ストアドプロシージャに関する備忘録

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ストアドプロシージャとは

ストアドプロシージャ(Stored Procedure)とはデータベース上にあらかじめ登録しておく処理のまとまりです。

例えば、以下のような処理をストアドプロシージャとしてデータベース側に定義できます。

  • データの登録・更新・削除
  • 複数のSQLを組み合わせた処理
  • 条件に応じたデータ取得
  • トランザクションを伴う一連の処理
  • 業務ロジックの一部

アプリケーションからは、登録済みのストアドプロシージャを呼び出して処理を実行します。

イメージとしては、

「アプリケーション → ストアドプロシージャ → データベース」

という形になります。

なぜストアドプロシージャを使うのか

ストアドプロシージャを利用するメリットの一つは、データベース側に処理をまとめられることです。

例えば、複数のSQLをアプリケーション側から個別に実行するのではなく、ストアドプロシージャに一連の処理としてまとめておけば、アプリケーションからは一度呼び出すだけで済みます。

また、複数の処理をトランザクション単位でまとめやすい点もメリットです。

一方で、何でもストアドプロシージャにすればよいというわけではありません。

処理が複雑になりすぎると、データベース側のコードが肥大化し、保守性が低下する場合があります。

そのため、プロジェクトの設計方針に応じて、アプリケーション側とデータベース側のどちらに処理を持たせるのかを検討する必要があります。

Azure環境でもストアドプロシージャは使われる

近年はオンプレミス環境だけでなく、Azureを利用したシステム開発の案件も増えています。

Azure環境でMicrosoft SQL Server系のデータベースを利用する場合、ストアドプロシージャを扱うケースがあります。

例えば、Azure SQL DatabaseやAzure SQL Managed Instanceなどを利用するシステムでは、SQL Server系の仕組みを利用してデータベース処理を構築することができます。

そのため、Azure案件に参画した際にも、既存システムの調査や改修でストアドプロシージャを読む機会があります。

クラウド環境だからといって、必ずしも「SQLはすべてアプリケーション側で実行する」というわけではありません。

既存の業務システムをAzureへ移行する案件では、オンプレミス環境で利用していたデータベースやストアドプロシージャを引き続き利用するケースもあるため、クラウド案件でもデータベースに関する知識は重要です。

既存のストアドプロシージャの調査、修正のポイント

SESとしてさまざまな案件に参画していると、既存システムのストアドプロシージャを調査する場面があります。

その際、いきなり処理全体を理解しようとすると、コード量が多く苦労することがあります。

個人的には、まず以下の点から確認すると理解しやすいと感じます。

1. 引数を確認する

入力パラメータと出力される値を確認します。

どのような情報を受け取って、何を返す処理なのかが分かると、全体像を把握しやすくなります。

2. 使用しているテーブルを確認する

SELECT、INSERT、UPDATE、DELETEなどを確認し、どのテーブルが処理対象になっているかを整理します。

ER図やテーブル定義書と合わせて確認すると、より理解しやすくなります。

3. トランザクションを確認する

BEGIN TRANSACTIONやCOMMIT、ROLLBACKなどが使用されている場合は、処理単位を確認します。

特に更新系の処理では、「途中でエラーが発生した場合にどこまでロールバックされるのか」を把握しておくことが重要です。

4. 条件分岐を確認する

IF文やCASE文などが多い場合は、どの条件で処理が分岐するのかを整理します。

業務ルールがストアドプロシージャ内に実装されているケースもあるため、単純にSQLとして読むだけではなく、「この条件は業務上何を意味しているのか」という視点も大切です。

まとめ

今回は、ストアドプロシージャについて簡単に整理しました。

ストアドプロシージャは、データベース側に処理をまとめて定義できる便利な仕組みです。

特に既存システムの保守・改修では、ストアドプロシージャの内容を読み解く必要がある場面も多くあります。

また、Azureを利用したシステムでもAzure SQL Databaseなどでデータベース処理を扱うため、Azure案件に携わるSEにとっても、SQLやストアドプロシージャの基本的な知識は役立ちます。

今後Azure案件やデータベースを扱う案件に参画する方は、Azureのサービス知識だけではなく、SQL Server系のデータベースについても少しずつ理解しておくと、実際の業務で役立つ場面が多いと思います。

本記事が、ストアドプロシージャについて確認するときの備忘録として、少しでも参考になれば幸いです。