【現役インフラエンジニア】私のキャリアパス:未経験から1.8年で得た学び

目次
【導入】
IT業界は日進月歩で進化を遂げており、クラウド技術の普及やDX(デジタルトランスフォーメーション)の加速により、インフラエンジニアの役割も多様化しています。
そんな中、私は2022年7月、全くの未経験からインフラエンジニアとしてのキャリアをスタートさせました。今まで合計1年8ヶ月の間に、オンプレミスからクラウド環境まで、幅広い業務を経験し、多くの学びを得ることができました。
本記事では、未経験からインフラエンジニアとして成長する過程で得た知見や、現在取り組んでいるAWS認定資格【SAA(Solutions Architect Associate)】の学習についてご紹介いたします。
【本文】
❶.未経験からのスタート:基礎研修と初期業務
入社後の最初の三ヶ月間は、Linux、AWS、ネットワーク、データベース
【PostgreSQLやMySQL】などの基礎研修に集中しました。
この期間は、ITの基礎知識を学ぶ貴重な時間であり、未経験者にとって必要不可欠なステップでした。
研修後は、社内プロジェクト進捗管理システムの運用保守や、データセンターでの危機管理、ケーブル敷設などの物理運用作業、定例報告書の作成など、オンプレミス環境での業務に従事しました。
これらの業務を通じて、システムが「当たり前に動く」ための裏側には、綿密な準備や保守、物理的な対応も必要であることを痛感しました。
❷.検証環境構築とクラウドへのシフト
次のステップとして、セキュリティ管理ソフトの検証環境構築案件に参画しました。
ここでは、HyperーVやActive Directory、グループポリシーなどのWindows系技術を実践で学びました。手順書の修正やエラー対応、顧客向け資料の作成など、業務の幅が一気に広がり、責任感をより持ちながら業務に取り組みました。
さらに、AWS EC2環境でのアプリケーションインストール検証環境構築や、パラメータシートの作成、翻訳対応、顧客独自の統合情報アプリケーションへの情報登録と管理など、クラウド環境での業務にも携わるようになりました.
オンプレミスからクラウドへのシフトを経験することで、技術の幅を広げることができました。
❸.学びのポイント:基礎と背景の理解
この1年8ヶ月で最も重要だと感じたのは、「基礎を飛ばさないこと」と「作業する前に、背景や作業する意味を理解すること」の2点です。
わからないまま進めると、後で作業する際に必ず壁にぶつかります。
逆に、背景や作業する意味を理解していると、多少手順が変わっても柔軟に対応できたり、より構造を意識して作業に取り組むことができます。
この点は現場で何度も痛感してきました。
特に手順書作業においては、単に指示通りに作業を進めるのではなく、「なぜこの設定が必要なのか」を考えることがとても重要です。
背景を構造的に理解することで、問題発生時にも柔軟な判断ができ、単純な作業者から「現場で頼られる技術者」へと成長できます。
❹.AWS認定資格【SAA】への挑戦と課題
現在、AWS認定資格である【SAA(Solutions Architect Associate)】の取得に向けて学習を進めています。この資格は、AWSのサービスを使用した実務経験があれば、試験内容に対応しやすいとされていますが、AWSの幅広いサービスについて精通していることが求められます。
合格ラインは1000点満点中720点で、試験時間は130分、問題数は65問です。
試験では、EC2、S3、RDS、VPC、IAMなどの主要なサービスの理解に加え、設計のベストプラクティスや、セキュリティ、コスト最適化などの知識が問われます。
私の学習方法としては、Udemyの講座で全体像を理解し、pingーtでアウトプット学習を進めるのが効率的です。両サイトとも、スマートフォンからアクセス可能なので、通勤時間や、日々の睡眠前の自由時間等のスキマ時間を使用した学習に最適です。
また、ハンズオン形式で学習することで、実務にも応用できる知識や経験が身につきます。
【まとめ】
未経験からインフラエンジニアとしてのキャリアをスタートし、1年8ヶ月でオンプレミスからクラウド環境まで、幅広い業務を経験することができました。
この過程で「基礎を飛ばさないこと」と「作業する前に、背景や作業する意味を理解すること」の重要性を実感しました。
現在は、AWS認定資格【SAA】の取得に向けて学習を進めており、さらなるスキルアップを目指しています。
これからインフラエンジニアを目指す方々にとって、私の経験が、少しでも参考になれば幸いです。未経験からでも、着実に経験を積み、学び続けることで、インフラエンジニアとして成長できることを実感しています。