【フリーランスの終焉?】年商1000万円でも正社員に戻りたい人が2.8倍に急増している理由 

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はじめに

「評価基準が不明瞭で、結局は上司に気に入られた人が出世する」
「会社のしきたりや社内政治に付き合わされ、やりたくない仕事を押し付けられる」

会社という組織の理不尽さに、強い不信感を抱いたことはないでしょうか。

「自分は組織に向いていない社会不適合者だ」と悩む人にとって、会社の外で生きるフリーランスは、唯一の救いであり、最高の憧れに見えるはずです。

嫌な上司にペコペコせず、自分のスキルだけで自由に稼ぐ。
それこそが、組織のストレスから解放される正解のルートに思えますよね。

しかし今、あえてその「会社員」に戻りたいと願う人が急増しています。

その数は5年前の約3倍(2.8倍)。
しかも、独立して「年商1000万円」を稼ぎ出していたフリーランスまでもが、多数含まれているのです。

自由な働き方と高い収入を掴んだはずなのに、なぜ窮屈で理不尽な会社員の世界へ戻ろうとしているのか?
「フリーランスになればすべてが解決する」という幻想が崩れ始めた背景をお届けします。

なぜ今、フリーランスの「正社員回帰」が急増しているのか?

かつては「自由な生き方」の代名詞だったフリーランス。
それがなぜ今、わずか5年で3倍近く(2.8倍)もの人が正社員に戻ろうとしているのか。

その理由は、単に「個人のやる気がなくなった」からではありません。
フリーランスを取り巻く市場のルールが、ここ1〜2年で劇的に変わってしまったからです。

SNSを開けば「フリーランスで自由な生活」「会社を辞めて年収アップ」といった華やかな言葉が躍っていたのは、ほんの数年前のこと。
ちょうどコロナ禍がピークだった2021年頃は、完全在宅ワークへの移行や副業ブームの波に乗り、個人が家で仕事を受けやすい「フリーランスの黄金期」でした。

ですが今、そのあり方が根本から覆ろうとしています。
まずは、生々しい現実のストーリーから見ていきましょう。

法人化まで果たしたフリーランスが、会社員に戻った事例

以前、当社から案件を紹介させていただいたフリーランスのエンジニアに、Yさんという方がいます。

Yさんは若い頃から猛烈に自己研鑽に励み、技術的にも非常に尖ったスキルを持つ優秀なエンジニアでした。
独立後も順調に案件を獲得し、法人化まで達成。
特定の場所に縛られない「ノマド的で自由な働き方」を体現し、周囲からも羨まれるいわゆる「勝ち組フリーランス」の筆頭のような存在だったのです。

しかし、そんなYさんから久しぶりに「ちょっと困っていまして・・・」と連絡が入りました。
あんなに優秀で実績もあるYさんでさえ、直近のフリーランス市場では案件獲得が厳しくなっていたのです。

それからしばらくして、驚きの報告が届きました。 

「悩んだのですが、覚悟を決めて正社員になることを決めました」

場所にも、組織にも縛られず、自分の実力だけで生きていく生き方にこだわりを持っていたYさんが、あえて「正社員」という道を選んだ。
この事実は、今のフリーランス市場の冷え込みがどれほど深刻であるかを物語る、象徴的な出来事と言えます。

フリーランスが案件を獲得しにくくなり、正社員が案件を獲得している構造

「Yさんのように優秀な人でも案件を獲得しにくくなっているなら、IT業界全体が不況なのか?」と思うかもしれません。
しかし、現実は真逆です。

例えば、当社には700名以上の正社員エンジニアが籍を置いていますが、1年で最も市場が大きく動く3月・4月の繁忙期であっても、案件が決まらずに待機となったエンジニアは「1名」だけでした。
つまり、稼働率はほぼ100%。
市場には、多くの案件が存在しているのです。

なぜ、同じ仕事をしているのに、雇用形態の違いでここまでの格差が起きているのか?

最大の理由は、大手企業を中心とした「出社回帰」と「コンプライアンス意識の急上昇」にあります。

多くの大手企業では、セキュリティや情報漏洩のリスク管理の観点から、「どこで何をしているか分からない外部のフリーランス」への発注を厳しく制限し始めています。

「親会社の規約により、外部への再委託は一律禁止、自社社員か派遣契約のみ」

とする現場が急増しているのです。

個人のスキルが落ちたのではなく、「そもそも正社員という身分でなければ、入場すらできない案件」が市場の大部分を占めるようになってきたのです。

これが、フリーランスの仕事が激減している構造的な背景です。

年商と年収を混同すると危ない。元フリーランスが直面する「お金と働き方」の壁

こうした市場の変化を受け、「やっぱり正社員に戻ろう」と決意したフリーランスの前には、さらに大きな2つの壁が立ちはだかります。

① 「年商1000万」の罠

1つ目は、お金に関するギャップです。
転職面接の場で「フリーランス時代に年商1000万円稼いでいたので、希望年収は1000万円です」と言ってしまう元フリーランスは少なくありません。
これは企業側を困惑させます。

なぜなら、フリーランスの「年商」と会社員の「年収」は全く別物だからです。
一般的に、フリーランスの年商に「0.6〜0.7」をかけた数字が、会社員としての妥当な年収相場だと言われています。

例えば月単価80万円で「年商960万円」を稼いでいたフリーランスの場合、会社員としての適正年収はおおよそ670万〜740万円程度になります。

一見すると収入が下がっているように思えますが、企業側のコストを紐解くと、この金額がほぼ同等になる理由が見えてきます。

企業が正社員を一人雇用する場合、支払う額面給与だけでなく、会社が負担する社会保険料の折半や交通費、福利厚生といった目に見えないコストがさらに10%以上も上乗せで発生しています。
つまり、年収約740万円の社員を雇うために、企業は実際にはフリーランスへの外注費と同じ「960万円近いランニングコスト」を毎月払い続けているのです。

さらに日本の法律上、会社は一度雇った正社員を簡単に解雇できません。
企業側はそれだけの「一生背負うリスクとコスト」を肩代わりするからこそ、会社員としての提示年収はフリーランスの年商ベースよりも低くなるのが当然であり、冷徹な市場の現実なのです。

② 「個人プレイ」から「チーム本位」への切り替え

2つ目は、働き方のギャップです。

フリーランスの最大の武器は、自分のやり方でハイパフォーマンスを出す「個人プレイ」でした。
しかし、会社という組織に戻れば、主役は「チーム」に変わります。

どれだけ個人として優秀であっても、チーム全体の効率や会社の文化に自分を合わせられなければ、組織にとっては「扱いづらい人」になってしまいます。
「自分のやりたくない仕事は受けない」という我を通した瞬間に、会社員として活躍しづらくなります。

企業から「この人なら安心して雇える」と信頼される正社員になるための3つの条件

では、フリーランスから正社員への転職を成功させ、安心して高い待遇を得るためには何が必要なのでしょうか。

企業側がフリーランス経験者を採用する際、最も懸念するのは「組織の歯車として協調性を持って働けるか(自分のやりたい仕事しかやらないのではないか)」という点です。
この面接官の不安を拭い、採用の成否を分けるためには、次の3つのポイントを面接できちんと説明できなければなりません。

① なぜフリーランスをやっていたのか

ただ「会社員が嫌だったから」「手取りが増えそうだから」という理由だけでは、組織に対する不満や逃げの印象を与えてしまいます。
なぜあえて独立という道を選び、そこで何を学び、なぜ今その期間に区切りをつけようとしているのかについて、面接官が納得できる説明ができるようにしておく必要があります。

② 今後どのように働いていきたいか

フリーランス時代の「個人プレイ」の感覚を捨て、これからは会社の仕事の進め方や所属部署のルールに自分を合わせる覚悟があるかを示します。
「チーム本位」「会社本位」の働き方に価値観をアップデートし、組織の一員として腰を据えて働く意思を伝えることが重要です。

③ 組織に対してどう貢献できるか(やりたくない仕事を突っぱねないか)

フリーランスは「エージェントからやりたい案件だけを選んでいた」というイメージを持たれがちなため、企業は「地味な仕事ややりたくない業務を突っぱねるのではないか」と警戒します。
自分のわがままではなく、チーム全体の効率や会社の方向性を認識した上で、与えられた役割を全うして貢献できる人材であることをアピールする必要があります。

将来的に「会社を立ち上げて大きくする」という明確な起業の意志がない場合、目先のお金や自由さだけでフリーランスを続けるのは、今の時代あまりにもリスクが高すぎます。

だからこそ、まだ軌道修正が十分に効く30代半ばまでの若いうちに腹を括り、正社員に戻るという選択をする人が増えています。
これが40代、50代になってしまうと、企業側の目も厳しくなり、正社員への回帰はそう簡単にはいかなくなるのが現実です。
年を重ねて手遅れになる前に、あえて「ローリスク・ミドルリターン」である正社員という安定した働き方を選ぶことは、極めて賢い生存戦略と言えます。

組織の強みを活かし、安心して市場価値を高められる環境で働きませんか?

フリーランスという生き方が完全に終焉したわけではありません。
しかし、コンプライアンスが重視される今の時代、「組織に所属している」ということ自体が、エンジニアにとって強力な「信用」の盾になることは間違いありません。

  • フリーランスとして1人で戦うことに限界や不安を感じ始めた
  • 組織の力を活かして、社員にしか任されない重要なプロジェクトに挑戦したい
  • リスクを個人で背負うのをやめ、安定した環境で家族や自分の将来を守りたい

当社には、700名以上の仲間と共に、企業の厚い信頼を背景にした豊富な案件(リモート案件多数・プライム案件充実)の中で、安心してステップアップしていける環境があります。
実際に、独立を経て「チームでの開発」の価値を再認識し、現在は当社のコアメンバーとして活躍している元フリーランスのエンジニアも在籍しています。

個人プレイの限界を飛び越え、チームとして、組織として確たる市場価値を築いていきたい方。

まずはあなたのこれまでのキャリアや、これからの働き方の理想(リモートの希望など)について、カジュアルにお話ししてみませんか?

あなたからのご応募を、心よりお待ちしています。