【属人化を断ち切る技術】ドキュメント作成で現場の未来を救おうという話
目次
属人化が引き起こす炎上の正体
属人化(=その業務を知っている特定の人がいないと仕事が回らない状態)
これは多くの企業で深刻な問題になっています。
特にSESエンジニアが参画する現場では、以下のような
“炎上以前”の状態が珍しくありません。
「ドキュメントが存在せず、大事な内容がメモ帳だけで内容も中途半端」
「内容を知っている人がすでに退職している」
「ビルド環境がない。ビルドした人は他のプロジェクトに移った」
「大昔(例えば20年以上前)のソースコードだけが残っている」
「シミュレーターが無い。テストを行っていた人は他の会社に移った」
「PMが現場事情と上役との板挟みで機能していない」
炎上の9割は、この属人化が原因と言っても過言ではありません。
悲惨な属人化の末路
属人化が本当に恐ろしいのは、「問題が表面化するのが遅い」という点です。
担当者が在籍している間は何となく回ってしまうため、企業は危機に気づけません。
しかし、いざ担当者が休職・異動・退職した瞬間
隠れていた技術的負債が一気に噴き出します。
作業の全体像が誰にも分からず、調査だけで数週間かかることも珍しくありません。
属人化とは、静かに積み上がり、ある日突然プロジェクトを止める「時限爆弾」なのです。
「誰も直し方を知らない」
「ドキュメントがない」
「そもそも何をしているコードかわからない」
こうなると、ほとんどのエンジニアはお手上げ状態になります。
プロジェクトを知る人が抜けた瞬間、案件は止まり、再開はほぼ不可能。
だからこそ、属人化が進む前に手を打つ必要があります。
属人化を避けるために何をすべきか
第一にやるべきことは「ドキュメントを残すこと」です。
「手順書で何をどうやったかを残す」
「関数仕様書でソースコードの処理内容や、できれば意図を残す」
「データ仕様書でどんなデータを扱うかを残す」
「モジュール仕様書で構造や役割を残す」
このように
「作ったものの情報や、これから作るものの情報を残す」
たっただけで、属人化は大幅に防げます。
よく「ソースコードに書いてあるんだから書かなくていいでしょ?」
このように吹聴するITエンジニアがいます。
彼らこそが属人化を加速させる人間といっても過言ではありません。
企業として重要なことは「自分がいなくなっても円滑に回る職場であり続けること」です。
ドキュメントが持つ3つの価値
ドキュメントを残すメリットは以下の3点です。
「1.新規参画者が理解しやすくなる」
「2.自分が抜けてもプロジェクトが回る」
「3.顧客への説明資料として使える」
新規参画者の助け舟になる
たとえ古いドキュメントでも、ソースコードと照らし合わせれば手がかりになります。
古いドキュメントを残すことを決してためらってはいけません。
ドキュメントが古くなればなるほど実際のソースコードと乖離が発生するでしょう。
その際のメンテナンスは必須となります。
新規参画者や新人ITエンジニアに「ドキュメント更新」を
最初の仕事として割り振ることも可能です。
自分が倒れてもプロジェクトは続く
激務や体調不良で離脱することは誰にでも起こりえます。
自分の身に降りかかることだって珍しくありません。
ドキュメントがあれば、引き継ぎが可能になり、プロジェクトは頓挫しません。
これはエンジニア以前に、社会人としての基本でもあります。
顧客満足にもつながる
ドキュメントは顧客への説明資料にもなります。
特に分業化が進んだ昨今のIT現場では、顧客がソースコードを読めないことも多く、
資料化はITエンジニアと顧客のコミュニケーションの生命線になります。
属人化を減らすための第一歩
プロジェクトを円滑に回し、自分を守り、顧客を満足させる。
これだけでもドキュメントを残す価値は十分にあります。
なぜドキュメントは作られないのか
開発が進むにつれて関数が肥大化し、ドキュメントを書く余裕がなくなる。
これはよくあることです。
しかし、炎上後の保守を考えると、ドキュメントがないプロジェクトは地獄です。
開発と並行して作るのが難しいなら
もし案件開始時にドキュメントがないなら、「資料作成作業をお客様に提案する」
これ自体も一つの手です。
万が一、PMが資料作成を渋るなら「未来の炎上を防ぐために必要です」
などと説得してもよいでしょう。
まとめ
属人化を避けるためにはまず
「ドキュメントを残す文化を自分から作ること」が重要です。
「自分が助かる」「仲間が助かる」「お客様が助かる」
エンジニアリングにおける「三方よし」を実現するためにも
現場ではドキュメントを残しましょう。
企業に良い文化をもたらすITエンジニアになりたいなら、ぜひテクニケーションシードへ。
仲間とお客様を助けられるエンジニアになれる環境がここにあります。



















