【SES業界サバイバル講座】未経験が最初に知るべき現実と基本戦術
目次
はじめに 甘い言葉に騙された初学者の皆様へ
この記事を読んでいるあなたは、未経験でSESに飛び込んだ方でしょう。
「フリーランスで高収入」「未経験でもすぐ活躍」「年収1000万も夢じゃない」
──そんな甘い言葉を信じたかもしれません。
しかし、現実はそう単純ではありません。
スキルがなければ評価も上がらず最悪の場合、
現場に残れないなど厳しい環境に置かれることもあります。
IT業界は、技術が大きな割合を占める世界です。
案件によっては、仕事内容や要求されるスキルが“SFのようだ”と感じることすらあります。
私の体験談
私がIT業界に入った頃はリーマンショック真っ只中。
キッティングやテスターなど「人を大量に集めて何とかする」
こういったいわゆるロースキル案件が多かった記憶があります。
運よく入ったテスト現場や開発現場に至っては、
徹夜や土日出勤も珍しくありませんでした。
労働者が命を絶つ悲劇なども重なり激務の実情が浮き彫りにもなった時期でもあります。
それ以外にも多重派遣が社会問題化したことで職場環境は、ある程度改善されました。
しかしながら、IT業界特有の厳しさや根本的な難しさは変わっていません。
AIの台頭でIT業界は優しい世界となったのか
では今は新人に優しい世界になったのでしょうか。実は全くそんなことはありません。
むしろAIの台頭により「新人の価値」が下がってきています。
「ただコードを書けるだけ」
「テストだけできる」
これでは、単価が低く抑えられてしまいます。
SESで這い上がってきた身として正直なところを申し上げますと、
今のIT業界の環境は完全未経験には正直おすすめしづらい業界です。
ある程度素養を身に着けた方のほうが長く、安定して働き続けられることでしょう。
IT業界の生き残り方
「そんな業界だなんて知らなかった!もう入っちゃったけど、どうすればいいの!?」
そう思ったそこの貴方!ご安心ください。
そんなあなたに今すぐ入れる保険、もとい今すぐできる
「IT業界の生き残り方」をお伝えいたします。
駆け出し向けチュートリアル
ゲームでもチュートリアルがあるように、
ITエンジニアの初学者向けのチュートリアルも実のところ存在するのです。
驚くかもしれませんが、中堅ITエンジニアやベテランITエンジニアも
触れていない技術は多数存在し、その都度チュートリアルから始めています。
こう聞くと「なんだ、それなら自分でもやっていけそうだ」
と感じられるのではありませんか?
ただし、自学自習が基本になりますのでそこだけは留意ください。
駆け出しがまずやるべきこと~開発編~
まずは開発に興味がある方向けです。以下は必ずやりましょう。
1.とっかかりとして、興味ある言語の初心者本を購入する
2.初心者本に書かれている開発環境(JDKなど)を自力で構築し環境を整える練習をする
3.ソースコードを自分の手でタイピングし、実際に動かしてみる
4.エラーは往々にして出るため、エラー内容を読み自分で埋め込んだバグを潰してみる
5.ソースコードが動いたら、そのまま初心者本を完走してみる
6.本を一冊完走後、次は応用のためにソースコードを自分なりに改造してみる
7.ある程度完走したら少し難しめの本に手を出してみる
8.難しすぎたら本のレベルを下げて、わかってきたら前の本に再挑戦
9.現場で気になった処理や関数、サブルーチンなどを自宅で再現してみる
10.MySQLなどのDBに触れる(ここまでの過程で触れる機会があるかもしれません)
上記に一通り触れた後は、もう少し専門領域に踏み込んでみましょう。
自分がインターネットのほう(つまりはWeb)をやりたいのか、
それともハードウェアに近い領域(つまりは組み込み)をやりたいのかが
おぼろげに見えてくると思います。
Web開発をしたい場合、以下をやってみましょう
1.HTML/CSSでサイトの骨子を作る
2.PHP/JavaScript/DBを組み合わせた動的Webサイトを作る
組み込み開発をしたい場合、以下をやってみましょう
1.マイコンボードを買ってLEDを光らせる
2.プログラムを組んだ後にmakeファイルを作ってビルドする
開発はインフラと比べ、自由度が高い傾向にあるのが特徴です。
反面、コーディングルールなどの策定をしなければ
自分以外わからないソースコードが出来上がるリスクが生じます。
駆け出しがまずやるべきこと~インフラ編~
続いてはインフラに興味がある方向けです。
基本的にインフラは開発以外の領域を担います。
1.仮想環境を組みLinux系サーバーを構築する
2.構築したサーバーで基本コマンドを触る(ls, cd, mkdirなど)
3.CLIのみのUbuntuをインストールし、パッケージファイルを導入してGUI化してみる
4.仮想環境にもう一台Linux系サーバーをインストールし、最初に組んだサーバーと通信する
5.AWSで無料枠を使ってクラウドサーバーを作る
上記がひと通りできるようになり、もし物理サーバを触ってみたいなと思ったら
中古ルータや中古サーバを購入し、UbuntuなどのフリーOS(拡張子はISO形式のはずです)
をダウンロードし、ダウンロードしたISOイメージファイルをUSBメモリに書き込み、
ケーブルを購入してルータとつなげることで、ネットワーク構築を行うのもよいでしょう。
あとはセキュリティを考慮することを忘れずに。
※現場によってはDVD-Rなどのディスクに書き込むことを求められるケースがあります。
ここまでできればインフラ現場でもあんまり困ることはありません。
着実に積み上げていきたいと感じる方は、インフラを志望してみてはいかがでしょうか。
周辺機器や技術資格に費用が掛かるのでお財布とも相談してやっていきましょう。
いきなりお金をかけるよりも、まずは仮想化して試すことをお勧めします。
どちらに進むか迷ったときは
どちらがいいか迷ったときは、とりあえずやってみましょう。
どれか一つでいいので、まずは触ってみること。
スキルがついて次のステップやキャリアに進むとき、
いずれ領域を跨いだ技術に手を伸ばす必要が出てきます。
自学自習ができないエンジニアはつらくなります。
ただし「好きだからできる」は順番が逆です。
「やってみたらできた、できるからこの技術が好きになる」
この順番が無理なく技術を身に着けられると私は思います。
プロのITエンジニアとして
現場に入った以上、「知らないからできない」は許されません。
事務職が金勘定できないと困るように、
ITエンジニアも資料作成・説明・技術理解が求められます。
話は逸れますが、開発中心のキャリアを積んだ人は資料作成が苦手になりがちです。
分業化が進んだ結果、ITエンジニアの資料作成スキルが
いまいち伸びにくい環境になっているのも事実です。
昔の凄腕エンジニアは「何でもやる」必要があり
ハード設計者でもコードを書けた時代があったと聞き及んでおります。
今は逆に多様化が進み「これはわかるけど、これはわからない!」などの
分業化の弊害が浮き彫りになっています。
まずは、どちらかがわかるようになることを目指しましょう。
現場への価値提供
案件デビュー後は開発ならテスト、インフラなら運用保守からスタートします。
どちらにせよ、お金をもらう以上は顧客に価値を提供しなければなりません。
誰もが最初は素人です。私も何度も迷惑をかけ、叱られました。
だからこそ、経験が浅い人ほど技術をつけ続けてほしいと思っています。
中堅・ベテランは案件や趣味で勝手に成長します。
あなたもぜひ、楽しみながら技術を磨いてください。
最初の「できた!動いた!」を忘れずに。
テクニケーションシードでは、楽しみながら技術を身に着けたい
常に前を向けるITエンジニアを募集しています。



















