プログラミング初心者がJavaで挫折しないための効果的な学習戦略②

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はじめに

本記事はIT会社勤務の元Java研修講師が、100名程見てきた研修生で挫折してしまったり挫折させないようにどう工夫したか、特徴や効果的な学習方法をお話ししていきます。

Part1では「1.と2.」について書かせていただきましたが、今回はPart2ということで基本構文②の繰り返し文とコレクションについて書いていきます。まだ基本的な部分で難しくはならないので少しずつ練習して理解を深めていきましょう!!

目標設定

この記事を読んで実践していただいたゴールは、繰り返し文とコレクションクラスについて使い方がある程度理解でき、簡単なプログラミングの中で使うことができるようになる

おおまかな学習プロセス

  1. 基本構文②:繰り返し文⇦②本記事
    1. 繰り返し文①:for文
    2. 繰り返し文②:while文
  2. コレクションクラスについて⇦②
    1. コレクション①:配列
    2. コレクション②:リスト
    3. コレクション③:マップ

細かな学習プロセス

  • 基本構文②:繰り返し文
    • 繰り返し文①:for

for文は同じ処理を繰り返すために使います。指定した条件を満たす間任意の処理を繰り返し実行します。

主に特定の回数だけ処理を繰り返したい場合や、配列・コレクション(この後登場予定)の要素を順番に処理したい場合に利用されます。

基本的な書き方は以下のようになります。

for (初期化式;繰り返し条件;変化の式){

繰り返し実行したい処理

}

  • 初期化式

繰り返し処理には「何回目の処理」という考え方があります。何回目と数を数えているところが、この初期化式の部分になります。数を数えるので用意する変数の型も「int」が良さそうですよね!

for (int i = 0; 繰り返し条件;変化の式){

}

初期化式を書き加えることで、上記のようなコードになります。

  • 繰り返し条件

繰り返し条件では、繰り返し処理を何回するかを決めるところになります。この条件が満たされている間は、繰り返し処理を実行することになります。

for (int i = 0; i < 10;変化の式){

}

繰り返し条件を書き加えることで、上記のようなコードになります。

  • 変化の式

変化の式では、繰り返し処理の回数をどのようにして増やすかを記述します。基本的には回数は1ずつ増えていくので下記のようになります。

for (int i = 0 ; i < 10 ; i++){

}

このように「初期化式・繰り返し条件・変化の式」を作ることで上記のようなfor文が作れます。

どのような処理かというと「iが0から始まり1ずつ増えて10を越えるまでの計10回繰り返し処理をするfor文」が作れたことになります。「{}」の中に繰り返し行いたい処理を書くと完成!!という形になります。

  • 繰り返し文②:while

繰り返し文の2つ目としてwhile文があります。

while文についても繰り返し処理をしたいときに使います。

基本的な構文としては、条件式を満たす場合は「{}」の中身を繰り返し処理します。

while (条件式) {

}

for文と違うところは、繰り返し回数を数えていないところです。数を数えたい場合は自分で変数を用意して数える必要があります。しかし、数を数えて繰り返し処理をする構文は「for文」になりますので、while文の使用場面としては、何回繰り返すかは分からないが繰り返し処理をしたい場面などに有効と考えられます。

  • コレクションクラスについて

  • 配列

同じデータ型の値を複数格納できる。初期宣言の際に配列の長さ(何個値を入れられるか)を決める(固定長)必要があり、後から追加したり減らしたりできない。

型 [] 変数名 =  new 型 [要素数];

例:int [] numbers = new int [3];

格納した順番に番号(インデックス)を持っており、番号を指定することで格納されている値を取り出したり格納したりすることができる。

int [] numbers = new int [3];

numbers [0] = 1;

numbers [1] = 2;

numbers [2] = 3;

  • リスト

配列同様に同じデータ型の値を複数格納できる。

List <型> 変数名 = new ArrayList<>();

例:List <String> colorList = new ArrayList<>();

また配列同様、格納した順番に番号を持ち、番号を指定することで格納されている値を取り出すことができる。しかし、配列と違うところは固定長ではなく、初期宣言の際に長さを決める必要がなく、後から必要に応じて値を追加したり減らしたりの操作ができる。

List <String> colorList = new ArrayList<>();

colorList.add(“red”);

System.out.println( colorList.get(0) );

colorList.remove(0);

  • マップ

マップは、配列やリストとは少し違った使い方をします。

Map<キーの型 , バリューの型> 変数名 = new HashMap<>();

例:Map <String , String> placeMap = new HashMap<>();

マップの特徴としては、「キー」と「バリュー」の組み合わせで格納していることです。組み合わせは複数格納できますが、キーが同じ組み合わせはキーに対するバリューが上書きされてしまいます。

Map <String , String> placeMap = new HashMap<>();

placeMap.put(“01”, “北海道”);System

System.out.println(placeMap.get(“01”)); ⇨ 北海道が出力される

まとめ

今回は基本の中でも、使いこなすと役立つ繰り返し文とコレクションについてお話ししました。これらはJavaのコードだと日常茶飯事くらいよく出てくるので、しっかりと身につけて使えるようにしていきましょう!次のPart3では、ついにJavaの醍醐味オブジェクト指向について触れていくので、急激に難しくなるかもしれませんが、頑張って身につけていきましょう!!