フロントエンド技術はなぜこんなに移り変わりが激しいのか?

〜jQueryから最新フレームワークまで振り返る〜
フロントエンドの世界って、本当に技術の移り変わりが早いですよね。私がWeb業界に入ったのは2020年なのですが、そのときの現場でも jQuery を使った案件がまだまだ多くありました。サイト制作系の会社だったので、納品物としてはjQueryでDOM操作するのが当たり前、という雰囲気が残っていたんです。
ただ一方で、他社が作った React ベースのサイトの保守や機能追加を担当することもあり、そこで初めて「コンポーネント指向」という考え方に触れました。正直、最初は「なんでこんなに回りくどい書き方をするんだろう?」と思ったのですが、使っていくうちに状態管理や再利用性の高さに納得していったのを覚えています。
ここからは、私自身の学習や実務の中で見聞きしてきたフロントエンドの流れを、ざっくり振り返ってみたいと思います。
目次
jQuery全盛期(2000年代後半〜2010年代前半)
JavaScriptでDOMを直接ゴリゴリ書いていた時代に登場したのが jQuery。
$(‘#id’).hide(); のようにシンプルに書けることで、誰でもリッチなUIをサクッと作れるようになりました。
私が業界に入った2020年時点でも、まだjQueryの案件は普通にありました。特に既存サイトの更新や運用ではjQueryを使うことが多く、当時の「標準」だったのだと思います。
テンプレートエンジンの時代(Pug/Jade、Handlebars、Mustache)
jQueryと並行して、HTMLをもっと効率的に書くためのテンプレートエンジンが使われていました。Handlebars、Mustacheについては、私は業務で触れる機会はなかったのですが、Pug(旧Jade) については少しだけ触れたことはあります。インデントベースで書くようなスタイルだったような覚えがあります。
ただ、フルフレームワークが台頭するにつれて存在感は薄れていきました。「そんなのもあったなぁ」と今では振り返られる存在になっています。
SPA時代の到来(AngularJS、Backbone、Knockout)
「Webサイトをアプリっぽくしたい!」という流れの中で生まれたのがSPA(Single Page Application)。
AngularJS をはじめ、Backbone や Knockout など、さまざまなフレームワークが存在したようです。
私は実務では触れていませんが、「React以前にこんな時代があった」というのを知っておくのは面白いなと思います。
React / Vueの台頭(2015年前後〜現在)
ここで一気に流れが変わります。React と Vue が登場し、フロントエンドはコンポーネント指向・状態管理が主流になりました。
私もReactを触ったときに「部品ごとにUIを切り出せる」のが衝撃で、コードが整理しやすくなるのを実感しました。
Vueは個人学習で少し触った程度ですが、公式ドキュメントのチュートリアルが丁寧で読みやすかったような記憶があります。
メタフレームワークの登場(Next.js / Remix / Astro)
ReactやVueをベースに、さらに開発体験を改善したのが Next.js や Remix、そして最近注目の Astro です。
・Next.js → 学習用途で少し触れました。SSR/CSRなど、Next独自の概念があるようです。
・Remix →「Nextっぽいもの」というイメージで、まだちゃんとは触れていません。
・Astro → Headless CMSと合わせて過去に少し学習しました。
どれも「フレームワークの上にさらにフレームワーク」という発想で、フロント開発の効率を高めてくれます。
軽量志向の再燃(htmx / Qwik / Svelte)
最近は逆に「なんでもかんでもReactでやる必要ある?」というような動きもあるようで、他の選択肢も出てきているようです。
・htmx → HTML属性ベースでインタラクションを追加できる様子。シンプル志向。
・Qwik → レイジーローディングという考え方が特徴のよう。新興勢力。
・Svelte → 一時期からじわじわ人気を伸ばしていて、コンパイル時に最適化される仕組みが注目されている様子。
正直、私自身はまだ深く触れていないのですが、ニュースやSNSで見かけることが増えてきたので「次の波が来るのかな?」という期待があります。
まとめ:なぜ移り変わりが激しいのか
フロントエンドの技術がこれほど速く移り変わるのは、
・ユーザーの体験(UX)への要求が年々高まっている
・パフォーマンスや開発効率の課題が常に残っている
・「より良い書き方」を模索する文化が強い
といった理由があるからだと思います。
私が業界に入ってからの数年だけでも、jQuery → React → Next.js → Astro/htmx と注目が移っていくのを肌で感じています。
もちろん、流行に振り回される必要はありませんが、「なぜこういう技術が登場したのか」を理解しておくと、自分の選択軸ができてブレにくくなるはずです。
これからも、フロントエンドの技術進化を楽しみながら追いかけていきたいと思います。