「FortiGateのEOSにどう立ち向かう?OSバージョンアップの基礎知識と失敗しないために」
今回はFortiGateと呼ばれるセキュリティ機器、および機器にまつわるEOSに関してお話ししていこうかと思います。
FortiGateとは?
Fortinet社より販売されているファイアウォール。
公式曰く
「FortiGateは、世界市場シェアの50%以上を占める、最も導入数の多いネットワークファイアウォール 」
だそうだ。
なぜ今の時期に書くのか
FortiGateのEシリーズと呼ばれるもの(2世代ぐらい前)がモデルによって異なるが、多くは2026年中に EOS(End of Support)を迎えるからだ。
また、こちらもモデルによるのだが一部機種は、2026年9月にEOSを迎えるFortiOS 7.2系までしか対応していない。
総じて機器入れ替えが必要な時期なのである。
なおここでいうEOSはあくまでサポート終了という意味でのEOS(End of Support)であり販売終了のEOS(End of Sales)とは違うので注意が必要だ。
また、企業によって用語の使い方にブレがあるものの、Fortinet社ではEOSを「完全なサポート終了」と位置づけているため、今回はこれを機器入れ替えの基準としています。
前提として
FortiGateのバージョンアップの仕組み自体はシンプルだ。
GUI(Web操作)上でファイルを選ぶかCLI(コマンドライン操作)上でコマンドを実行するかだ。
するとOSが適用され再起動、およびアップグレードが始まる。
もし間違った機種のOSファイルを選んでいた場合はここではじかれるためそういった間違いは起こりにくい。
その後、5~10分程度でバージョンアップが完了し機器が再び起動する。といった形だ。
使用するOSは機種によって異なる。
またOSのバージョンによっては直接バージョンアップができないこともあるのでアップグレードパスは、Fortinet公式のアップグレードパスツールやサポートに問い合わせし、必ず確認しておこう。
パスを無視してアップグレードを行うとアップグレードが行えなかったり現在設定されているConfigが初期化されてしまう恐れがある。
なお再起動が起こるということは必ず通信断が起きるということでもある。
2台でHA(High Availability) 構成が組んであるのであれば通信を切り替えることにより通信断時間を最小限に抑えられるがそれでも全く発生しないわけではない。
(Stack構成のように同時に再起動がかかるわけではないためあくまで切り替え時のみの断とはなる)
うまく切り替わらないことも考えられるため通信断が起きるということをしっかり認識、周知したうえで作業を行うといいだろう。
影響を最小限にするために
前述のとおりバージョンアップを行うと機器を通る通信は必ず通信断を起こしてしまう。
(まぁこれはFortiGateに限った話ではないが)
またバージョンアップ前後のOSの機能差異により通信に影響が出ることもある。
そのため設置環境によって異なるだろうが以下は必ず確認しておきたい。
・作業時のみ通信経路を該当のFortiGateを通らない形に切り替えられないか?
・Fortinet公式よりリリースされている該当OSのRelease Notesにあらかじめ目を通し現行のOSとの機能の差異を確認しておく。
・経路切り替えなどが行えない場合は必ず発生箇所、発生時間を周知しておく。
また当たり前だが必ず事前に現在のConfigは取っておこう。
(バージョンアップ時に半強制的に取得とはなるが)
もし何かうまくいかずにバージョンを切り戻す場合Configは初期化されてしまうことが多いからだ。
まとめ
FortiGateに限らずネットワーク機器の変更は作業の性質上通信断が発生しがちなものです。
ですが前提条件ややり方を事前に考えておくだけで影響を最小限にとどめることはできるかと思います。
とてもざっくりとした内容ではあるがこの記事がその一助になれたら幸いです。



















