使用するだけでよくなります。

使うことのメリットは、「コードが読みやすくなる・修正が簡単になる・処理を再利用できる」この3つになります。

メソッドの作り方は以下のようになる。

“`java

アクセス修飾子 (static) 戻り値の型 メソッド名 (引数の型 引数名, ・・・) {

処理内容

}

“`

  • アクセス修飾子

アクセス修飾子を使うことで、どこからアクセス(呼び出す)できるかを示す。

例えば、同じクラス(ファイル)の中からしか呼び出せない。や、どこからでも呼び出すことができる。など種類は全部で4種類(public/protected/なし/private)あります。それぞれの目的に合ったアクセス方法を指定することができます。

  • 戻り値の型

戻り値の型とは、メソッドで処理が行われた結果、どの型でどのような値を返すかのときに、自分で型を決めることができます。料理に例えると、戻り値の型は「肉料理」や「魚料理」など料理のジャンルになります。

  • メソッド名

メソッド名とは、そのメソッドで何をするかを分かりやすく名前を付けるところになります。料理に例えるとレシピ名になります。ハンバーグを作るのにレシピ名が焼き魚とかはおかしいですよね。そのレシピ(メソッド)で何をするか分かるような名前にしてください。

  • 引数

引数とは、メソッドの処理に必要な材料です。計算処理をするメソッドに、計算する数字がないと計算できませんよね。そのようなときに引数として数字を渡して、メソッドで計算処理をするようにします。

  • クラスについて

クラスとは、繰り返し出てくるモノの設計図をあらかじめ作っておき、1つ1つ定義しなくても扱えるようになるモノです。

社員の情報を作成するときに、社員番号や名前、年齢、住所などを毎回作るのは大変だと思います。そこでクラスに、社員番号、名前、年齢、住所を用意しておいて使いたいときに呼び出して利用することができるようになります。

クラスの「社員番号、名前、年齢、住所」などをフィールド(クラスが持つ情報)で定義することができる。

“`java

public class Employee {

private Integer employeeNumber;

private String name;

private int age;

private String address;

“`

まとめ

今回はクラス・メソッドについて基礎的な概要部分を説明しました。次は、「インスタンス」「コンストラクタ」について基礎の部分を深めていき、この基礎をきちんと理解をして、さらにオブジェクト指向について理解を深めて避けては通れない、ポリフォーフィズム、継承、カプセル化について学んでいき、「ただ動くコード」から「読みやすく、保守しやすいプログラム」へとステップアップしていきましょう。