【企業とITエンジニアの深い溝】実際の現場で起きたこと、あなたの現場で起こりえること
目次
ITエンジニアは本当に「わがまま」なのか
私はこれまで多くの企業を渡り歩いてきましたが、自動車メーカーなどの
ハードウェアに近い会社ほどエンジニアの自由度が下がる傾向を感じています。
経験した中だと、調べものに使用するインターネット閲覧が制限される、
技術流出を防ぐためにスマホカメラにシールを貼るよう指導されるなど
制限がかかることがしばしば起こります。
こうした環境では、調べ物すら満足にできず
ITエンジニアにとっては時としてストレスになります。
ただし企業側の視点では「セキュリティのため」
或いは「情報漏洩防止のため」という外せない理由があるのです。
ITエンジニアが自由を求めるほど、企業側からは「わがまま」に映るものです。
そのためITエンジニアは道具や調べものくらい自由にさせてほしいと思いつつ、
ある程度割り切って働くしかない現実が出来上がるのです。
メーカーはソフトウェアを理解していない
メーカーは自社製品のハードウェア知識や専門性は非常に高い一方、
ファームウェア、ソフトウェアに関しては知見を持っていないケースが多々あります。
私が見てきた現場では、ソフトウェア開発はすべて外注。
それでは、万が一外注が去った後に残るソースコードや仕様書を誰が理解するのか。
その問いに答えられるメーカーはほとんどありません。
企業と労働者の根本的な前提
一般論でいえば企業と労働者はそもそも考えていること、つまり視座が異なります。
企業側は「社会で生き残る企業となるために、優秀な労働者を安く長く使いたい」と考え、
労働者側は「生活のために、そこそこの働きでなるべく多くの報酬を得たい」と考えます。
企業側の視座と労働者側の基本的な視座を理解していないと、
互いの不満は永遠に解消されません。
互いに歩み寄るために必要なこと
本当にソフトウェア人材を必要とするなら、メーカーは囲い込みや無期契約など、
長期的な投資をするはずです。社員として雇い入れることも選択肢に入るはずなのです。
それをしないということは、極端に言えば「技術者なんていつでも切れる」
と言っているのと同じです。
一方で、SESに軽い気持ちで飛び込む駆け出しエンジニアにも同じことが言えます。
「その技術は本当に現場に必要か」
「その技術で企業に貢献できるのか」
「独り善がりの技術になっていないか」
ITエンジニア側にこの視点が欠けていると、企業との溝は永久に埋まりません。
発注側に求められる最低限の責任
AIの発達により「これからは内製化だ」と豪語する企業が増えることでしょう。
しかし、技術を身に着けると書く通り、技術は「人に着く」のです。
これまでITエンジニアを単なる調整弁として扱ってきた企業に
本当に内製化が可能でしょうか。
私が見た最も恐ろしい現場は、約20年前のソースコードだけが残る
満足なドキュメントもない、当時を知る人間もいない、
仕事内容は下請けに完全に丸投げという状態の現場でした。
ここまで来るといくら外注しようが内製を試みようが、まともな成果物は作れません。
走り出す前から失敗が確定している悲しいプロジェクトの出来上がりです。
発注側は、新規参画者が理解できる最低限の知見を残す責任があります。
ITエンジニアに求められる役割
下流工程のITエンジニアに企業が求めるのは、
基本的に「言われたものを納期通りに作ること」です。
しかし経験を積み、上流を理解できるようになると
企業からこう言われるようになります。
「こういうものを作りたい。長くプロジェクトに携わっている君にも一緒に考えてほしい」
これは企業側の仕事では?と思うかもしれません。
しかしここまで思わせることができれば、企業にとって要件定義から任せたい
「喉から手が出るほど欲しいITエンジニア」になった証拠です。
ゴールした後に見える景色
企業に必要とされるITエンジニアになれば、超長期的にその企業で働けるようになります。
部下を率い、知見を展開し、プロジェクトを支える立場にもなるでしょう。
しかし、その先で必ず突き当たる問いがあります。
「それは派遣先の正社員と、何が違うのか」
この問いから逃げずに向き合い続けること。
それこそが、ITエンジニアにも企業にも求められる姿勢です。
結局のところ、外から問題を解決してくれる
いわゆる「都合のいいITエンジニア」など存在しません。
企業もITエンジニアも、互いに成長し合うしか道はないのです。
企業に求められるITエンジニアになるために
SESとは、何も持たない人間が技術とコミュニケーションで這い上がり、
企業に必要とされる存在へ成長するための場所です。
そして、技術に魅入られた人間が魂を燃やし、安定を捨てて勝負する場所でもあります。
現場を渡り歩き、異なる文化・技術・課題に触れ続ける。
この“環境変化の連続”こそが、SESに所属して最速で成長できる理由です。
逃げ場はありませんが、そのぶん伸びる速度も桁違いです。
「当たり前の基準を引き上げる。圧倒的に。」
「技術を磨き続ける。止まらずに。」
「社会に価値を返せるエンジニアになる。誇りを持って。」
その先に、企業から“本当に必要とされるエンジニア”が生まれます。
SESで積み上げた経験は、必ずあなたの武器になります。
最後に
良い企業に必要とされるITエンジニアになりたいなら、ぜひテクニケーションシードへ。
あなたの成長を後押しする環境がここにあります。



















