業界歴が長く、様々な経験をしてきた横地さんに聞く「インフラエンジニアの生存戦略」

目次
はじめに
「未経験で飛び込んだら、ブラックな環境だった」「設計書の書き方も知らないのに、いきなり基本設計を任された」そんな理不尽な洗礼を受けながらも、インフラエンジニアとして生き抜いてきた実話があります。
「1ヶ月でCCNAを取らなければ給料を出さない」という衝撃的な条件からキャリアをスタートし、リーマンショックという業界全体の危機も乗り越え、現在は複数名体制のリーダーポジションで活躍する横地さんのキャリアストーリーです。「怖がらずに飛びつく」という姿勢が、どのように長期的な強みを生み出したかをご紹介します。
横地さんのキャリア概要
| ステージ | 内容 |
| 1社目 | 「1ヶ月でCCNA取得できなければ給料なし」という条件で入社 → ヘルプデスク・夜間コールセンター担当 |
| 2社目(SES) | サーバー案件へ。Linux・Solarisの基本設計から担当(見よう見まね) |
| リーマンショック期 | 設計構築経験があったため安定稼働を維持 |
| スキル拡張期 | 仮想化(VMware ESX)・シェルスクリプト・自動化ツール開発へ |
| 現職(テクニケーション) | 複数名体制のリーダーポジションとして活躍 |
| 強み | Linux・VMware・自動化・設計構築の一貫経験 × リーダーシップ |
1. 「給料を出さない」ブラックな洗礼がキャリアの原点になった
北海道から上京し、未経験からネットワークエンジニアを目指して飛び込んだ1社目。しかし、そこには衝撃的な条件が待っていました。
「1ヶ月でCCNAを取りなさい。取れなかった場合は給料は出さない」
今思えば完全にアウトな条件ながら、横地さんはその1ヶ月でCCNAを取得。しかし次の闇が待っていました。ネットワークエンジニアとしての案件はなく、配属されたのはヘルプデスクと夜間コールセンターだったのです。
インフラエンジニアへの道が開かれないと判断した横地さんは、2社目のSES企業に移り、そこで転機が訪れます。
面談当日に案件が決まり、最初の現場でいきなりLinux・Solarisの基本設計から任されることになりました。
「当時はチンプンカンプンで、涙も出てきちゃいますよね。見よう見まねで、それまで持ってた知識とCCNAの知識とPC周りの知識だけで」
中学生の頃からMS-DOSのコマンドを書いて遊んでいたという下地が、CLIへの抵抗感をなくし、Linux・Solarisへの適応を助けました。「怖がらずに飛びついてくことが大事」。横地さんのキャリアは、その言葉どおりに始まりました。
2. リーマンショックも乗り越えられた理由「軸を1つ持つ」ことの強さ
リーマンショックの時期、IT業界は大きな打撃を受けました。
経験豊富なエンジニアでさえ単価40〜50万円台まで下落し、大手派遣会社の稼働率が70%を下回る状況が1〜2年続いたといいます。
しかし横地さんは、このピンチを安定的に乗り越えます。その理由は明確でした。
「基本設計から一貫して対応したことがある経験を1度掴むと、不景気でも仕事に困らない。汎用性の高い技術要素を経験していたからというのもある」
キャリアの早い段階で「設計から構築まで」という軸を1本持てたことが、不景気という外部環境の変化にも揺るがない土台になりました。
嵐の時期に仕事を失わない強さは、平時に難しいことへ食らいついた経験から生まれるのです。
3. 「怖がらずに飛びつく」VMwareからIaCまで、時代の波を掴み続けた
リーマンショック後も、横地さんは次々と時代のトレンドに飛びついていきます。
VMware ESXが登場した時、現場に有識者がいない中で「検証で好き勝手に触れる期間を1ヶ月もらった」環境を活かして自力でスキルを習得。
サポートもない中、本1冊を頼りに仮想化技術をマスターしました。
「結局怖がらずに飛びついてくのが大事。当時はVMwareのサポートも使えなくて、本1冊だけ渡されてそれで習得できた」
その後は仮想化技術を土台に、シェルスクリプト・PowerShell・PowerCLIを活用した構築・運用の自動化へとスキルを拡張。
現在のIaC(Infrastructure as Code)の領域にも通じる自動化の経験を早期に積み上げました。
LinuxもVMwareも、そしてスクリプト開発も、「知らないから怖い」ではなく「知らないから飛びつく」という姿勢が、何十年にもわたるキャリアの幅を生み出したのです。
4. 横地さんから学べる3つの教訓
① キャリア初期の「理不尽」は、乗り越えれば最強の土台になる
ブラックな条件の1社目も、見よう見まねで基本設計を任された2社目も、すべてが今のリーダーポジションへの布石だった。
理不尽に食らいついた経験が、後の嵐に揺るがない軸を作る。
② 「軸を1本持つ」ことが、不景気でも仕事を失わない保険になる
リーマンショックでも安定稼働できたのは、設計から構築まで一貫した経験という軸があったから。
キャリアの早い段階で汎用性の高い技術を深く経験することが、長期的な安定につながる。
③ 新しい技術が来たら「怖がらずに飛びつく」習慣がキャリアを伸ばす
VMwareもスクリプト開発も、有識者がいない環境で自力で習得した。
未知の技術への抵抗感をなくし、まず触れてみるという習慣が、時代に取り残されないエンジニアを育てる。
まとめ
「給料を出さない」というブラックな洗礼から始まり、見よう見まねで基本設計をこなし、リーマンショックも自力で乗り越えた横地さんのキャリアは、どんな環境でも怖がらずに飛びつき、食らいついてきた積み重ねの結晶です。その経験が今、チームを支えるリーダーとしての力になっています。
テクニケーションシードは、年齢・バックグラウンドに関わらず、挑戦する意欲と学ぶ姿勢のある方を全力でサポートします。



















