【SE向け】質問丸投げしてませんか?:効果的な質問で成長を加速させる3つのステップ

2025年1月入社のT.Nです。
未経験者がやりがちな【質問の丸投げ】問題。
今回、未経験から3年間で設計から開発まで一貫して対応できるようになったSEが、
効果的な質問で、”自分を成長させる”方法を記事にしようと思います。
■ステップ①
◯質問の大枠を作る。
作成した質問の内容で、伝わらない事が一番良くありません。
私は質問する前に以下のポイントを押さえて質問するようにしています。
1.質問の題名:簡潔に何に対しての質問かを記載
2.質問の概要:現状を記載
3.質問の事象:何故今回の質問が起きたのか、自分がわかっていることを記載
4.質問後の対応:今後どう対応するか記載
■ステップ②
◯どこまで自分で調べたか質問文に加える。
質問の大枠で作成時に、3.質問の事象を記載したと思います。
ここで大切なのは、以下の2点です。
・自分が調べられる範囲は確認済みなこと
・調べた内容をまとめて質問文に追記すること
1.自分が調べられる範囲
・どこを調べたか
・調べた結果どうだったか
2.調べた内容をまとめる
・1の内容を箇条書きで一旦書いてみる
・箇条書きを文章として書き直す
■ステップ③
◯質問する人に何をして欲しいのか伝える。
質問の大枠で作成時に、4.質問後の対応を記載したと思います。
恐らくここを伝えていない、または伝わっていないときに、
【質問の丸投げ】問題が発生しているのだと思われます。
いくつかのパターンが想定されますので、下記に例を記載します。
1.対応方針を教えてほしい
・(複数提案したうえで)◯案を想定しておりますが、いかがでしょうか。
2.一緒に解決したい
・〇〇について、ご教授いただけますと幸いです。
3.調査を依頼したい
・調査していただきたいのですが、よろしいでしょうか。
4.認識齟齬が無いか確認したい
・〇〇と認識しておりますが、いかがでしょうか。
■使用例
上記ステップを考慮した内容で質問文のいい例、悪い例を記載します。
◯状況
・単体テスト中にバグが発生
・ソースコードは見られるが編集不可
悪い例)
お疲れ様です。
単体テスト中にバグが発生しました。
エラーメッセージには「予期せぬエラー」と書いてあります。
どう対処すれば宜しいでしょうか?
良い例)
お疲れ様です。
単体テスト仕様書の項目No.20を実施中にバグが発生しました。
エラー発生時、下記のメッセージが出力されました。
エラーメッセージ:「予期せぬエラー」
調査したところ、〇〇処理の△行目でエラーが発生しているように見受けられます。
エラー発生時に使用したデータは☆☆ファイルサーバに格納済みです。
再現確認と再調査していただきたいのですが、よろしいでしょうか。
意図した動作だった場合、ご教授いただけますと幸いです。
また、〇〇処理を経由しないため、項目No.21以降のテストを実施したいのですが、
よろしいでしょうか?
■質問文から成長するには
本記事の題材は”効果的な質問で成長を加速させる”ことです。
今までステップ①〜③はあくまでも質問文の作成方法です。
このステップが意味を成すのはここからです。
私が”個人的に成長できた”と感じられるときは、自分を客観的に見れたときです。
・今自分が何をしているか
・出来ることが増えたか
ステップ①で今自分が何をしているか把握できます。
以下の2点をポイントに現状を把握してみましょう。
1.現状、自分がどこのフェーズを担当しているか。
・基本/詳細設計、製造、単体/結合テスト、運用/保守など自分がどこを担当している、
または担当出来るようになったのかがわかります。
2.どの目線で質問になるか。
・他の人が製造したものをテストする際に発生したエラーであれば、原因調査を依頼しますが、
自分で製造したものをテストする際に発生したエラーであれば、
実装内容を自分が一番理解しているため、何故バグになるかの質問より、
「〇〇の場合エラーになるのですが、想定しておりますでしょうか。」など
仕様についての質問の方が良いでしょう。
ステップ②、③で出来ることが増えたかの把握が出来ます。
以下の2点をポイントに出来ることを把握してみましょう。
1.どんな内容で調査をしたか
・各フェーズで調査する箇所は変わると思いますが、
【調査の方法】【調査する際の観点】などで考えてみると良いと思います。
2.何故解決まで出来なかったか
・【調査の方法がわからなかった】【処理内容が把握できていなかった】
【仕様について理解出来ていなかった】など、何故解決出来なかったのか
把握することで、自分の弱みが見えてくると思います。
わからないところはどんどん質問して、自分の成長に繋げましょう!
どこかでこの記事が役立つことがあれば幸いです。