【未経験からサブリーダーへ】現場の要・岩田さんの知られざる過去

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はじめに

SESという働き方では、同じ会社に所属していても、現場が違えばほとんど接点がないことも珍しくありません。
だからこそ、社内でどんな人と出会い、どんな関係性を築けるかが、その後のキャリアに大きく影響することがあります。

今回のテーマは、別々の現場にいた二人が、社内でつながり、その後同じ現場でリーダーとサブリーダーとして成果を出しているという話です。

単なる仲の良さではなく、現場で役割を補い合える関係性がどう作られていったのか。そして、その背景にどんなキャリアの選択があったのかを整理していきます。

2人のキャリア概要

項目片岡さん岩田さん
現在の役割チームリーダーサブリーダー(初担当)
つながったきっかけ社内の飲み会で海外経験などの話で意気投合社内の飲み会で海外経験などの話で意気投合
現場での役割分担上位会社・顧客との会議・仕様調整実装への落とし込み・一次解析・タスクフォロー
転職のきっかけ前職の待遇不透明・長時間労働・友人のすすめ
共通の強み信頼関係 × 役割を補い合う関係性 × 社内のつながりを活かす姿勢信頼関係 × 役割を補い合う関係性 × 社内のつながりを活かす姿勢

1. 片岡さんと岩田さんの関係性

現在の現場では、片岡さんがチームリーダー、岩田さんがサブリーダーという立ち位置で動いています。
岩田さんはこのプロジェクトで初めてサブリーダーという役割を担っており、それまでは別現場でメンバーとして開発を続けていたそうです。

もともと二人はプライベートでも関係性があり、片岡さんが入る現場について本社から情報を受けたタイミングで「ぜひ一緒に」と声がかかった流れがあったとのことでした。

今回のアサインは、たまたまではなく、既に信頼関係がある中で実現した組み合わせだったわけです。

2. 別々の現場だった二人がつながったきっかけ

二人が出会ったきっかけは、社内の飲み会でした。
SESでは現場が違うと普段ほとんど顔を合わせないため、こうした社内イベントは単なる交流の場ではなく、将来のチャンスにつながる接点にもなります。

実際、二人もその場で海外経験などの話で盛り上がり、そこから関係性が深まっていったそうです。

良い関係性ができていると、良い案件や役割の話が出たときに「この人に来てほしい」と声がかかりやすくなります。

社内イベントへの参加は、強制ではなく自然な形で人とつながれる環境として、長い目で見ると大きな意味を持つのです。

3. 現場でうまく回るチームには”役割分担”がある

二人の話で特に印象的だったのは、役割分担がかなり明確だったことです。片岡さんは上位会社や顧客との会議に出て仕様や方向性の調整を行う役割を担っています。

一方で岩田さんは、その内容を実装レイヤーに落とし込み、一次解析や仕様の具体化、拾いきれないタスクのフォローを積極的に担当しているとのことでした。

また、片岡さん自身も、自分は言葉が強くなりやすい場面がある一方で、岩田さんはメンバー目線で寄り添える存在であり、その柔らかさに助けられていると話していました。

チーム運営では、強く推進する人だけでも、優しく受け止める人だけでもうまくいきません。アクセルとブレーキの両方があるからこそ、組織は前に進みやすくなります。
二人の関係性は、まさにその好例だといえます。

4. 岩田さんが異業種からIT業界に入った理由

岩田さんは新卒で、いわゆるIT業界ではない仕事に就いていました。
当時は街の工場のような環境でエレベーターやエスカレーター関連のモーターを扱い、ヘルメットをかぶって現場作業や寸法確認なども行っていたそうです。

そこからIT業界に進もうと思った理由は大きく二つありました。
ひとつは上司が毎日かなり苦しそうに働いている姿を見ていたこと。
もうひとつは、大学時代の友人がSEとして働いており「この仕事は楽しいし、岩田さんにも合うと思う」と強く勧めてくれたことです。

自分ひとりでキャリアを考えていると今いる業界の延長線でしか未来を想像できなくなることがありますが、すでに別の業界で働いている身近な人の話を聞くことで、新たな選択肢に気づけることがあります。

5. 前職で感じていた不透明さと転職のきっかけ

IT業界に入ってからも、岩田さんのキャリアが最初から順調だったわけではありません。

前職もSES企業で、JavaやAndroidに関わる仕事を続けていた一方で、未経験から入ったこともあり待遇面がなかなか上がらず、制度もどこか不透明だったと話しています。

「どうしたら今より上がるのかが見えない」という感覚は、エンジニアにとってかなり大きなストレスです。

それに加えて労働時間も長く、徐々に疲弊していったことが転職を考える直接的な要因になっていきました。
そこにタイミングよく次の縁が重なり、現在の環境へとつながっていったそうです。

6. キャリアは一人で閉じて考えない方がいい

今回の話を通して一番大きなメッセージは、キャリアは自分だけで閉じて考えない方がいい、という点です。
実際に岩田さん自身も、長く付き合いのある友人からの言葉がきっかけになり新しい業界に踏み出しました。

また、社内で築いた関係性が後の案件参画や役割拡大につながっています。

SESでは、どうしても「今の現場の中だけ」で物事を考えてしまいがちです。
ですが、本当にキャリアを動かすのは、少し外にある情報や自分を理解してくれている他者の視点だったりします。

経験のある人に相談すること、違う現場の人とつながっておくこと、その積み重ねが思わぬチャンスを生むのです。

2人から学べる3つの教訓

① 社内のつながりが、将来のチャンスをつくる 別々の現場にいても、社内イベントで築いた関係性が信頼につながり、後の案件参画や役割拡大に直結した。SESでは現場だけが全てではなく、社内のネットワークにも目を向けることが大切だ。

② チームは「補い合える関係」があってこそ機能する 推進力のある人と、メンバーに寄り添える人。アクセルとブレーキの両方がそろうことでチームは前に進みやすくなる。自分にない強みを持つ相手を尊重し、役割を分担する姿勢がチームの成果につながる。

③ キャリアは一人で閉じて考えない 今いる環境の延長線だけで未来を考えていると、選択肢が見えにくくなる。身近な人の経験談や、相談できる相手との対話が、新しいキャリアへの扉を開くことがある。

まとめ

今回の事例から見えてくるのは、良いキャリアは制度だけで作られるものではないということです。

誰と出会うか、誰と信頼関係を築くか、どんな役割で現場に立てるか。
別々の現場にいた二人が社内で出会い、信頼を築き、同じプロジェクトで補完し合う関係になったこと。

異業種からITに入り不透明な環境に悩みながらも、相談できる相手や次のチャンスをつかんで転職につなげたこと。その一つひとつが重なって、今の働き方や成果につながっています。

今の環境だけを見て「これが限界かもしれない」と感じている人ほど、一度外の人の話を聞いてみる価値があります。

キャリアは、ひとりで悩み続けるより、誰かとのつながりの中で動き出すことがある。今回の話は、それをよく表している事例でした。

テクニケーションシードは、年齢・バックグラウンドに関わらず、挑戦する意欲と学ぶ姿勢のある方を全力でサポートします。