【運用・保守】インフラエンジニアの仕事内容と1日の流れ

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インフラエンジニアと聞いて、どんな仕事を思い浮かべますか?サーバーやネットワークの管理、障害対応、深夜のトラブルコール……そんなイメージがあるかもしれません。実際には「目立たないけれど止まると困る」システムを日々支える重要な役割を担っています。

この記事では、運用・保守を担当するインフラエンジニアの具体的な仕事内容、1日の流れ、求められるスキル、そしてやりがいについてご紹介します。

運用・保守とは?

まず「運用」とは、システムを正常に動かし続けるための監視やメンテナンス、対応業務全般を指します。対して「保守」は、障害対応や改善活動、ハードウェアの交換など、システムの安定稼働を維持するための保全活動です。この2つは密接に関わっており、どちらも欠かすことはできません。

特にインフラ領域では、「トラブルが起こらないこと」が最大の成果とも言えるため、慎重かつ的確な対応が求められます。

インフラエンジニアの1日の流れ

■ 出社~メールチェック

インフラエンジニアの朝は、夜間の監視チームからのアラートや故障対応の連絡、作業日程のメールを確認することから始まります。ここでその日の優先タスクが見えてきます。

■ 定例ミーティング

毎朝15~30分ほどチームでミーティングを行い、前日の報告や当日の予定、障害の有無、進行中案件の状況を共有します。情報共有はチームの連携を円滑にし、安定稼働の基盤となります。

■ システム監視と障害対応

監視ツールでサーバーやネットワークの状態をチェックし、CPUやメモリの使用率、ディスク容量などをリアルタイムで監視します。異常があればログ取得や原因調査を行い、関係部署と連携して迅速に対応します。

■ 定常作業

日次での機器故障確認、バックアップの取得・検証、セキュリティアップデート、パッチ適用、証明書更新などのルーチン作業も欠かせません。ミスのない慎重な対応が求められます。

■ 機器交換や構成変更

ハードウェア故障時にはベンダーと連携し機器交換を手配、ネットワーク構成変更の設定作業やデータセンターでの対応を行うこともあります。

■ リリース準備と実行

新システムや機能のリリース前には、手順書作成や動作確認、バックアップの取得などを行います。
本番リリースは深夜に実施することもあり、正確な作業が求められます。

求められるスキル・知識

  • LinuxやWindowsサーバーの基本操作
  • ネットワークの基礎知識(IPアドレス、DNS、ルーティングなど)
  • ログ解析とトラブルシュート能力
  • シェルスクリプトや自動化ツールの活用スキル
  • 関係部署との調整力・コミュニケーション能力

特に「原因を素早く特定し、丁寧かつ確実に対応する力」が重要です。

インフラエンジニアのやりがい

運用・保守の仕事は地味ですが、企業のサービスを安定して提供するためには不可欠です。「今日も何事もなくシステムが動いていた」ことが最大の成果。さらに、業務改善や自動化によりチーム全体の効率が向上していく過程も大きなやりがいです。

まとめ

インフラエンジニアの「運用・保守」は、表には見えにくいながらもシステムの安定稼働を支える縁の下の力持ちです。トラブルを未然に防ぎ、IT基盤を支える誇りある役割を担っています。これからインフラエンジニアを目指す方も、現場で働く方も、自分の仕事に自信を持って取り組んでいきましょう。