オラクルマスターGOLD保持者!不遇な環境を切り抜けた近藤さんに聞いてみた

目次
はじめに
未経験でIT業界に入ると、「まずは何でも経験だ」と言われることがあります。
それ自体は間違いではありません。最初から理想通りの案件に入れるとは限りませんし、遠回りに見える経験が後から活きることもあります。
ただ一方で、どれだけ勉強して資格を取っても、実務で使う機会がなければ、自信にも市場価値にもつながりにくいのも事実です。近藤さんも、まさにそのもどかしさを強く感じていた一人でした。
物理系のバックグラウンドを持ち、Oracle Master GoldやJava Goldといった資格を取りながらも、最初の会社では思うようにJavaを書けなかった。
宮城、東京、名古屋と場所を転々としながら、PowerPointでのGUI検討、COBOL解析、SQLを使う詳細設計などを経験し、ようやく転職後にJavaとSQLを実務で使える環境へたどり着きました。
この記事では、近藤さんがなぜ転職を決意し、今どんな手応えを得ているのかを、一つの流れで整理していきます。
近藤さんのキャリア概要
| 項目 | 内容 |
| バックグラウンド | 物理系出身・未経験でIT業界へ |
| 取得資格 | Oracle Master Gold / Java Gold |
| 前職での経験 | GUI検討(PowerPoint)→ COBOL解析 → SQL実務(宮城・東京・名古屋) |
| 転職のきっかけ | Java Goldを取ったのにJavaを書けず、積み上げた知識が腐るという危機感 |
| 転職後の変化 | JavaとSQLを実務で使える案件へ参画・先輩との2名体制で経験を積む |
1. 未経験で入った最初の会社では、「修行」から始まった
近藤さんが最初の会社に入ったとき、未経験ということもあり、すぐに都内案件へ入るのではなく、まず宮城での案件にアサインされたそうです。
本人も当時は「未経験ならそういうものなのだろう」と受け止めており、特に強い抵抗感はなかったと語っています。
未経験者には何らかの修行期間のようなものがあるはずで、今回はそれが宮城だった、という感覚だったようです。
しかも住まいは、ほぼ自分以外が海外出身者というシェアハウスで、業務だけでなく生活面でもかなり特殊な環境だったことがうかがえます。
ただ、そこでの業務はいわゆる開発そのものではありませんでした。
PowerPointを使ってアプリのGUIを考える、いわば”お絵かき”に近い仕事で、近藤さん自身も「これがITエンジニアなのか」と疑問を持ちながら過ごしていたそうです。
それでも、「未経験に任せてもらえるのはこのあたりからなのだろう」と考え、並行して資格勉強を進め、Oracle Master GoldやJava Goldの取得につなげていきました。
業務と理想のギャップはありつつも、腐らずに自分の武器を増やしていた点はとても大きかったと思います。
2. 次に入ったのはCOBOL解析、そして名古屋でのSQL案件だった
宮城での案件は2か月ほどで終わり、その後は東京に戻ったものの、次に待っていたのはJava開発ではありませんでした。
面談ではJava開発と聞いていたものの、実際には既存のCOBOL資産を解析し、Javaへのマイグレーションに向けて設計へ落とし込むような案件だったそうです。
設計書が存在しないため、既存コードを読んで処理を理解し、Excelへまとめていく。入り口として悪くない経験ではあるものの、本人としては「これをやったところで、本当に実装側へうまく伝わるのか」という疑問も残っていたようでした。
その後はさらに名古屋の案件へ移り、そこではSQLを書く機会が出てきます。
本人としては本当は東京にいたかったとも話していますが、未経験で受け入れてもらった立場や、それまでの経緯もあって強くは言えず、まずは今できることをやるしかないという気持ちで取り組んでいたようです。
ここでSQLの必要性を実感したことが、後の資格学習のモチベーションにもつながっていきました。
つまり近藤さんは、最初の会社でまったく何も得られなかったわけではありません。
GUIの考え方、既存コードの解析、設計の読み解き、SQLの実務感覚など、断片的ではあっても確実に武器は増えていました。
ただ、「Java Goldまで取ったのに、肝心のJavaを書けない」という違和感だけは、どんどん大きくなっていったのだと思います。
3. 転職を決めた理由は、「せっかく積み上げた知識を腐らせたくなかった」から
近藤さんが転職を考えた最大の理由は、とても明確です。
Java Goldを取ったのにJavaをやらせてもらえず、このままだとせっかく積み上げた知識が抜けていってしまうと感じたことでした。結果として、最初の会社ではJavaを書けなかった。
書きたかったし、少なくとも学んだ内容が活きる場面には出会いたかった。その思いが、環境を変えようと決めた一番のきっかけだったそうです。
しかも前職は、上場企業グループに属するSES企業でした。
会社の規模や安定感だけを見れば悪くない環境だったのかもしれませんが、その大きな組織の中で、自分の意見や希望が通りやすい状態ではなかったと感じていたようです。
だからこそ、いまのまま同じ環境に居続けるのではなく、一度キャリアを見つめ直し、自分が本当にやりたい方向へ進める会社を選び直す必要があると考えた。
その判断は、とても自然だったと思います。
4. 転職後、ようやくJavaとSQLを実務で使えるようになった
転職後の近藤さんは、ついにJavaとSQLを使う案件に参画しています。
現在は製造とテストを担当しており、まさに自分が学んできた内容をそのまま使える環境に入れたとのことでした。
SQLもPL/SQL系の知識が活きており、Oracle系の資格で学んできた内容が、ようやく実務とつながった実感を持てているようです。
本人も「学んだすべてを相当にできている感がある」「満たされている」とはっきり話しており、その言葉からも、これまでのもどかしさが大きかったことが伝わってきます。
もちろん、実務に入れば嫌なこともあります。
設計がうまく詰め切れておらず後から修正が多く入ることや、設計書の誤記が多すぎてその通りに作ると間違った成果物になってしまうことなど、分業ゆえのやりづらさはあるそうです。
ですが、それでも今は少なくとも自分が身につけた知識を使ってものづくりに関われている。
仕事の中の不満と、キャリアの軸そのものがズレている不満は、重さがまったく違います。近藤さんは後者から抜け出せたことが大きいのだと思います。
5. 報われた理由は、資格だけではなく、積み上げと体制参画があったから
今回の転職で近藤さんが「報われた」と感じられているのは、単に会社を変えたからではありません。
これまでに積み上げてきた資格勉強や、前職での断片的な経験があったからこそ、今の案件にしっかり入れたという前提があります。その意味で、宮城や名古屋での経験も、全部が無駄だったわけではありません。
ただ、そこで終わらず「このままではダメだ」と思ったタイミングで環境を変えたからこそ、過去の積み上げがようやく活きたのです。
さらに大きかったのが、今の案件が一人での参画ではなく、経験のある先輩と2名体制で入れていることでした。
最初の実装案件は、誰にとってもハードルが高いものです。
そこに一人で放り込まれるのではなく、少し先を走る人と一緒に入りながら経験を積める環境だったことが、近藤さんにとって大きな支えになっているようでした。
今後さらに経験を積み、次は自分が他の人をフォローする側へ回っていくための土台にもなります。
最初の一本目で”実装経験”をしっかり作れたことは、この先の市場価値に直結する非常に大きな意味を持ちます。
近藤さんから学べる3つのポイント
➀遠回りに見える経験でも、積み上げ続ければいつか武器になる。GUIの検討、COBOL解析、SQL実務と、理想とは違う仕事が続いても腐らずに資格を取り続けたからこそ、転職後にその全てが一気に活きた。今やっていることが無駄に見えても、それを続けながら準備を怠らない姿勢が、のちのキャリアを動かす。
②頑張るだけでなく、「正しく環境を変えること」も必要だ。どれだけ勉強しても、それを使う場がなければ価値に変わりにくい。自分のキャリアに必要な経験が積める環境へ移る判断は、現状維持と同じくらい大切な選択だ。
➂最初の実装経験は、一人より体制参画の方が確実に積める。経験のある先輩と一緒に入ることで、ハードルの高い最初の一歩を安心して踏み出せる。その経験が実績として残れば、次は自分がフォローする側に回れるようになり、市場価値も上がっていく。
まとめ
近藤さんのキャリアから見えてくるのは、遠回りに見える経験でも、積み上げ続ければいつか武器になるということです。
未経験で宮城に行き、PowerPointでGUIを考え、COBOL解析をし、名古屋でSQLに触れながら、それでもJava GoldやOracle Master Goldを取り続けた。
すぐに理想の仕事にはつながらなかったものの、その積み上げがあったからこそ、転職後にJavaとSQLを使う案件へ入り、ようやく「学んできたことが実務で報われた」と感じられるようになりました。
そしてもう一つ大事なのは、報われるには「頑張ること」だけでなく、「正しく環境を変えること」も必要だという点です。
どれだけ勉強しても、それを使う場がなければ価値に変わりにくい。
近藤さんの事例は、資格を取ったのに活かせていない人や、いまの案件でキャリアが止まっていると感じている人にとって、大きなヒントになるはずです。
遠回りでも、積み上げたものは消えません。あとは、それを活かせる場所に入れるかどうかです。
テクニケーションシードは、年齢・バックグラウンドに関わらず、挑戦する意欲と学ぶ姿勢のある方を全力でサポートします。



















